明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

巡り逢い 10 類つく


乱暴に黒髪を掴みあげ怒張したぺニスを華奢な体つきの女に荒々しく挿入する。
優しさも愛もなにも存在しないただただ欲望の捌け口としての荒々しい行為。

欲望を吐き出せば吐き出すほどに男の心は渇き、渇きを癒やすために人を操りマネーゲームに興じる。束の間の高揚感と引き換えに虚しさが心を蝕んでいく。


渇いて
 渇いて
堪らないほどに
渇いていく。

渇けば渇くほどに欲望は肥大し残虐性が増していくだけなのに。


欲望を吐き出した瞬間___
嘔吐感に見舞われて女をつき倒し立ち上がった。

駆け込むようにシャワールームに入り熱い湯を全身に浴びる。
堪らないほどの嘔吐感がこみ上げて来る。

彼の全身が、細胞が、彼に向って叫ぶのだ。
この女じゃないと。

シャワーを浴び終え部屋に戻れば、
いつもと同じようになにも無かったように室内が整えられている。


用意されていたグラスにウォッカを注ぎ口にする。熱い液体が身体の中を通り抜けて行く。
なのに___司のもとに酔いは訪れず渇きだけが広がっていく。

人が羨むもの全てを手にしている筈なのに___

心は
 空っぽで
空っぽで
底なしに空っぽで

欲望だけが心の中を支配している。
いや、欲望とて__
空っぽの自分と向き合わずとも済むように無理矢理自分で作り上げているのかもしれない。

司は立ち上がり窓の外を見た。
暗闇の中に幾つかの光がまたたいている。

光の中に一瞬、つくしの顔が浮かんだ。
手をのばしその光を掴もうとした___司は、無意識に伸ばした自分の手を見る。

「フッ」

片頬が歪む。

この時、司の胸に去来した思いは何だったのだろうか。


太陽が昇り夜が明けて行く。
誰の元にも朝はやってきて新しい一日が始まるのだ。


ドアがノックされ秘書の若槻が入って来る。

「社長、失礼致します」

若槻の声に振り向いたのは一寸の隙もない完璧な男。
冷たく怜悧で美しい男。
司を乗せた車は音も無く目的地に向い走る。


*-*-*-*-*-*-*-*-

つくしは音楽に合わせてハミングをする。小さなハミングは幸せな音を奏でている。

待ち合わせの場所に着いたつくしは、辺りを見回した。

「牧野さ〜ん」
車を見つけた営業の遠田が手を大きく振りながらつくしの車に近づいてきた。遠田から書類を手渡される。


「わざわざありがとうね」

「いえいえこちらこそ。なんだか寄っていく形になってしまって__すみません」

つくしは笑顔で首を振りながら
「ううん。ココはちょうど通り道だから。でも、急だったよね」

「ですよねぇ、契約の際に色々調べた時は上層部が変わるなんて噂にも無かったんですけどね」

「そう__よ、ね。まぁ、色々あるご時世だもんね」

「あっ、これはまだ確認してないんですが……」

遠田が話そうとした瞬間
RRRRR……遠田のスマホが鳴る。

「あっ、すみません。得意先からなんで」

申訳なさそうに謝る遠田に、つくしは片手を挙げ

「じゃっ、いくね。コレ、ありがとう!」


車の中に___再びハミングが奏でられ車が走り出す。

朝の光がキラキラと輝いている。







♡ありがとうございます♡
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