明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

恋女房は、おさな妻 後編 総つく

「……総ちゃん?」

「おっ、起きたか?
俺もすっかり寝てた」

つくしが起き上がり、ギュッと抱きついてくる。

抱き返したい……だが、抱き返したら俺の衝動は止まりそうもない

ぽんぽんっと、頭を二回優しく叩いて、そっと距離を取ろうとすれば、つくしの大きな瞳にブワッと涙が溢れてく。

「つくし、どうした? 」

「どうしたじゃないもん。総ちゃんなんか総ちゃんなんか」

俺の胸を叩きながら泣きじゃくる

「なぁ、つくし、俺がなんかしたか?」

「……しない」

「なら、何をそんなに怒ってんだ?」

「……」

大きな瞳で俺を見上げて、黙り込む。

「なぁ、何が不満だ?
西門が嫌になったか?
それとも……
もう俺が嫌いか?」

ふるふると首を振り

「違う 違う 西門も総ちゃんも
だい好きだもん」

泣きじゃくる。

「なら、なんで」

「なん…に…も…何にもしないからっ」


「……」

突然の告白に固まる俺にタックルをかます恋女房。

固まりながら……考える。

何にもしないってなんだ?
飯の用意か?
弁当か?

いやいや、西門の料理長と和気藹々楽しんでやがったから、ヤキモチ妬いた俺が手伝おうとしたら

「総ちゃんは食べる人に専念してっ!」
っ怒られたよな。

洗濯?
いやいや、洗濯は洗濯屋だ。
洗濯屋に出さない俺の下着はつくしが嬉々として洗ってる。
これまた手伝おうとしたら……つくしの下着もあったらしく

「絶対にダメ」
って偉い剣幕で怒られた。

掃除か?
コレは二人でやれる分は仲良く楽しんでやってるよな


あぁー わかったぞ

「茶の稽古か?」

俺の答えに、つくしは口をあんぐり開けて

「総ちゃんって、もしかしてバカなの?」

あろう事か、そんな事まで口にする。バカの言葉に思わず、ムッとすれば

「総ちゃん、あたしのこと好き?」

怒って聞いてくる

「あぁ」

「あぁじゃなくって」

「……あぁ 大好きでタマンネェよ」

「その好きは、どんな好き?」

ったく、どんなもこんなもねぇだろうよ。

「家族愛っていうやつ?」

家族愛?
所帯を持ったからか?

「……妹みたいな感じなの?」

「あっ? 家族愛っつーのは、曲がりなりにも俺ら夫婦になったんだからわかるぞ!
でもな、お前を妹みたいに感じた事は一回もねぇぞ
ってか、お前は俺のこと兄ちゃんみたいとか思ってんのか?」

「……思ってない」

安堵の微笑みがでれば

「総ちゃんだけ、ズルイよ」

「ズルイ?」

「総ちゃん……色気ダダ漏れなんだもん
あたしだけ、ドキドキしてキュンキュンして、もっとキスして欲しいと思ってる」

なぁ、つくしお前は
飢えた猛獣の前に、さぁ食べて下さいと横たわるウサギか!

それともなにか、これは俺の都合の良い夢か何かか?

目の前の餅のように白い頬をムギュッと摘む

「痛いっ」

摘んだところが見る見るうちにくれない色に染まり、綺麗な指の形を作ってやがる。
あははっ 漫画みてぇだな。ってことは、やっぱ夢か

フム
随分と御都合主義の夢っていうヤツだよな。

「ヤバイよな、俺。
すげぇ たまってんだな」

思わず声に出しちまったが、まぁ夢だからいいだろう。なっ とばかりに、つくしの顔を見れば、正月の酢だこの様に真っ赤かと来たもんだ。

俺は目を細め

「本当に、細部まで良く出来た夢だな」

ニッコリ笑えば……

「よ、よ、欲情するの?」

酢蛸つくしが聞いてきやがる。
クククッ
欲情と来たもんだ
夢っつーのは本当にダイレクトに来やがる。

「アハハッ
つくしにか? 欲情するもなにも欲情しっぱなしだっつーの」

「ほへっ」

ほへっだってよ
クククッ
酢蛸つくし可愛いよなー

「い、いつから?」

「いつからと来やがったな
特別に教えてやるとな、つくしがリュック背負って西門に来た時からだ
ちんくしゃのつくしに目が離せなくて、すげぇびびった。
俺、病気かってな」

「病気って ひどい」

酢だこが、唇尖らせる。唇尖らせると、もっともっと酢蛸に似てやがる。
つくしに似てるってだけで、物凄く可愛いんだけどな。

「恋はお医者様でも治せねぇ不治の病だろ?」

夢ん中の俺の口はいつもにも増して滑らかだ。

「じゃ なんで手出さないの?」

「出さないんじゃねぇよ、出せねえんだよ」

「出せない?」

「あぁ 気が狂いそうに欲情し過ぎてっから、手出しちまったら、歯止めが効きそうにもないんだな。コレが。
そんな状態で、大切なつくしを壊しちまったら大変だろ?」

「夜、理由をつけてお部屋に来ないのもそれで?」

「流石、酢だこ!確信つくな
アハッハ 情けねぇけど、あんな長時間二人きりになっちまったら、責任もてねぇからな」

「責任って……総ちゃんとは夫婦でしょ?
それとも、夫婦辞めるつもり?」

「あぁっ?
辞めるワケねぇだろ。
つくしが辞めたいって言っても、辞めてなんかやんねぇよ」

「本当に?」

「本当もなにも、西門じゃ離婚はご法度だ」

俺の言葉に酢だこがショボンとして

「ご法度だから?」

なん聞いてきやがる

「ちげぇよ。西門の男は代々素直じゃねぇから、親父も爺様もひい爺様も、その上の爺様達も恋女房に捨てられねぇようにこの言葉を活用してきたんだよ」

「活用?」

「あぁ 西門の男どもは、惚れた女にはヘタレだからな」

「……総ちゃんも?」

「俺か?
ハハっ ちげぇよって言いたいところだが、間違いなくそうなんだろうな
酢だこにだから教えてやんな
俺な、すげぇ、つくしに惚れてんだわ」

「惚れてる?」

「あぁ、好きや愛してるなんて生易しいもんじゃんねぇぞ。
心底惚れてんだわ」

「どう違うの?」

酢だこが俺を見る。

「あぁ?
惚れるってぇのはなぁ、相手が自分のこと好きだろうが嫌いだろうが、誰にも渡せねぇし渡さないってことだな」

「渡さない?」

「あぁ 心底痺れちまってっからな」

「色っぽくなくっても?」

「あぁ?
色っぺぇに決まってんだろが」

酢だこが驚いた顔をして

「色っぽいの?」

「めちゃくちゃ色っぺぇ」

「……ず、寸胴で胸もお尻もなくても」

「ハハッ それが色っぺぇ」

「総ちゃん マニアック?」

「チッ
酢だこ言うに事欠いて、俺のことマニアックと来たか?
くくっ、酢だこの世界じゃどうだか知んねぇが、惚れるってぇのはそう言うこった」

「ねぇ、さっきから酢だこ、酢だこって言うけど……
総ちゃん、もしかして寝ぼけてる?」

「……寝ぼけてる?
寝ぼけてるも何もココは夢の中だっつーの」

「えっ 夢じゃないよ」

酢だこが、そう叫んだのと……蔵の扉が開いて


「若宗匠、つくし様
こんな所でなにしてます!」

横田がそう叫んだのは同時だった。


今度は俺が酢だこになった。







またいつか♪
関連記事
スポンサーサイト

10 Comments

asu  

瑞穂さま

ご無沙汰してます
おぉーーー 忙しい日々を過ごされてたのね
少し落ち着いた?

おっポストカード!
思わぬめっけもん💓

うふふ
まだまだ暑いので、ご自愛くださいね

2018/09/04 (Tue) 10:17 | EDIT | REPLY |   

練乳……それは白く甘いもの  

さとぴょんさま

ご無沙汰です

R?
うふふ
R3連発で、お腹いっぱいになってーw

おさな妻
しばしお待ちあれ!

2018/09/04 (Tue) 10:10 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/08/23 (Thu) 20:15 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/07/31 (Tue) 23:15 | EDIT | REPLY |   

asu  

さとちゃん

あはは
ありがとう

エロはないよぉw

2018/07/31 (Tue) 13:56 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/07/30 (Mon) 12:36 | EDIT | REPLY |   

asu  

さとちゃん

最後までお付き合いありがとう

いや22日からもう一回あるけどw


イベントお礼は
おさな妻のリクエストでいいかしらん?


って
おさな妻冥利につきまするぅーーー♡

2018/07/29 (Sun) 18:09 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/07/27 (Fri) 13:11 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/07/03 (Tue) 05:03 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/07/03 (Tue) 01:35 | EDIT | REPLY |   

Add your comment