明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

巡り逢い 13

黒田と別れ、いくつかの事務処理をし終えたつくしがホッと一息ついた頃、ホテルの部屋にベルの音が鳴り響く。ディスプレイには黒田の名前が表示されている。
タップして出てみれば

「牧野さんごめんなさい」

開口一番に黒田に謝られる。

「うんっ?、どうされました?」

「あっ、いえ。実は……彼がこっちに来てるって連絡がありまして」

「なんだ、深刻な声してるから何事かと思っちゃいました。来てるんだったら良かった。あっ、じゃぁ、どうぞ今晩は二人で行ってきて」

「あっ、いえ、そうじゃなくて……あぁ、あの、お食事には是非お越しいただきたいんです___いいですか?」

「うんっ? 私は構わないんですけど、逆にお邪魔じゃなくて?」

つくしが聞けば

「あの、彼に牧野さんが言ってたワインのことを話したら、商談の相手がいいワインを探しているとのことで、是非ご一緒させていただいてお話を聞きたいって……オフの時間なのに___すみません」

「いえいえ、逆に光栄だけど、黒田さんこそいいのかしら?」

「あっ、もちろんです。ご無理いちゃってすみません____」

「いえいえ。じゃぁ、のちほど」


待ち合わせ場所についてみれば、黒田が手を振りながら駆け寄ってくる。黒田の後ろに立っていた男が人の良さそうな笑みを浮かべ

「飛び入りですみません…早戸、早戸敬太です」

そう言いながら、深々と頭を下げた。


一通り挨拶を交わし終えた三人は迎えの車に乗り込み予約を入れた店に向かった。個室に通されればすでに早戸の商談相手は部屋についていた。



「楠木珠子と申します」

そう言いながらニッコリと微笑んだ。

この地でオーベルジュを出すのに、以前から親交のあった早戸に設計を頼んだのだと珠子は話し始めた。和やかに食事は進んでいく。

「凝り出しちゃうとグラス一脚、フォーク一本まで気になってしまって。食材もなるべく地消地産でと思っていてね。ハウスワインもできれば地元のものがいいなーと思っていたところなの」

そう話す珠子とつくしは話が弾んだ。

「牧野さん、このあと二人で一杯いかが?」

珠子が泊まるバーで飲み直すことになった。入り口で珠子が支配人から何か耳打ちされる。

「あらっ、そう。うふふっ」
艶やかに微笑んだ珠子がつくしに振り向きながら

「牧野さん、主人がここに居るって言うの。もし宜しければ主人にも会ってくださらない?」

「あっ、はい」

今日はなんて予定外のことが起こる日なのだと思いながら、促されるようにつくしは奥の個室に案内された。


トントンッ
珠子がドアを開け

「うふふっ、お邪魔しちゃいます」

部屋の奥に向かって珠子が声をかけている。つくしは頭を下げ会釈をしたと同時に席の奥から珠子の夫の声がした。

「おぉ、珠子。お連れさんもいるんだね、ここには道明寺社長がいるよ」


何故? 微かな声がつくしの紅い唇からこぼれた。


「道明寺社長、お久しぶりですわね」

「えぇ、NY以来になりますかね。珠子さん、お隣の方は?」

「あらっ、ごめんなさい。今日知り合った牧野さん」

司の視線がつくしに注がれ、眉間に皺が寄る

「君は、花沢の?」

ゴクリッ つくしの喉がなる。

「本日は大変お世話になりました。花沢物産の牧野です」

つくしは、慌てて頭を下げた。

「あらっ、いやだ、お二人はお知り合い?それより、牧野さんって花沢物産の方だったの?あらっ、いやだ。そう言えば私もお名刺差し上げてなかったものね」

珠子が嬉しそうに笑い声をあげている。


「まぁまぁ、堅苦しい挨拶は抜きにして、珠子も牧野さんも席に座りなさい」

楠木に促され、司の隣につくしは座る形となった。
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4 Comments

asu  

HNさま

変更はないですよ( *´艸`)
司は少し切ないです。asuなりにいい男に仕上げたいかな~と😁

2017/10/15 (Sun) 16:28 | EDIT | REPLY |   

asu  

yukikoちゃん

ウフフ
さてさてどうなる?


って、始まったよ~❤
本編は、総つくエンドに参加したから読んでみてね☀

2017/10/15 (Sun) 16:19 | EDIT | REPLY |   

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2017/10/15 (Sun) 08:04 | EDIT | REPLY |   

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2017/10/14 (Sat) 20:12 | EDIT | REPLY |   

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