明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

小っこいの ナイショのナイショのナイショのはなし 司つくし

ナイショだよ。ナイショだよ。おーたんにはナイショだよ。

極秘のお買い物ツアーも無事終わり、ホッと一息のつくしちゃんと朱里さん。
さてさて、本当にナイショになんてしておけるのかしら?
ちょっぴりちょっぴり、覗いてみましょうか?


「ただいま戻りました〜」
「まちたー」
邸のものが、ずらっと並んであたし達を迎えてくれる。

結が、一つずつ皆にお菓子を配る。皆がニコニコと本当の笑顔で受け取ってくれる。
タマ先輩に、リボンをかけたプレゼントを渡している。タマ先輩の目に一筋の涙。うふっ鬼の目にも涙ですね〜なんて、暢気に見ていると‥

お義母様と、何故か???九条夫人までもが、会心の微笑みを浮かべている。
ちょっとだけ、嫌な予感に見舞われて、隣を見ると‥
朱里さんまでもが、会心の微笑み‥?

鈴ちゃんが、立ち止まって
「ゆいちゃんママ〜 ゆいちゃんが にぃにのおよめしゃんになったら、すずのいもうと?おねえちゃま?どっちになるの?」
なんて、なんて、怖いことを聞いてくる‥
「い・や‥いや‥いや‥うーーーん どっちかな?」
鈴ちゃん、鈴ちゃん。ドキドキしちゃう事聞いてこないで〜
と、と、取りあえず誤摩化そう‥


「そうなったら、鈴ちゃんのお姉ちゃまになるのよ〜うふふっ楽しみね」
九条夫人が澄ました顔で、返事をしてる。
「うん。」
その答えに満足した鈴ちゃんが
「ゆいおねぇーちゃま〜」
そう呼びながら、結に向って走っていく。

「あぁ〜にぃ〜」
ご機嫌に結が振り向く。

ひゃぁ〜 あちゃぁ〜 参りました。
お願いだから、司の前では言わないでね。

朱里さんを見ると、夢見る朱里さんになっている‥

ちょっとちょっと、朱里さん?
もしもーし、朱里さん?

「朱里さん‥?」
「っん?うふふっ、結ちゃんだったら九条家全員で大歓迎よ。どーんと来て来て。」

いやいや。それはそれは未来の事で。
そんなそんな話しになってるなんて、司にバレたら‥ 
ぴぇーーー 大変、大変、大変よ。

「あ、あ、あのさぁー 快人さんにダリア行ったのバレたら怒られるよね?」
「うーん。たしかに。でもでもさぁー お義母様が結ちゃんの事気に入って、九条の嫁に来て欲しいって言ってるなんて、話したら凄い喜ぶから、怒られないで済みそうよん♪むふふっ隠し事してると気が重いしね♪」

いやいや、朱里さん‥ それは九条家の話しであって‥道明寺家は、あたしはどうなるの?

「あっ、つくしちゃん。ゴメンゴメン。も、も、勿論内緒にしておくからね。し、し、心配しないでね。」
「う‥う‥うん。」

朱里さんのその満面な笑顔の時は、何だか詰めが甘そうで、ちょっと信用出来ないんだよねぇー。
あぁー、あっちもこっちも何だか浮かれてるんだもんなぁー いやんなっちゃう。

桐人君をチラッと見ると。
王子様の微笑みを浮かべながら
「結ちゃんママ。絶対にナイショにしますから。大丈夫です。」
あたしの一番欲しかった言葉を、ちびっ子王子は口にする。
うーん、流石だ、桐人君。 今から君は九条の立派な跡取り息子だね。
あたしは、あたしは、君らを応援するよーーーー。
うーん 結、あんたは本当にお目が高い!!
流石、あたしの娘!
むふふっ


ちょっとちょっと つくしちゃん。そんなに浮かれていては、拙い、拙い、拙い事になりますよ。
ご用心 ご用心 ご用心 ですよね?
あらあらあらら‥ 一番詰めが甘いのは‥ だあれ?


***

「おーーーたん あいたかったでしゅぅーーー」
「司、お帰りぃー」
「ばぼぉぅ」

「ただいま」

愛する3人が俺を出迎えてくれる。
”お帰りなさい” この言葉を聞く為に、 ”ただいま” この言葉を言う為に、俺は勢力的に仕事をこなす。
3人の満面の笑みを見るのが俺の幸せだ。

つくしの頬に軽くキスをする。あとはあとは、あとでの楽しみだ。ガハハッ
結が、俺の周りをくるくる回りながら、
「おーたん、おーたん、だいしゅき」
おぉーーー 俺は幸せだぁー

結が、ポッケに手を入れて、何かを取り出している‥
「あい。」
「っん?」
「おーたんに、プレゼントでしゅ」
俺に、小さな紙袋を手渡してくる。
紙袋を開けると‥
中から小ちゃな小ちゃなウサギのヌイグルミ
「バァバが、おーたん、ウタギたんが だいしゅきだって、いってたでしゅ。」

プッ,ババァ、いつの話しを結に教えてんだよ。
可笑しい筈なのに、なんでかなぁー 俺、じーんときちまって‥
なんでかなあー 心がポワンと温かくなる。

つくしを、結を、翼を通じて、俺はお袋と親父の愛を感じる。
ぜってぇーにぜってぇーに、感じる筈なんてないって思ってた、親の愛を感じてる。

「おーたん おーたん?? どうちまちたか?」
「っん?ウサギ可愛いなぁー」
「バァバ、しゅごいでしゅね。やっぱりおーたんあーたんでしゅね」
「結、ありがとうな。」
「どういたちまちてでしゅ。」

俺は、小っこいのがくれたウサギを、汚れねぇように、丁寧に丁寧に紙袋に戻す。
紙袋に、スーパーダリアの文字‥???
っん? スーパー??? おまっ、いつ行ったんだ?

つくしを見る、慌てて目をそらす。
じぃーーっと、つくしを見る。視線を合わせようとしない。
わざと視線を外すと、明らかに、ホッとした表情を浮かべている。
はぁはぁーん そういう事か‥
なんとなく、なんとなく 俺は合点がいった。
俺は、つくしを泳がす事に決めた。
あははっ、 目には目をだ。

「さて、着替えて飯にすっか。」
安堵の表情を浮かべるつくし。
俺の荷物を受け取り、結のウサちゃん司の机に置いておくね〜なんて事を言ってくる。俺は鷹揚に返事をする。ククッ、紙袋を捨てはさせねぇぞ。

俺の着替えを半分手伝って、ウサギの紙袋を持ちながら、部屋を出て行くつくし。
俺は、慌てて私服に着替え、つくしの後をこっそり付いていく。
書斎に行く前のゴミ箱に、キョロキョロ辺りを見回して、あいつは紙袋を捨てる。
上手くやりやしたぜ、旦那ってなもんで、スキップしそうな勢いで書斎に入っていく。

勿論、俺はその紙袋を拾い上げ、パンツのポケットに綺麗に折り畳んで突っ込んだ。トイレに行く振りをして、スマホでダリアを検索する。
ダリアのHPをクリックすると‥…

今週のWINNERページに、な、な、なんと‥
「かぁっーーーーマイッタ」

画像を保存して、西田に連絡をとり、HPの画像を取り下げさせるように命を出した。

食事をして、4人で風呂に入る。
つくしが翼を寝かしてる間に、結に絵本を読み聞かせる。

「あったとさーあったとさー きょだいなせっけん‥」
「あっちゃとさー」

小っこいのは、このくだりを言うのが大好きだ。

一通り絵本を読み終えた後に

「いったとさー いったとさー きょだいなスーパー」
「いったとさー」
「かったとさー かったとさー ダリアでプレゼント」
「かったとさー」

「小っこい小っこい お姫様?誰とダリアに行ったとさー?」
結が、指を折りながら‥教えてくれる。
そうか、そうか‥
結がスヤスヤ夢の中に入っていく。


つくしが、ハーブティーなるものを飲みながら俺を待っていた。
「司、ありがとうね」
俺は、ニヤリと笑って、つくしの目を見る。

さてさて‥‥ 奥さん、奥さん、つくしさん。全部、白状して貰いましょうか?

ダリアの袋、スマホの画像‥ 無言でつくしに見せる。

「あんだこりゃ?」
「ヒョッ、エッ、エェーーー マジ?マジ?」
「ヒョットコじゃねぇー」
「う‥う、うん。ごめんなさい」

俺は、つくしに、全部説明させる。
なぜ、ババァが写ってるのか?ババァの隣にいる夫人は誰なのか?
全部全部説明させる‥

聞く前から、なんとなく想像はしていたが、ババァの隣は九条夫人‥気難しくて有名な、九条財閥の奥方様だ。はぁっー、よりにもよって、なんで、なんで、今週の詰め放題新記録に、同率一位で紹介されてんだ。はぁっー。で、で、で、だ。九条のババァが、結を気に入っただと??
はぁっーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

頭痛ぇーー


隠しておいた、ナイショ ナイショ ナイショ の話しは、斯くしてバレてしまったのだ。
つくしの夜は終わらない‥




小っこいの 不定期連載中
更新予定、拍手コメント返信は こちら♥をご覧下さい。

↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥













 

☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;

ずっとずっと87 時間設定間違えてしまいました。申し訳ないです。

お詫びと言ってはなんですが、リクを頂いた
ダリア ばれてんでしょー の お話を書いてみました。
気に入って頂けたら嬉しいです♡

ではでは
関連記事
スポンサーサイト



8 Comments

asuhana  

Re: タイトルなし

サクラさま

はじめまして♪こんにちは♡
つくしちゃんラブ♡ ご一緒ですね〜♪

小っこいの シリーズ 気に入って頂けてありがとうございます♡
まだまだ続くよどこまでも。です

これからも宜しくお願いしますね〜

2016/01/15 (Fri) 14:26 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/01/15 (Fri) 14:18 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: こんばんはm(__)m

空色さま

うふふっ言いそう言いそう。
しかも、絶妙なタイミングで(笑)

2016/01/14 (Thu) 23:32 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: タイトルなし

かおりさま

はじめまして。コメントありがとうございます♡

「きょだいな きょだいな」お読みでしたか〜 嬉しい♪♬
うちの息子も大好きで、何読む?と聞くと、必ず手にするのがこの本でした。
結ちゃんと同じで、あったとさーを辿々しく言ってくれました。
あまりにも可愛くて何度も繰り返した思い出が(笑)

これからも 小っこいのよろしくお願い致しますね♪

2016/01/14 (Thu) 23:25 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/01/14 (Thu) 22:46 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/01/14 (Thu) 22:17 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: こんばんは(*´-`*)ノ

yukikoさま

えへへっ そう言ってもらえると嬉しいおます。
つくしちゃん嘘つけないから~
うふふっ、自主規制でございます(笑)

2016/01/14 (Thu) 21:20 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/01/14 (Thu) 20:45 | EDIT | REPLY |   

Add your comment