無花果の花は蜜を滴らす 09
バタンッと扉が閉まれば、この部屋特有の甘い香りがあたしを包む。
「つくし、とってもいい子だったね」
万里くんはそう言うと満足そうな微笑みを一つ浮かべた。
「学校もそろそろ行かなきゃね」
「行ってもいいの?」
「もちろんさ。いい子にするって約束守れてるしね」
繋がれていた指先が解けて、テーブルに置かれた錠剤と水の入ったグラスをいつもの様に手渡された。
万里くんは、あたしが嚥下するのを確かめたあと、あたしの髪を撫でた。
「言いつけを守れない悪い子は閉じ込めて置かなきゃいけなくなるからね」
ツーッと指先が髪先から身体を這い上がる。心を無にしてその指先を受け入れる。
「ねぇつくし、笑って」
その言葉に従ってあたしは笑う。
万里くんの指先があたしの顎先を持ち上げて唇が重なり合う。
優しく強く口内を弄られながら、あたしの心は目の前にいる万里くんじゃなくて……彼を思っている。
万里くんの指先があたしを好きだと伝えてくるのに、あたしの心はちっとも動かない。
でも……あたしは微笑んで万里くんの愛を受け入れる。それが、あたしの役割だから。
いつまで?
万里くんの気持ちが冷めるまで……
あたしの想いを見透かしたように
「ずっと離さないからね」
万里くんは、あたしの身体を抱きかかえながらベッドに腰掛けた。
「ねぇ、つくし、無花果、絶版にしてもらう事にしたから」
驚いて後ろを振り返り万里くんを見れば
「兄さんのつくしへの愛が詰まった作品集なんて要らないでしょ?
母さんは、兄さんはつくしに気がないなんて決めつけてたけど……それ間違いだよね」
慌ててそんな事はないと首を振るあたしに
「まぁ、兄さん本人も気づいてないから仕方ないのかな」
「そんなこと……
「つくしは愛される事に鈍感だからね。
俺がつくしを愛してきたのだって、母さんに愛されたいがためとか思ってたでしょ?」
返事が出来なくて下を向いた。万里くんは、クスリと笑って
「つくしは何にもわかってないよね。
まぁさ、それが可愛いんだけどね」
耳元で囁かれ、そのまま耳たぶを嬲られる。ネットリとした唾液の感覚が耳に伝わってくる。
「つくし、愛してるよ」
熱い吐息と共に愛の言葉を囁きながら万里くんの指先が胸元からあたしの胸を這う。ブラがずらされて乳首を捻られれば、熱く火照り出した身体から痺れにも似た甘い刺激が全身に広がっていく。
スカートが捲られてショーツの隙間から万里くんの長い指が入ってくる。花びらをかき分け奥に隠れた花芯を摘む。
「ぁっ」
堪らず声が出れば
「つくしの身体って、嫌になるくらい淫乱に出来てるよね」
これは違うと首を振るあたしに
「だってさぁ、つくしは俺のことなんてちっとも好きじゃないだろ?
それなのに……
ほらっ、聞こえるだろ?」
長い指が抜き挿しされれば、ジュブジュブと淫らな音が夕焼け色に染まった部屋の中に響き渡る。
クルリと体勢を変えられて、万里くんと目が合う。
「ねっ 淫乱だろ」
万里くんの指が舌が身体中を這い回る。嫌で嫌で堪らないのに、甘い香りに包まれたあたしの身体は淫らな水音を立て、蜜口からはダラダラと蜜を滴らせる。
「予想通りだけどさ、兄さんもバカだよね。
こんなに美味しく熟したつくしの身体を試さないなんてさ
カッコつけて、他の男の存在まで許しちゃったのは誤算だったけどね」
忌々しいとでも言うように眉根を寄せながら脚を持ち上げられて、腰が宙に浮いた。片脚だけショーツを脱がされ怒張した楔を打ちつけられる。
万里くんは執拗に一箇所を攻め立てる。激しい恍惚感があたしの身体を駆け抜けていく。
あたしの中の彼が少しづつ無くなってしまうようで心にポッカリ穴が開いていく
なのに……
獣のように喘ぎながら蜜を滴らせ、幾度も幾度も絶頂に達した。
「つくし、とってもいい子だったね」
万里くんはそう言うと満足そうな微笑みを一つ浮かべた。
「学校もそろそろ行かなきゃね」
「行ってもいいの?」
「もちろんさ。いい子にするって約束守れてるしね」
繋がれていた指先が解けて、テーブルに置かれた錠剤と水の入ったグラスをいつもの様に手渡された。
万里くんは、あたしが嚥下するのを確かめたあと、あたしの髪を撫でた。
「言いつけを守れない悪い子は閉じ込めて置かなきゃいけなくなるからね」
ツーッと指先が髪先から身体を這い上がる。心を無にしてその指先を受け入れる。
「ねぇつくし、笑って」
その言葉に従ってあたしは笑う。
万里くんの指先があたしの顎先を持ち上げて唇が重なり合う。
優しく強く口内を弄られながら、あたしの心は目の前にいる万里くんじゃなくて……彼を思っている。
万里くんの指先があたしを好きだと伝えてくるのに、あたしの心はちっとも動かない。
でも……あたしは微笑んで万里くんの愛を受け入れる。それが、あたしの役割だから。
いつまで?
万里くんの気持ちが冷めるまで……
あたしの想いを見透かしたように
「ずっと離さないからね」
万里くんは、あたしの身体を抱きかかえながらベッドに腰掛けた。
「ねぇ、つくし、無花果、絶版にしてもらう事にしたから」
驚いて後ろを振り返り万里くんを見れば
「兄さんのつくしへの愛が詰まった作品集なんて要らないでしょ?
母さんは、兄さんはつくしに気がないなんて決めつけてたけど……それ間違いだよね」
慌ててそんな事はないと首を振るあたしに
「まぁ、兄さん本人も気づいてないから仕方ないのかな」
「そんなこと……
「つくしは愛される事に鈍感だからね。
俺がつくしを愛してきたのだって、母さんに愛されたいがためとか思ってたでしょ?」
返事が出来なくて下を向いた。万里くんは、クスリと笑って
「つくしは何にもわかってないよね。
まぁさ、それが可愛いんだけどね」
耳元で囁かれ、そのまま耳たぶを嬲られる。ネットリとした唾液の感覚が耳に伝わってくる。
「つくし、愛してるよ」
熱い吐息と共に愛の言葉を囁きながら万里くんの指先が胸元からあたしの胸を這う。ブラがずらされて乳首を捻られれば、熱く火照り出した身体から痺れにも似た甘い刺激が全身に広がっていく。
スカートが捲られてショーツの隙間から万里くんの長い指が入ってくる。花びらをかき分け奥に隠れた花芯を摘む。
「ぁっ」
堪らず声が出れば
「つくしの身体って、嫌になるくらい淫乱に出来てるよね」
これは違うと首を振るあたしに
「だってさぁ、つくしは俺のことなんてちっとも好きじゃないだろ?
それなのに……
ほらっ、聞こえるだろ?」
長い指が抜き挿しされれば、ジュブジュブと淫らな音が夕焼け色に染まった部屋の中に響き渡る。
クルリと体勢を変えられて、万里くんと目が合う。
「ねっ 淫乱だろ」
万里くんの指が舌が身体中を這い回る。嫌で嫌で堪らないのに、甘い香りに包まれたあたしの身体は淫らな水音を立て、蜜口からはダラダラと蜜を滴らせる。
「予想通りだけどさ、兄さんもバカだよね。
こんなに美味しく熟したつくしの身体を試さないなんてさ
カッコつけて、他の男の存在まで許しちゃったのは誤算だったけどね」
忌々しいとでも言うように眉根を寄せながら脚を持ち上げられて、腰が宙に浮いた。片脚だけショーツを脱がされ怒張した楔を打ちつけられる。
万里くんは執拗に一箇所を攻め立てる。激しい恍惚感があたしの身体を駆け抜けていく。
あたしの中の彼が少しづつ無くなってしまうようで心にポッカリ穴が開いていく
なのに……
獣のように喘ぎながら蜜を滴らせ、幾度も幾度も絶頂に達した。
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