紅葉 前編 あきつく
「うわぁーーー綺麗だね」
「だなぁーーお前みたいだな」
「うーん?なんか言った?」
両手いっぱいの椛を抱え、天に向かって放ちながら…
「ねぇーー 此処にくるの何回目だっけ?」
牧野があいつへの思いを断ち切った次の年からだから…もう5回目になるのかな
毎年、俺の思いをお前に打ち明けたらどうなるのかを考える
見守るだけだなんて、切なくて仕方がないけれど…
牧野の隣に寄り添える、この心地よい居場所を俺は失へなくて、俺は臆病になる。
牧野にお兄ちゃんとしてしか見られなくても、お前の傍にいてお前の笑い顔を見ていたいと願う。
「ねぇ、美作さんったら、ちゃんと聞いてる?――――う”-ん 美作商事に入った年からだから…」
リスのように頬を膨らませて一生懸命考えてるあいつ。
「今年、あたしは27になるからぁーーー5回目だぁ~」
ポンっと手を打ち満足げに微笑む牧野
「あぁ…そうだな」
「ねぇ 美作さん5年一区切りって言葉知ってる?」
「ま、牧野、それ10年一区切りだろうよ」
「うふっ、流石美作さんだね。道明寺とは違って騙されないかぁ――」
何が可笑しいのか笑う牧野。
「うん。そうだよ。でもね、あたし十年一区切りにしたら32歳になっちゃうんだよ…20代終わっちゃうんだよ」
牧野が何を言いたいのかが俺には理解出来ずに返事が出来ない。
「あのね、考えてもみてよ、27にもなる素敵な女性がよぉ 流石に彼氏の一人も居ないのはどうかと思う訳なの」
な、なに言ってんだ。
「だからね、あたし新しい恋をしようと思うの。」
「………そ、そっか」
それって誰だ。類か? 総二郎か?いやいや見てる限りあいつらじゃないよな。
会社の奴か? そぉいやぁ営業の進藤が牧野の事狙ってるって噂になってたよな。
それとも橘商事の御曹司か?
「ねぇ、あたしの話ちゃんと聞いてる?」
「あぁ…聞いてるよ」
「なんか、疲れてる? さっきから変だよ。」
そりゃお前が変な事ばっかいってくるからだよ。
「でね、お願いがあるの」
まさか?他の男との間を取り持てとか言わねえよな?
「…ん?お願いってなんだよ」
動揺を隠して…聞いてみる
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牧野にお兄ちゃんとしてしか見られなくても、お前の傍にいてお前の笑い顔を見ていたいと願う。
「ねぇ、美作さんったら、ちゃんと聞いてる?――――う”-ん 美作商事に入った年からだから…」
リスのように頬を膨らませて一生懸命考えてるあいつ。
「今年、あたしは27になるからぁーーー5回目だぁ~」
ポンっと手を打ち満足げに微笑む牧野
「あぁ…そうだな」
「ねぇ 美作さん5年一区切りって言葉知ってる?」
「ま、牧野、それ10年一区切りだろうよ」
「うふっ、流石美作さんだね。道明寺とは違って騙されないかぁ――」
何が可笑しいのか笑う牧野。
「うん。そうだよ。でもね、あたし十年一区切りにしたら32歳になっちゃうんだよ…20代終わっちゃうんだよ」
牧野が何を言いたいのかが俺には理解出来ずに返事が出来ない。
「あのね、考えてもみてよ、27にもなる素敵な女性がよぉ 流石に彼氏の一人も居ないのはどうかと思う訳なの」
な、なに言ってんだ。
「だからね、あたし新しい恋をしようと思うの。」
「………そ、そっか」
それって誰だ。類か? 総二郎か?いやいや見てる限りあいつらじゃないよな。
会社の奴か? そぉいやぁ営業の進藤が牧野の事狙ってるって噂になってたよな。
それとも橘商事の御曹司か?
「ねぇ、あたしの話ちゃんと聞いてる?」
「あぁ…聞いてるよ」
「なんか、疲れてる? さっきから変だよ。」
そりゃお前が変な事ばっかいってくるからだよ。
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