二人 de星まつり~二人の願い編~
ここはどこ?満天の星空は?
気になる方は
↓ 空色の時間 空色さまのお部屋にレッツゴー
二人 de星まつり~約束の星空編~
deシリーズは、~空色の時間~ 空色さまとの共同作品♪になります。
二人でゴロンと横になりながら、頭上の星空を眺める。
「星が落ちてきそうだね」
「うん」
今にも降って来そうな星空に圧巻されて言葉少なに答えれば
「うふふっ」
牧野の笑い声が聞こえる。
「っん?どうした?」
「幸せだなぁーーって」
牧野のいつもより素直な言葉が耳に心地好くはいって来る。
そっと隣りを見れば星空を見上げながら耳まで真っ赤に染め上げている牧野が見えて、あぁ、この一瞬は本当のことなんだと嬉しくなる。
幸せだね__なんて言葉で言い表せないくらいに幸せで堪らなくなる。
幸せだね、言葉の代わりにそっと手を握る。
ずっと一緒に居ようね。そんな願いを込めて手を握る。
「あっ、そう言えばね、織り姫様と彦星様って恋人じゃなくて夫婦だったんだって。意外だよね」
「へぇ~そうなんだ。それなのに、なんで離れ離れ?」
「あぁ、あんまりにも仕事しないから怒った天の神様に離れ離れにさせられちゃったんだって」
「えっ?」
「うんっ?」
「あっ、ううん。織り姫と彦星って仕事しないから___離れ離れになっ…たんだ」
「うん。そうらしいよ。仕事は仕事で真面目にやんなきゃイケナイってことだよね」
牧野がクスリと笑う
「も、勿論だよ」
俺が答えれば
「…だよね」
ちょっぴり淋しそうな牧野の声
「っん?どうした?」
「…….正式に仕事始まったら、こんな風にのんびり一緒にいれるなんていうのもなくなっちゃうのかなぁって」
牧野がポツリと洩らした本音。
あんた___可愛い過ぎるよ
「俺、人の倍働くよ。で、牧野に会う時間は死守する」
俺の言葉に嬉しそうにニッコリ笑って
「えへへっ___嬉しい」
小ちゃい子がするように、照れながら鼻の頭を掻いている。
キュンッ 胸が高鳴る。
抱き締めようと思った次の瞬間、
「あたしも、バリバリ働くね」
ガバッと起き上がって星空に向って拳を突き上げる。
「プッ」
思わず出た笑いに
「あっ、ははっ…色気無しでごめん」
シュンとなる姿も可愛くて堪らない。
短冊が風に揺れてる。
「ねぇ、牧野は短冊になんて書いたの?」
そう聞けば、
「えっ、あっ、あははっ 忘れた」
なんて誤摩化すもんだから、気になって気になって勢いつけて立ち上がれば
「そういう花沢類こそ__なんて書いたの?」
なんて聞いて来る。
牧野の願いが叶います様になんて臭いセリフ口に出来ずに
「えっ、あっ、うーーん なんだったかなぁ」
思わず誤摩化していた。
で__あぁ、もしかしたら牧野は俺の事?なんて都合のよい解釈をして心がフワリと暖かくなった。
牧野を見れば同じ事を思い立ったのかクスッと笑ってて__二人でクスクスと笑い合った。
幸せで幸せでたまらない瞬間が二人の間を流れてく。
牧野を抱き締めて、瞼にキスをする。
「星が見えないよーー」
なんて言うもんだから__唇にキスをする。
「見えるようになったでしょ?」
「花沢類の__意地悪」
可愛く拗ねている。
拗ねる牧野も可愛くて尖らせた唇にキスをする。
「あっ、もぉっ」
「俺ね、すっごーい幸せだ」
「…あたしも幸せ」
星が笑うように瞬きながら俺達を眺めてる。
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