明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

巡り逢い 09 類つく


「ジョワ、お留守番頼むね」

ジョワに声をかければ、キャットウォークからちょこんと顔を覗かせてニャー と一声鳴く。

「もぉぅ、仕事に出掛ける時はツレナイんだから」

ゲンキンなジョワに苦笑して

「行って来まーす」

もう一声かけてから 〝パタンッ〟ドアを閉める。

エレベーターに乗った瞬間、スマホの音がなる。

「おはようございます。牧野です」
スマホの向こうからは、法務課の直属の上司である鴇田の声がする。

「つくしちゃん、悪いんだけど_エフティヒアの方に回ってくれるかな」

「何か問題でもありました?」

聞けば、上層部が一気に変わり今まで進めていたものを再度見直ししているので本契約の前に再度聞きたいと言うのだ

「へぇ、突然ですね」

「えぇ、向こうの担当者もうちの担当も戸惑ってて、私か安藤が行ければいいんだけど、私も安藤も他の仕事が入っちゃって___かと言って他の者にはチンプンカンプンになっちゃうし。お願い出来る」

「あっ、全然大丈夫ですよ~」

「あぁ~良かった。って、急ぎの仕事は入ってなかったわよね?」

「あっ、はい」

「それなら、その件が終わったら直帰して構わないから。もうねお願いするわ」

「了解で~す」

バッグからキィーを取り出し、地下車庫に向う。
働き始めた年に一介の社員に過ぎない自分が送迎車なんて滅相もないと辞退した。譲歩案として、いいや有無を言わせず送りつけられたのがつくしの現在の愛車だ。

一目見た瞬間___安全性と利便性を兼ね備えた車だとわかった。花沢家の、類の優しさを感じて有り難く使わせて頂く事にした。

この車で類と二人……沢山の所に出掛けた。海に山に高原やテーマパークに。沢山の幸せが詰まった、いやこれからも沢山の幸せな思い出を乗せていく予定だ。

つくしの生活の全ての中に類がいる。哀しみも喜びも不幸せな時にも、勿論幸せな時にも全て時の中に類がいる。

ダッシュボードからサングラスを取り出す。

クスリッ  

笑みが溢れる。

ダッシュボードの中には、沢山のプリクラがペタペタ貼ってあるのだ。

類の両親と四人で写したもの、仲間たちとくっつき虫になって写したもの、ジョワをまん中に類とつくしが写ったものや、つくしの家族と写したもの……そして、類と類の父親がなんだか仏頂面で写ったものまで

大切な大切な時間が詰まっている。
幸せを胸一杯吸い込んでから、ダッシュボードを閉めエンジンを入れた。

ラジオから流れる軽快な音楽と共に軽やかに車が走り出した。

これから待ち受けていることをつくしは
 まだ知らない。



♡ありがとうございます♡

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4 Comments

asu  

ノエちゃん

幸せ 幸せ 超ハッピー

さてさてこの先は? むふふっ

2017/07/26 (Wed) 11:04 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/24 (Mon) 09:47 | EDIT | REPLY |   

asu  

yukikoさま

ありがとうございまし(笑)
試練、試練 試練の先に!
ですぞ〜

夏休み___
部活&塾があるので、
例年より少し楽な感じかも。

学校始まってもお弁当作らなきゃーなので
給食が懐かしいぃーーーよぉ



2017/07/21 (Fri) 20:55 | EDIT | REPLY |   

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2017/07/21 (Fri) 16:58 | EDIT | REPLY |   

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