明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

巡り逢い 11 類つく

エフィテヒアに着き新しい営業の人間と挨拶を交わせば、開口一番に

「牧野さん、本当にすみません」

慌てながら頭を下げて来る。

あまりの慌てぶりに思わず疑問系になりながら

「あっ、はい?どうしましたか?」
そう聞けば

「あっ、実は___軽井沢の方に行って頂きたくて」

「か、か、軽井沢ですか?」

「はいっ。先程電話がありまして__新しい社長がどうしても話しを聞きたいと。ただ新しい社長がとても忙しい方でして___本当に本当に申し訳ございせんが__大丈夫でしょうか?」

大丈夫もなにもクライアントの打診に断る事も出来ない
幸いなことにここが終われば帰宅してもいいと言われている___それに明日は休日だ。他の仕事に穴をあける心配もない。それよりも何よりも目の前の人間があまりにも申訳なさそうに頭を下げるので__

「大丈夫ですよ」

つくしは微笑みながら返事をした。

「あぁ、良かったです。ホント申し訳ないです」

目に見えてホッとした表情をしながら

「では、屋上からヘリに乗って頂く形になりますので__」

促されるように連れて行かれ一時間もしないうちに約束の場所に着く。

「ここ__は?」

「はい。新しい社長の別荘と聞いておりますが」

「はぁぁ。そうなんですか。凄い建物ですね」

圧倒させられるような贅を尽くした建物が目の前に広がっていた。
驚きと共に辺りを見回せば___記憶のどこかで見覚えのあるエンブレムが目に入ってきた。

「ぇっ___」

つくしが小さく声を発した次の瞬間、扉が開かれた。

「どうぞ、こちらへ」

突然掛けられた声にエンブレムに感じた既視感は__どこかに飛んで行った。

「おかけになってお待ち下さいませ」

席に通され主を待つ。10分程経った頃だろうか___
扉が開くと共にどこか懐かしい香りが鼻腔を刺激して、つくしは後ろを振り向いた。

ドクンッ
つくしの鼓動が大きく波を打った。

男はつくしの方を見もせずに王者の佇まいそのものと言ったように悠然と席に着く。

「…牧野さん、牧野さん」

小声でつくしを呼ぶ声がして現実に引き戻される。

「あっ、申訳ございません。私、花沢物産法務部の牧野つくしと申します。どうぞ宜しくお願い致します」

つくしは、慌てて立ち上がりほんの少し声を上擦らせながら名刺を差し出した。
目の前の男は悠然とした佇まいを崩さないままつくしの差し出す名刺を受け取ったあと

「道明寺HD 日本支社長を勤めております道明寺司と申します」

己の名を告げた。



二人は再び
 出逢ってしまった。





♡ありがとうございます♡
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