明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

ずっとずっと 118

パパと2人でバージンロードを歩く。
神父様の前で、愛を誓う。永遠の愛を。
誓いのキスと共に、温かい拍手が湧き上がる。

お腹の子と一緒に、あたしは、薫と共に幸せになる。
あたしは、笑う。精一杯笑う。幸せになるために。


つくしが、僕に向って歩いてくる。
綺麗だ。彼女のまわりを光が散歩してる。
何があっても、彼女を手放しはしない。

愛してる。愛してる。愛してる。
彼女は、僕のもの 
ううん、僕は、彼女のもの。

僕は、LucyJewellを今以上に大きくする。
彼女を手放さないため。僕らの子供の未来のため。



真っ青な空の下、花嫁衣装のお前が笑ってる。
お前のまわりに、光が燦々と輝いてやがる。

綺麗だ。

お前の肌を思う。
白い肌に黒髪が舞う美しいお前の肢体。

お前への思い‥果てる日など訪れない、お前への恋々。

俺の夢は、おめぇとずっと一緒にいる事だった。ただそれだけで良かったのにな。
夢は夢のまま、叶いはしねぇ
人の夢と書いて儚い。その名の通り、夢は虚しく消えていく

「司‥」
「あぁ、大丈夫だ。」

グレンダが、俺の手をそっと握り、
「つくし、綺麗ね」
「あぁ、綺麗だな」

グレンダを愛せたら、楽なんだろうな。
こいつも、俺を愛せたら、楽なんだろうな。

「いま、司が考えてる事がなんとなくわかるよ」
「そうか?」
「うん。」
グレンダと俺の間には、恋はないが、愛はある。同士の絆の愛がある。
俺とグレンダは、顔を見合わせ笑いあう。

グレンダの瞳に涙の雫が光る。俺の代わりに流す涙。
「うーん 感動的だね」
一言呟いて、俺の代わりに泣いてくれる。

リンゴーン 鐘がなる。祝福の鐘がなる。


***

「体調はどうと?」
「ちょっとだけ疲れたかな...」
「じゃぁ、少しお休みしようか。」
「うん。」

インディゴちゃんが、そっと頭を撫でてくれる。
優しく撫でてくれる。

「ありがとう」
「特別出張手当、たーんと頂いとるから。」
ニコヤカに笑う。

友達として出ているんだから、手当なんて頂けない。とガンと断って、片倉さんが頭を抱えていたのを、あたしは知っている。あたしはこの人に、何を返せるんだろう?

「あっ、あんたまた何か考えとったでしょ。」
「か、考えとらんと」

あっ、ははっ 

「今日、初めての本当の笑顔と。」

そっか、インディゴちゃんには全部解ってたんだ。

「無理せないけん時と、気を抜かなきゃいけん時があるけんね。いつも無理ばっかりしったらいけんとよ。」
「うん。」

「それは、そうと‥花沢君だっけ?カッコ良いとねぇー 薫君も素敵だけど、つくしのもんやけんねぇ」

あははっ、インディゴちゃんは東の王子がお好みでしたか。

「あっ、美作君と、西門君、神楽君に、道明寺君なんてぇのも捨て難いとねぇ〜」

道明寺の名前を聞くと、ズキンと胸が痛む。

道明寺の名前を出した瞬間、無意識につくしの睫毛が伏せられる。
つくしの話していた、諦めきれない相手は、道明寺財閥の御曹司だったってわけとね。

「うーーん。やっぱり花沢君とね。」


コンコン
ドアを叩く音がする。
「藍田先生、しぃちゃん宜しいかしら?」

筒井夫人と宝珠夫人が、つくしの体調を聞いてくる。

「藍田先生のお陰で良くなりました」
つくしが、ニッコリと微笑む。

宝珠夫人と、つくしは良く似ていると。
最初、つくしの本当のお婆ちゃんかと思ったほど似ていると。


筒井夫人は、つくしに何かを重ねているとね。
つくしを愛し、そして重ねているものを愛し、二重に三重にも愛情をかけてると。
まるで、宝物を愛でるように、慈しむように、惜しみない愛情を注いでいると。
雪乃夫人の為にも、つくしの為にも、愛情の柵が、重くなりすぎないようにせんといかんとね。

それにしても、つくしは、筒井にとっても、宝珠にとっても大切な大切な存在なのだと言う事が、この2人を見ていても手に取るようにわかるとね。


「うん。顔色も良くなったとね。もう一踏ん張りしておいで。」
介添人と、筒井夫人に連れられ、つくしが衣装を着替えるのに、部屋を出て行った。



宝珠夫人が、茶目っ気たっぷりに
「藍田先生‥うふっ、私もインディゴ先生ってお呼びして宜しいかしら?私の事は亜矢さんって呼んで頂こうかしらね」

そうか、亜矢さんとつくしは、この空気感がそっくりなんだ。

「もちろんですとよ。」

「嬉しいわ、インディゴ先生」
温かな笑い顔

「やっぱり。しぃちゃんと似とりますと。」
「うふっ、よく言われるのよ。どうやら私は血の繋がりのある者よりも、宝珠と縁の深いものとの方が似ているみたい」
薫君のお母様の事を教えてくれる。 
筒井夫人が、つくしに重ねているのは、娘さんだったんだと理解したと。

「インディゴ先生の本業は、心理カウンセリングなんでしたよね?」
「はい。」
「でしたら、この先も、しぃちゃんの心の支えになって下さいね。」

ニッコリと微笑む。
この人の為なら、どんな力にもなりたいと思わせる笑顔。

「はい。あたしで出来る事があればお力になりたいと思います。」

美しく微笑んで、言葉を続ける
「私を救ってくれたのは、薫でしたのよ。あの子を育てる時間が私を救ってくれましたの。薫を救ってくれたのはしぃちゃん。私達は、しぃちゃんから大切なものを奪ってしまったから、せめてせめて心穏やかに生活をさせてあげたいの」

だから‥つくしの10日間の逃避行が許されたんだ。
つくしは、彼女がもつ魅力が故に、数奇な運命を辿る子だ‥

10日間の逃避行‥あれが、つくしにとって最後の自由だったとね。
もう2度と出て行く事などは、出来ないだろう。
改めて、つくしの息抜きの場所になってあげたいと思ったと。
友人として、医師として。
そして、つくしを応援するものの代表として。



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7 Comments

asuhana  

Re: 妄想〜

yakkoさま

うわっ、なになに綺麗な人♪♪
類ダメ?(笑)

薫のイメージ誰だろう?
気になるなぁ〜

2016/02/14 (Sun) 20:54 | EDIT | REPLY |   

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2016/02/14 (Sun) 20:26 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: こんにちはm(__)m

空色さま

うんうん、私もインディゴちゃん好き♪

2016/02/14 (Sun) 14:51 | EDIT | REPLY |   

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2016/02/14 (Sun) 13:19 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: (* ゚∀`*)ノ☆。゚+.おはようございます.+゚。☆

yukikoさま

おぉ流石♪
熊本弁 師匠とあがめたい♪ 方言って素敵ですよね。
うちの所は、じゃん が方言らしい。普段意識しないで使ってて、指摘されてビックリした事が。

yukikoさんの所でも 暴風だったんですね。
こちらも、凄かったですよぉー 今は、穏やかな晴れ間になってますが

雪降らないと良いですよね〜

yukikoさんも、体調には充分気をつけてね。


そうそう、インディゴちゃんのイメージはね、はいからさんが通るの 編集長(知ってるかしら?)なのだ。 

2016/02/14 (Sun) 13:00 | EDIT | REPLY |   

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2016/02/14 (Sun) 09:33 | EDIT | REPLY |   

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2016/02/14 (Sun) 07:26 | EDIT | REPLY |   

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