明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

水音〜ちゃぷん〜03


ちゃぷん

水槽の金魚が跳ねた瞬間

「つくしー、あんた恋でもしたん?」

インディゴちゃんに聞かれた。

「ふへっ? あたしが恋? ナイナイ」

「あらそっ。薫社長様が随分と気に病んでたから」

「コフッ なんで薫社長が気にやむのよ」

「そりゃぁーねー まぁ薫も可哀想って事よね」

「ひどっ その方のお祖父様とやらに連日こき使われて、可哀想なのは、あたしなんですけど」

「あらっそうね。でもあんた、その割には肌艶凄くいいんじゃないの」


そんな話をした頃からだろうか、つくしは道明寺の話しを見聞きしても心が痛まなくなっていた。頑なに避けていた東京出張にも同行するようになった。と言うか、筒井会長自体が京都から、いや、自分の妻から離れるのを嫌がるので、自分も同行しますからとお尻を叩く様になった。


ある日の昼下がり
「牧野君の東京呪縛を解き放ったのは誰じゃろうな」

と嬉しそうに、でもちょっとだけ恨めしそうに筒井会長はつくしに問うた。

「会長、東京呪縛って……父でも言わない親父ギャグですよ」


筒井会長は、つくしの返答を聞き豪快に笑った後


「本当は薫とラブラブっていうのになって欲しかったところじゃが、まぁコレばかりは儘ならぬものじゃよのぉ。
でもな牧野くん、いいやつくしちゃん、つくしちゃんとは雪月堂さんからの付き合いじゃ。困った時は、最大限の手助けはしてやるからの」

眦を下げながら立ち上がると、つくしの肩をポンポンと軽く叩いた。

つくしは、はて?という風に首を傾げた後


「今のところ予定はございませんが筒井会長のご好意嬉しく承らせ頂きます。
ですので残りの決算書類へのサインをお願い致します」

つくしは満面の笑顔を浮かべ筒井会長のデスクに書類を置いた。


この頃まだつくしは総二郎への恋心を自覚していなかった。いや無意識に心の中に押し込んでいた。どうにもならないと言う結末を嫌というほど知っているから。


なのに……いつも会う加茂川のほとりで、朱色に染まる夕焼け空を見た瞬間……幾筋もの涙と共に恋が溢れ出していった。

どうにもならなくても……会いたい。


「牧野」


いつもの時間よりも大分早いのに、背後からつくしを呼ぶ声がする。振り向いたら消えて無くなりそうで……


「牧野」


もう一度つくしを呼ぶ声がして、つくしは振り向くと同時に総二郎に向けて駆け出した。

二人の愛がピタリと重なり合って、今まで抱えていたもの全てが解けていく。


総二郎の震えた指先がつくしの頬に触れる。唇が重なり合って……


「に、に、西門さん息が息が出来ない」


「ぷっ ったく お前どんだけお子ちゃまなんだよ」

「だ、だって、こんな濃厚なキスしたことないもん」

「えっ……って 
お前 司と付き合ってたよな」

「こ、こんな濃厚じゃなかったもん
に、に、西門さんは色々色々ハードルが高いんだよ」

「いやっ 色々ハードル高いのお前だわ

まぁ、仕方ねぇか ゆっくりいこうか」


軽くて優しい幾つものキスがオデコに頬に唇に落とされた。


いつもと同じ他愛もない話を交わす。いつもと違うのは、いつもの場所に留まらずに二人で手を繋ぎ歩いていることだ。


「って、どこに向かって歩いてるの?」


「いかがわしい場所」

「えっ」

「ぷっ 変なことは多分しねぇから付き合え」

「多分って……」

「まぁ そこは少しずつ進めてくから覚悟しとけな」

つくしの顔が朱色に染まる。


着いたところは……


「なんで西門さんココ知ってるの?」

「っん?牧野こそ ココ知ってんのか?」

つくしはコクコクと頷く。

「ほぉ こりゃ勝算上がるな」


カランコロンと音を立てて開けたドアの
向こうには珈琲屋の店主


「おっ 総二郎珍しいな。っと、後ろにいるのは…… えっ つくしちゃんどうした? っん? なんだなんだ……っん?もしかして二人知り合いか」

「ハルさん 落ち着け」

異常に興奮する珈琲屋の店主に総二郎は苦笑いを浮かべた後


「牧野、ハルさんは俺の爺さん。でもって俺の一番尊敬してる茶人だ。

爺さん こちらは牧野つくしさん。一番大事な人で一生そばにいて欲しい人」

「ほぉ つくしちゃんが……か」


「身分不相応ですよね……ごめんなさい」

つくしが大きく頭を下げれば

「ふむ そうよの」

「ハルさんまで 牧野をよく知りもしないで、身分うんぬん言うのか。幻滅だな」

「よく知らんだと? 雪月堂で働いてる頃からの知り合いじゃわ。
幻滅? ソレはこっちのセリフじゃ。お前、いままでどれだけ評判落としたと思ってるんだ。それがつくしちゃんと一生そばにいたいだと? 何をたわけたことを。つくしちゃんは、筒井の爺様の有能な秘書で秘蔵っ子だ。このままじゃ、お前消されてもおかしくないぞ」

蓋を開けてみれば、問題となったのは総二郎の素行の悪さだけで……結果、来年の総二郎の誕生日までは、つくしに手出し禁止という蛇の生殺し的な条件がハルさんから出された。

「なんで俺は12月なんて言う一番最後の月に生まれたんだ」と総二郎は愚痴りながらも、その表情は確かな未来に向けて幸せいっぱいだった。


月初めの木曜日、二人一緒に過ごすのも

ちゃぷん
ぽちゃん
ちゃっぷん

つくしの石切りが一向に上達しないのも何も変わらない。

変わったのは、待ち合わせ場所が珈琲屋になったこと。そこにインディゴちゃんと西門の後援会に入った薫が闖入して来ては、つくしと繋がりの深い人のところに連れていく事だ。
二人きりになれないのは残念だが、京都でのつくしの事を知ることが出来た。総二郎が驚いたのは修行時にお世話になった僧堂の大和尚様も含まれていたことだ。

インディゴちゃんと薫の二人も引き攣りながら

「和尚がねーどうしても紹介しろって。流石にどうかと思ったんだけどね」

アハハっと乾いた笑いを浮かべてた。



一日千秋の思いで迎えた誕生日。逸る気持ちを抑えて珈琲屋のドアを開ければ、


盛大なクラッカーの音と、ハッピーバースデーの歌。この一年でインディゴちゃんと薫に紹介された人、人、人に囲まれた。



パーティーが終わった後

「僕から総二郎君へのお祝い。あとでつくしちゃんから渡して」

薫がつくしに一通の封筒を預けた。

総二郎に手渡された封筒の中には、〝お幸せに。明日は牧野さんお休みにしてあるから〟の手紙。見えなくなった相手に総二郎はお辞儀する。




加茂川のほとりを二人で手を繋ぎ歩く。懐かしいあの場所に立ち止まり


「あのさ牧野、あっいや、牧野つくしさん。俺と結婚してくだしゃい」

「えっ しゃいって ぷっぷっ」

「ったく、格好つかないよな。そんな俺でも良ければ一生そばにいてくれないか?」

総二郎の言葉に、つくしの目から涙が溢れる。つくしがコクンと頷いた瞬間……総二郎に抱きしめられた。


耳元で
「インディゴちゃんが星のよく見えるお宿って所を予約してくれたんだ
露天風呂もいいらしいぜ」



ちゃぷん
降り注ぐ様な星の中、つくしは緊張した面持ちで湯に浸かる。湯から上がれば既にシャワーを浴び終えた総二郎がつくしの肩を抱く。星の数ほどのキスがつくしの身体中降り注ぐ。総二郎の優しく甘い口付けは、つくしの身体を蕩けさせていく。

吐息が漏れた瞬間、総二郎の舌が、歯茎を撫で回す。耳朶に指先を這わせる。
ビクンッと、つくしの身体が一跳ねる。総二郎は嬉しそうに微笑み、真っ赤な舌を,首筋に這わせながら指先を背に這わせた。つくしの身体がビクンビクンと小刻みに揺れる。

総二郎の指先がつくしの服を一枚一枚脱がしていく。
露になった胸を、揉みしだく‥円を描くように、乳輪をなぞる。頂きが主張を始める。指先で弄って、口に食めば、つくしのよがり声がする。
自分の出した声に驚いて、つくしは恥ずかしそうに下をむく。

たまらないほどに愛おしくて、総二郎は丁寧につくしの全身を愛撫する。

指の腹が太腿を撫で上げる。つくしの身体がビクビクと小刻みに揺れている。

唇から色っぽい声が出る。総二郎は、つくしの吐息を聞くだけでもうそれだけで、逝きそうになる。


つくしの全身にゆっくりとゆっくりと指先と、舌を這わせる。
乳首を口で吸いあげ、チロチロと舌で転がし、花芯を指で弄る。総二郎はつくしの花びらを優しく舐めて、口に含ませ味わう。

総二郎は、ゆっくりと舌で蕾をこじ開けていく。ゆっくりとゆっくりと……蜜が溢れ出してくる。トロトロとした蜜が太腿を伝わりシーツを濡らす。

総二郎の中がゆっくりと秘所に入っていく。一本 二本と。

淫らで美しい水音と共に、つくしの身体が、ビクビクと大きく波打ち総二郎にしがみついた。

「つくし、力を抜け、そうゆったりとね」

髪を撫でながら、つくしの中に総二郎のモノが入っていく。つくしの、力が抜けきるまで、挿れたままじっと待つ。力の抜けた膣内を総二郎のモノが大きくゆっくりと動く。破瓜の血と奥から溢れ出した蜜が総二郎の身体を刺激する。

総二郎は至高の時間に包まれ、つくしの中に吐精する。


翌朝、明るい日の光の中
露天風呂に一緒に入る入らないで喧嘩して、折衷案で来年の総二郎の誕生日に一緒に入ると約束した。

一年先の約束が嬉しくて嬉しくて総二郎が笑えば

「もう」

つくしが唇を尖らせた。



✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
来年も「ちゃぷん」?
鬼が笑っちゃうよね❤️

お次は
るいか様
★ちゃぷんじゃないけどしゃわーーーー★第3話  
12月4日 18:00









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4 Comments

asu  

まりぽんさん

うわっ
まりぽんさんにそんな特技が!

うふふっ

石切り 上手くいった試しがないです
ぽちゃんってなっちゃう
でも前にいくよw

あっその前にグルンって投げれないかも!


最後までお付き合いいただきありがとうー😊
むふ

2020/12/06 (Sun) 00:08 | EDIT | REPLY |   

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2020/12/05 (Sat) 16:10 | EDIT | REPLY |   

asu  

パールちゃん

最後までお付き合いありがとう❤️
嬉しい事をありがとうねー

珈琲屋の店主 実はめっちゃいけ爺ですw

総ちゃんお誕生日くらいめっさ幸せになってもらわなきゃだよね
うふふ


2020/12/05 (Sat) 08:16 | EDIT | REPLY |   

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2020/12/05 (Sat) 01:33 | EDIT | REPLY |   

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