修羅 Fin 総つく
「いいの?」
「いいのも何も、いつの間にか、俺はオメェにしか、反応しねぇ身体になっちまってやがる。」
「スキャンダラスな過去持ちだよ。」
「そりゃお互い様だ。」
「でも、あたし女だし‥」
「やり手の女社長だろうよ。桜子だって、滋だって、他の奴らも充分やる事やってんだろうよ。逆に箔がつくんじゃねぇの?フェロモンぷんぷんの女社長なんて、最高じゃんかよ。」
つくしの目から,涙が溢れ出す。
「西門の方達から反対されない?」
「はぁっ〜?おまえ、鈴也様の半東努めた女を断った方が、えれぇ問題になんぞ。」
「そ、そ、そうなの?」
「あぁ、鈴也様の半東は、鈴也様と柊と柊の婚約者からのお前への餞(はなむけ)だろうよ。それによぉ、百瀬会長、鈴也様、大河原、西門、司ん所もだな、それらを敵に回してぇ奴なんておいそれとは、現れねぇよ。」
俺の愛おしい女が肩を震わせながら泣きやがる。
つくしを抱きしめる。
愛おしい女を抱きしめる。
力いっぱいに抱きしめる。
部屋に戻った俺は、つくしの着物の裾をたくし上げ、あいつの花芯を舐る。
あいつの匂いがする。甘い果実のような匂いだ。
「つくしのここ、美味ぇな。」トロトロとした蜜が溢れ出す。後から後から溢れ出す。
俺は、それを堪能する。
ビチャビチャ、蜜を舐める音がする。俺の出す音なのに、別物のように淫らな音がする。
胸元に手を差し込む。さっきの刺激で、つくしの乳首はもう既におっ立ってやがる。
片手で乳房を弄り、乳首を摘んでいじくり回す。もう片方の手で、お前の花芯を摘む。密壷に指を挿入する。指が膣壁にあたる。ここがつくしの感じる場所だ。
面白いぐれぇに、お前の身体が仰け反る。
蜜は溢れる。
「オッとこのままだと着物が使いもんになんなくなんな」
俺は焦らしながら、お前の着物を脱がせる。
待ちきれないつくしが俺の着物を脱がせる。イヤラシく淫らな手つきで。
一流の娼婦のように、淫らな目つきを浮かべ俺を見る。
「舌出せよ。」
白い肌に紅い舌が艶かしい。俺の舌が、つくしの舌を絡めとる。
お前の身体が、ビクンッビクンッと上下する。
お前の上を何人の男が過ぎ去ったか、俺は知らねぇ。
だけどよぉ、これから先の長ぇ人生、お前を抱けんのは俺だけだ。
つくしを抱いて、嬌声を上げさせられるのは俺だけだ。
俺の身体は、獲物を捕らえた喜びに震える。
真っ白な部屋の中、大きな牡丹の花びらがひらりはらりと散っている。
真っ白な部屋の中に、紅い紅い花びらが散る。
俺のもんを口にしたお前が、片手で髪の毛を掻き上げながら
「総の‥美味しい‥」ビチャビチャと淫らな音が響き渡る。
熱いあそこが俺を誘う。俺はお前を貫く。
「あっ‥‥あぁ‥」切な気な声がする。気持ち良いか?俺は気持ち良いぞ。
なぁ、つくし俺だって、それこそ色んな女を抱いて来た。
だけどよぉ、お前ほど、俺の身体にぴったりと合う女はいねぇ。
お前は、俺の為に作られた、俺だけの女だ。
誰にも渡さねぇよ。
なぁ、覚悟しとけよ。伊達に女を抱いてきちゃいねぇんだからよ。
「そ、そ、総‥」俺の女が俺の名を呼ぶ。狂ったように俺の名を呼ぶ。
俺等は、何度も何度も獣のように抱き合う。いいや、獣の方がマシなぐれぇ俺はお前を抱き潰す。
いいや、抱き潰されたのは、俺か?
くくっ、俺も大概絶倫だって自負してんけどよぉ、くくっ、あの女は、底なしだ。
次の朝、俺等は二人で、足腰立たねぇ状態を味わった。
2人で顔を見合わせて,少し自重しようと誓い合った。
俺の中の修羅を、あいつの中の修羅を消す事が出来んのは、俺にとってはつくしだけ。つくしにとっちゃぁ、俺だけだ。
つくしと居ると、勝他の念は消え失せる。ただただ真っ直ぐに、つくしを愛し、幸せにしてやりてぇと願う。
SunnySpotのやり手社長は、西門を繁栄するのがあたしの仕事だからと、すっぱり引退しやがった。滋と桜子は、涙を流して喜んでくれた。
「総は、あたしが惚れた男。あんたを人間国宝にしてみせる」そう言いながらニヤリと笑って
「西門の汚い所は、あたしが全てまるっと引き受ける。総は一心不乱に茶道に向き合ってね」バシーンと大きく、背を叩く。
ったくよ、本当にお前ばっかりは‥
だけど‥不思議だよな、つくしは俺の周りを幸せな空間に変えて行きやがる。
お前の宣言通り、西門は若奥様でもっているって専らの評判だ。
親父もお袋も、つくしの事を福の神だと崇めてやがる。
魑魅魍魎の渦巻く汚ねぇ世界だった筈が、いつの間にやら、西門の本邸は癒しの空間だなんて言われてる。癒しスポットだのなんだのと、理由をつけちゃぁ、本邸に立ち寄っては、つくしと話して帰ってく。
修羅は、いつでも口を開けて、俺らを待ち構えてる。
だけど、お前が通ったあとは、無益な争いは、鳴りを潜めやがる。
俺は、お前を愛し続けんだろう。
くくっ、他の女も抱けねぇぐれぇ、骨抜きにされちまってるからな。
お前も、俺を愛し続けんだろう。
茶人としての俺と、西門総二郎としての俺両方に愛され、両方に抱かれ続けてるから。
お前は、俺に飽きる暇がないからな。なっ、そうだろよ。
俺は、今宵もお前を抱き潰す。
お前は、今宵も俺を抱き潰す。
牡丹の花が咲き乱れる。
完
♥ポチッとお願いします♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
のんびりゆっくり更新の、修羅 に長い事お付き合い下さって有り難うございます♬
(な、な、なんと4ヶ月以上もたちゃったw)
題名ありきで、始まった 修羅
蓋を開けたら、いつものドンファンぶりがなりを潜め、
つくしに振り回される総ちゃんと相成りました。
渇望が少しでも書けていたら、伝わっていたら嬉しいです。
ではでは ありがとうございました。