紅蓮 113
「あらっ、凄い。佐久間さんは、香子さんの事、本当によく覚えていらっしゃるのね。こんなに愛情溢れる方にご幼少期の頃見て頂いたなんて、香子さん貴女本当に幸せね。
あらっ、いやだ。もしかして佐久間さんが日本に帰っていらっしゃったのは、香子さん、貴女のお子さんを佐久間さんに見て頂くため?」
目を輝かせた静が問えば
「えぇ、本当は、そうして頂きたいところですのよ。でも、佐久間、今は新しいお嬢さんを見ている1
「あらっ、可愛らしい。とても素敵ね。こんなに素敵なプレゼント。佐久間、このお嬢ちゃま達に、くれぐれもお礼を言っておいて頂戴な」
「本当に素敵だわ。心が洗われるようだわ。本当に素敵で、いいアイデアが浮かんできたわ。 あっ、佐久間さん、このお嬢ちゃまとお友達に、お土産渡してもよろしくって?」
静の突然の申し出に佐久間は目をパチクリしたが
「うふっ、佐久間、静さんね、知育玩具を扱う会社をされてるのよ。そこでガヴァネスのお話も聞くらしくてね」
「えぇ、だから、こういう心温まるお話し聞くのって、本当に嬉しいし、ためになりますの。だから、お礼に。と言っても、自社で扱ってる玩具なので手前味噌みたいで申し訳ないんですけど」
そう言いながら、善良そうな笑顔を浮かべれば
「さようでございましたか。ではありがたくお嬢様にお預かりさせて頂きますわ」
佐久間がそう言って、頭を垂れた。
「あぁ 良かった。お嬢ちゃまのお友達も女のお子さんで宜しいのかしら?」
「いいえ、玲様は男のお子さんですの」
咄嗟の言葉に出た永久の友人の性と名前。静は、喜びを隠しながら
「あらっ、じゃぁ、二人で内緒話してる姿は、小さな恋人同士みたいでさぞ可愛いらしかったんでしょうね」
両手を合わせて嬉しそうに言う。静の美しく、人当たりのよい笑顔にすっかり心を許した佐久間は静の言葉に目を細め頷いた。
帰りがけ、佐久間に静が手渡しのは、太陽系の八惑星の知育玩具と小さなぬいぐるみ。
「小さな恋人同士にお渡しになって」
静の言葉に佐久間は微笑みを返した。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
「静……なんだこの小さな恋人同士って言うのは」
「ぷっ もう親ばかなの?」
拗ねたような表情で文句を言う司に静はお腹の底から笑った。
「静、ありがとうな」
「どういたしまして。それより少しは手助けになったかしら?」
「あぁ 門が開けば、チャンスが来るだろ」
「えぇ それにしても 知育玩具の会社まで買収するとはね」
「静 お前の名義だ。あとはよろしく頼むよ」
「ありがとう。で受け取っとくわ。お返し出来る様に、一ダースくらい弟妹作って頂戴ね。それじゃ、また何かあったら遠慮なく言って頂戴」
静のハイヒールの音が遠ざかって行くのを聞きながら、司はまだ見ぬ我が子に思いを巡らせた。

静、ナイスアシストなるか?
あらっ、いやだ。もしかして佐久間さんが日本に帰っていらっしゃったのは、香子さん、貴女のお子さんを佐久間さんに見て頂くため?」
目を輝かせた静が問えば
「えぇ、本当は、そうして頂きたいところですのよ。でも、佐久間、今は新しいお嬢さんを見ている1
「あらっ、可愛らしい。とても素敵ね。こんなに素敵なプレゼント。佐久間、このお嬢ちゃま達に、くれぐれもお礼を言っておいて頂戴な」
「本当に素敵だわ。心が洗われるようだわ。本当に素敵で、いいアイデアが浮かんできたわ。 あっ、佐久間さん、このお嬢ちゃまとお友達に、お土産渡してもよろしくって?」
静の突然の申し出に佐久間は目をパチクリしたが
「うふっ、佐久間、静さんね、知育玩具を扱う会社をされてるのよ。そこでガヴァネスのお話も聞くらしくてね」
「えぇ、だから、こういう心温まるお話し聞くのって、本当に嬉しいし、ためになりますの。だから、お礼に。と言っても、自社で扱ってる玩具なので手前味噌みたいで申し訳ないんですけど」
そう言いながら、善良そうな笑顔を浮かべれば
「さようでございましたか。ではありがたくお嬢様にお預かりさせて頂きますわ」
佐久間がそう言って、頭を垂れた。
「あぁ 良かった。お嬢ちゃまのお友達も女のお子さんで宜しいのかしら?」
「いいえ、玲様は男のお子さんですの」
咄嗟の言葉に出た永久の友人の性と名前。静は、喜びを隠しながら
「あらっ、じゃぁ、二人で内緒話してる姿は、小さな恋人同士みたいでさぞ可愛いらしかったんでしょうね」
両手を合わせて嬉しそうに言う。静の美しく、人当たりのよい笑顔にすっかり心を許した佐久間は静の言葉に目を細め頷いた。
帰りがけ、佐久間に静が手渡しのは、太陽系の八惑星の知育玩具と小さなぬいぐるみ。
「小さな恋人同士にお渡しになって」
静の言葉に佐久間は微笑みを返した。
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「静……なんだこの小さな恋人同士って言うのは」
「ぷっ もう親ばかなの?」
拗ねたような表情で文句を言う司に静はお腹の底から笑った。
「静、ありがとうな」
「どういたしまして。それより少しは手助けになったかしら?」
「あぁ 門が開けば、チャンスが来るだろ」
「えぇ それにしても 知育玩具の会社まで買収するとはね」
「静 お前の名義だ。あとはよろしく頼むよ」
「ありがとう。で受け取っとくわ。お返し出来る様に、一ダースくらい弟妹作って頂戴ね。それじゃ、また何かあったら遠慮なく言って頂戴」
静のハイヒールの音が遠ざかって行くのを聞きながら、司はまだ見ぬ我が子に思いを巡らせた。
静、ナイスアシストなるか?
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