明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

つんつん返し by plumeria さま

あすさーん!
『夏の思い出』、お付き合い下さいましてありがとうございましたぁ!

「やろうか?」「え?マジで?」で始まったミニリレーがこんなに楽しいとは♥
憧れの作家様、あすさんとの夏の思い出・・・むふふ!

しかも予想外のつんつん(笑)


いつもいつも突かれてばかりじゃありませんよ?
よってつんつん返しを致します!



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



あれから1年、西門には赤ん坊の泣き声が響き渡る。

そりゃもうどれだけ泣いても誰も文句なんて言わねぇし、
むしろ泣かなかったらお袋たちが心配して飛んでくる。

内弟子の志乃さんと一緒になって手には新発売の紙おむつだ、ガラガラだ、布製の絵本だって山ほど抱えて。
今じゃ「若奥様」なんて呼ばれるつくしがそれを嬉しそうに受け取って戻ってくる。


「はぁ・・・またお義母様からおもちゃが来たよ。もう何個め?部屋中がおもちゃ箱みたいになっちゃったね!」

「ははっ!そりゃ孫が可愛いから仕方ねぇやな」

「実はこれ、ほらこのガラガラなんて2個目だよ?」

「その辺に置いとけ。明日花には俺がいるから大丈夫。なぁ、明日花」
「あ~ぁ、ばぶぅ~、あ~!」

「そうか、そうか!明日花は父ちゃんが好きか?ははっ!」
「きゃっ、きゃっ!」

春に生まれた俺そっくりの女の子。
時が来れば必ず花は咲く・・・そこから選んだ名前は「明日花」。

なんたってつくしが産んだ俺の子だから可愛いってもんじゃない。
仕事なんかしてられない。地方になんか行けるわけがない。茶会なんて家元任せで明日花の部屋に入り浸ってる。


そんな時・・・

つんつん

俺の背中を突くヤツがいる。そりゃもちろん1人しかいないけど。

「なんだ?どうかしたのか?」

「・・・総、私に何か隠してることあるでしょ?知ってるんだからね?」

「は?なんだ、そりゃ。隠し事なんて1つもねぇけど?」

「・・・ふんっ、だ!」

はぁ?わけのわかんねぇヤツ!
その言葉を置いてつくしは俺と明日花を置いて部屋から出て行った。

スタスタと・・・そりゃすげぇ速さであっという間に長い廊下の端まで行って、そこで振り向いて「あっかんべー!」ってしやがった!


「明日花・・・父ちゃん、何かしたっけ?」
「ばぶぅ~!うきゃぁあっ!」

「・・・知らねぇよな?変な母ちゃんだな!」
「ばぶ?」

ほら、明日花も知らねぇってよ。やっぱりいくら考えても疚しいこともヤバいことも今はねぇぞ?
まぁ、なんだ・・・産後のなんとかってヤツかもしれないから暫くそっとしとくか。

「かぷっ!」
「おっ?明日花、父ちゃんの指が美味いか?そうかそうか!」

国宝級とも言われてる俺の指を咥えるとは大したもんだ!って・・・歯が生えたらさせられねえな。



明日花の首が据わった頃には片手で抱いて庭の散歩が日課になった。
色んな花に手を伸ばしちゃ無理に引き千切ろうとするからそっと離させる。

「いいか?明日花、花にも命があるんだから気分で採っちゃダメなんだぞ?」
「あぁ~!あぁ~!いやぁ~!」

「じゃ、1つだけな・・・こいつは今日一日綺麗に咲いてくれた花だ。大事に持ってやれよ」

いくつもの花を咲かせてるタチアオイの一番下、明日には萎んでしまうからそいつを茎から切り取って明日花に持たせた。
自分の手よりも大きな花を持ってつくしみたいにニタァ!と笑うんだ。

そんな天使の笑顔を見ている時にも・・・


つんつん

また俺の背中を突くヤツ・・・くるっと振り向くと今日もぶすっとした恋女房がそこにいる。
ははっ!こっちはこっちで可愛いな、って思わず噴き出した。

「何だよ、お前もタチアオイが欲しいのか?」

「そんなわけないでしょ!総・・・私に嘘ついてるよね?」

「はぁ?今度は嘘か?何にも嘘なんかついてねぇけど?何なんだ、お前」

「・・・ふんっ、だ!」

今度はつくしがくるりと向きを変えて屋敷の中に入ってく。
まったくもって意味わかんねぇ。


明日花に渡したタチアオイはクリスタルの花器に水を張ってそこに浮かべてやった。
その時には天使はもう夢の中・・・クゥクゥ言いながら俺の前で大の字で寝てる。


つんつん

また俺の背中を突きやがる。

つんつん!

返事しなかったら2連続・・・今度は少々強めだ。


つんつん
つんつん!
つんつん!!

「だーから!!なんなんだ、お前は!なんでそんなに突くんだよっ!」
「たまには私とも遊んで!」

「は?」

真っ赤な顔してつくしが頬を膨らませる。
くくっ・・・泣きそうな上目遣いは反則だろうよ。そりゃ完全に俺の負けだな。

隠し事って何だったんだよ。
嘘吐きって何だったんだ?全部自分の子供にヤキモチか?


俺を突いた指を握って真っ赤な顔を引き寄せる。
軽めの口づけの後で耳元で囁いた。


「明日花が寝てるから2人で遊ぶか?」

「・・・うん!」


やばっ
総ちゃんの娘になちゃったよ♡
指パクリっ
うほほっw

プルちゃんありがとーーーーーー♡
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