Tea for Two 7 司つく
そうだよな、あのピンク色した唇だもんな。
がははっ そりゃそうだ。
俺の顔はにやける。
そうそう、なんの為に、専務秘書課に移動だよ。
ケケッケ
コホンッ
「吉野、牧野に、珈琲入れさせてくれ。」
「畏まりました。」
牧野の珈琲を待つ間、俺の心は踊り出す。ってか、心が踊るってどんなんだよなぁー あははっ、こんなんか?くくっ、愉快♪ 愉快♪ ってか、牧野早く来ねぇかなぁ〜
”専務〜 はーい”とか何とか言ってよぉ、膝の上にでも座って、飲ませてくんねぇかな?
やっ、あいつは奥手そうだかんなぁ〜
じゃ、こりゃどうだ
「専務、道明寺専務‥」
牧野じゃない声がして、顔をあげると‥…立っていたのは、引っ張り組の田口だった。
「おめぇに頼んでねぇよ。」
「申し訳ありません。牧野、ただ今海外事業部から呼び出しで、接待要員として出ておりまして‥」
「はぁっー!!あに言ってんだ。あいつは専務秘書課だろうよ」
「も、も、申し訳ございません。」
聞けば、ベロンだかどっかの、会長に気に入られてる牧野。
牧野じゃなきゃ取引したくないとか言い出したらしい。
で、牧野が担当として、ベロンを受付に迎えに行くとかなんとか。
「かぁっー ぁんだ、そのベロンは」
「す、す、すみません、ベロンではなく、バイロンでして」
バイロンか‥ ちっ じゃぁ仕方ねぇ‥
「会長って、ゴードンかよ?」
「あっ、はい。」
ハァッーーー な、な、なんだんよ。あの女‥
バイロンじゃぁなぁー ってか、専務室預かりな案件だな。
「田口、その案件、須田に言って専務秘書課預かりにしろ。」
「あっ、はい。畏まりました。」
ってか、バイロンのゴードン会長、すげぇー気難しくて有名なんだよな。
あいつどんな手使ったんだ?
ちょっくら後で聞いてみっか。
で、取りあえず珈琲を一口飲む、
「美味ぇ」
田口がニッコリ笑って。
「牧野直伝です。」
そう言い残して去っていった。
田口、あんないい笑顔する奴だったか? 俺は首をひねる
「田口さん良いですよねぇーー この頃なんだか美しくなられたと言うか‥」
うっとりとした目をして、吉野が田口の去っていった扉を眺めてやがる。
恋する男って奴かと,吉野を見ると
「あっ、これは大変失礼致しました。私とした事が‥」
なんて事いいながら、鼻の頭を掻いてやんの
「いや、別に構わねぇ、ってか、貸しな、貸し」
「せ、せ、専務ー」
「オイッ、ゴードンのジジィに挨拶に行くぞ」
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