明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

ずっとずっと 17

つぅ爺との戦いに負けたあたし。

「あの穏やかな毎日は…あぁいずこ」 なんて、独り言を言いながら目ざまし時計を止める。

道明寺は前にも増して忙しいのか、この頃では週に一度連絡が取れれば良い方になってきた。
寂しさを感じる暇がないのが幸いと言えば幸いで、この点ではつぅ爺に感謝する。



つぅ爺と言えば…
春菜ちゃんの家庭教師は、つぅ爺の指示でいつの間にかかおるちゃんに変わっていた‥…

文句を言うと
月に一二度、つぅ爺のお邸で、春菜ちゃん、かおるちゃん、万里さん、蓉子先生、祥子専務参加のお泊まり会が開かれる様に決まった。

最初、文句ブーブーでいてくれた春菜ちゃん‥…あたしの味方だった春菜ちゃん‥…

かおるちゃんと直ぐに打ち解け、「しぃお姉ちゃまとかおるお姉ちゃま2人もお姉ちゃまが出来た♪」 と喜び
プラスして皆でのワイワイがやがや楽しいお泊まり会が定期的に開催されると聞いたもんだから‥…‥…

「これからも春菜のお姉ちゃまでいてね♪ 春菜寂しいけど我慢するから、しぃお姉ちゃまもお仕事頑張ってね」

あっさり本当にあっさりと、つぅ爺側に鞍替え



お泊まり会には過酷なルールがある。

お泊り会で使用出来るのは日本語以外の言語(ただし英語 仏語 伊語 独語 中国語 etc なんでもOK)

最初は聞き役に回るしかなかった春菜ちゃんとあたし。
皆、語学が堪能なんだよね‥… 
その中でも、卓越した語学センスを持つ万里さんとかおるちゃんなんて‥…
何処の言葉か解らないような言葉を操って2人で大笑いしてる。

蓉子先生は、お茶の師匠っていう立派な和の人でしょよぉ。
それなのにそれなのにだ、「茶道はどこの国の人も喜びはるから」 なんて言って何カ国語も話す。

KAGURA専務の祥子さんは、「人と人が繋がるのに言葉の壁はないに越した事はないから」 と言い、やはり何カ国語も話す。

話しに入っていけないって、取り残された様で、悔しいんだよね。
ましてや日本語禁止とあっては尚更だ。

春菜ちゃんと二人で猛勉強を誓い合う。
あたしはかおるちゃんに、春菜ちゃんは万里さんの助けを得て、毎日修練したお陰で
数ヶ月後には、マシンガントークを繰り広げられるように成長した。

春菜ちゃんに、年上の貫禄を見せなきゃいけないあたしは、こっそり 仏語 伊語 もかおるちゃんに教えて貰い、ごくごく簡単な日常会話なら話せる程度にはなってきた。
いざお披露目!!とばかりに話し始めると、春菜ちゃんが応酬。不敵な笑みを浮かべる。
目下一番のライバルだ。


お茶のお稽古は、かなりの真剣モードで集中的に行われるようになった。

お泊まり会の翌日には、つぅ爺の私邸にて、つぅ爺、奥様の雪乃さんも加わり、お茶会が催される。

長い事続けている皆の所作は凛とした美しさを感じ、あたしは毎回見惚れてしまう。
見惚れる度に、こんな風に自分も変わりたいと願う。 

自己の心が美しい所作に繋がるのか、“変わりたい” そう強く願うようになってから
蓉子先生に褒めて頂く事が増えた。
褒めて頂くと益々やる気が出る。

付け焼刃が本物の刃に変わっていく。



週に一度は朝から、ジュエルグループの会長室へ行く。
いつの間にか、その他の日も時間の都合がつく限りはジュエルに通う事になっていた。

誰にも合わないように、地下駐車場から会長室専用のエレベーターに乗る。
第一秘書の柏木さんに、その日の指示を受け、資料作成を行う基本業務の他に、会食のお伴に外に連れ出される事もしばしばだ。

今日の会食相手の京(みやこ)会長は、礼儀や所作に関して人一倍うるさい方だ。
そんな京社長が

「しぃちゃん所作が綺麗になりはったなぁ~感心 感心」
褒めて下さる。

「せやのに、美味しそうに食べはるのと、デザートの時に目が輝くのは変わりまへんな」
異口同音で他の皆さんも賛同される。

「…えへへっ」

つぅ爺が嬉しそうに目を細め、笑っている。



つぅ爺は、祥子サロンの常連さんなので、あたしは大きな勘違いしていたのだが
パーティ等の顔合わせには、滅多に顔を出さず、またかなり有力なコネでもなければアポさえも取れにくい人物だったのだ。
私邸で開催されるパーティに来れる人物は本当に一握りで、そのもの達は選ばれしものの証でもあるのだった。




……あたしの知らないところで、あたしの人生は確実に緩やかに変わっていっていた




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