憶えてる? 司つく
「あんっ?何をだ」
「うふふっ、司の誕生日の日の事。」
「いつの誕生日だ?」
「ホラホラ、一番最初の誕生日だよ」
「あぁ魚の匂いのクッキーな。」
「ちがう、ちがう」
「じゃぁ、俺の告白か?」
「ぷっ、告白なんてされたっけ?」
「しただろうよ」
うん。されたね。
海の上で、俺様の告白だったよね?
プッ,その通りになちゃったね。
あたしは、すっかりあんたに首ったけなんだもんね。
「ううん。司が言った言葉‥」
「あぁ、俺の人生は俺が決める‥かぁ」
「そうそう。」
言葉通り、あたしは司に振り回されっぱなしだよ。
俺の人生、俺が決めるかぁー んな事ねぇなぁー 俺様がたった一人の女に振り回されっぱなしだもんな。
「じゃぁよぉー出逢ってから7年目の俺の誕生日は憶えてるか?」
「っん?7年目?なんかあったけ?」
コイツ‥マジか?
「あぁーー 婚約パーティーだよね?」
ふぅっーー 危ない。危ない。
「お前、いまマジに忘れてただろ?」
「わ、わ、忘れるわけないじゃん。そんな大切な事。」
ジロリと司が睨む‥ クワバラクワバラ
「10年目は憶えてんか?」
「うふふっ、忘れないよぉー 司との結婚式。」
そうだ、そうだ、婚約発表の後も、コイツのらりくらりとかわしやがって、3年も待たされたんだよなぁー ったくよームカつくよなぁ
あれれ‥ なんだか雲行き怪しい?
も、も、もしや婚約発表のあと3年待たせた事思い出してる?ヤバっ
「じゃぁさ」
慌てて話しを変える。
「っあん?」
「30の誕生日は?」
「憶えてるに決まってんだろうよ」
結婚して、2年目の誕生日。司は、恒例のお誕生日会なるもの自体を正式に辞めた。
理由は、家族で過ごしたいから‥
あははっ、司の誕生日なのに、サプライズプレゼントをあたしが貰ったのかと思ったんだよね。
「あのね、あたし、この日凄い嬉しかったんだ。」
「あん?俺もだ。」
朝から晩まで、ずーーーーっと2人きりで過ごした。
2人で、クッキーも焼いた。夕食も作った。手を繋いでクスクス笑って朝迄過ごした。
「翌年からは、アイツ等も一加わったからな。」
一人増え、二人増え、三人増えた 子供達。
司の誕生日は、家族で祝う。
「なぁ、つくし」
「っん?」
「アイツ等が巣立ったら、また2人きりでお祝いしような」
「うん。朝から晩まで手繋ごうね。」
明日は司の誕生日。
愛する人の誕生日は、嬉しい日だね。とつくづく思う。
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