ずっとずっと 29
今日は朝からあたしの心も身体も快晴だ♪
久しぶりに受け取った道明寺からの電話 一息ついたところだったみたいで、久しぶりにのんびり会話が出来た。
パパの転勤、あたしの引っ越し、かおるちゃんの彼氏発覚 どこそこのケーキが美味しかったなんてくだらない事まで。
声を聞くだけで幸せいっぱい気分になるあたし、我ながら単純だなぁーーと思う。
単純上等!!
愛する男の声聞けて喜ばないバカいない
短歌詠ませて頂きました~ なんて 一人で惚けてみる。
ウフッ 今日のあたしは慈愛に満ちてる感じよ♪
足取り部屋を出る。ロビーでコンシェルジュの大槻さんが
「しぃ様 おはようございます。」
とても丁寧な美しい物腰で挨拶して下さる。
一流ホテルに負けないコンシェルジュを置くこのマンション
一体管理費はいくらなんだろう?
到底、あたしのお給料じゃ足りないはずだ。
空恐ろしくなってプルプルっと首を振った。
それにしても、此処のマンションはいったいどんな人が住んでるんだろう?
あたしの住む住居は、比較的小さ目な部屋らしいのだが…
30畳のリビング、主寝室、仕事室、クロゼット、ゲストルーム2つの
部屋のどこが小さな部屋に位置づけされるのか…
ド庶民のあたしには皆目見当もつかない。
気を取り直し、幸せ気分を思い出しジュエルに向かう。
いつもの様にいつもの如く地下から直通エレベータに乗る。
後期休みの間は毎日のように通っているのですっかり慣れた手順で
指紋認証を行い会長室に入る。
今日もどうやら一番乗りだ。
つぅ爺と柏木さんが来るまで、メールのチェックを行うと…
亜矢さんからのメールが届いていた。
明日の夜にこちらに着くとの連絡。
つぅ爺の家に行く予定なので、あたしにも来て欲しいと書かれていた。
うぅーーー今日はWで嬉しい日だ!!
「しぃちゃーーん お会いしたかったわぁ ひと月振りのこんにちはねっ」
「亜矢さーん お待ちしてました~」
やっぱり亜矢さんの周りには光が溢れている。温かく包まれる光、
触れたら最後手放せない。離れられない。温かな光。
あたし亜矢さんが好きだなぁーと再確認する。
「やっぱり似てるわね~」
雪乃さんが満面の笑みで小さく呟く。
「今ね、雪乃ちゃんと話していたのだけど、毎月お泊り会やってるんですって?今月のお泊り会は私と雪乃ちゃんも参加させて貰えるかしら?マンションのペントハウスでいかが?」
首降り人形の如く縦にブンブン頷いていた。
「みんな見てみたい入ってみたいって言ってたので、ものすごく嬉しがると思います!!」
あたしは、子犬のように亜矢さんの周りに纏わりつく。
「しぃちゃんが珍しいのぉーー 皆が見たら焼きもちやくぞ」
カッカッカッ 大きな声でつぅ爺が満足げに笑った。
「雪乃ちゃん、4月の初めに棗さんとあの子がこちら来れるみたいなの。久しぶりにお花見に行きましょう。…しぃちゃんニューヘイブンのお約束よ。」
ブンブン首をふるあたし。
「楽しみにしてました。・・・あのぉ 友達も誘っても宜しいですか?」
「勿論よ。大勢の方が孫も喜ぶわぁーー」
そう言って、可憐な笑顔で微笑む
「明日、雪月堂に行きたいのだけどしぃちゃんも付き合って下さる? 栄さん、しぃちゃんをお借りして宜しいかしら?」
つぅ爺にそう聞く亜矢さん
大仰に頷きながら
「では夜は、雪乃と儂も混ぜて貰って多神楽にでも参りましょうか?」
「ごめんなさいね。ありがとう。では明日しぃちゃんをお借りしますわね。」
雪乃さんが小さく微笑みながら
「亜矢ちゃんが、雪月堂さんに棗さんとルゥちゃん以外の誰かと行くなんて珍しいわねぇ...じゃあ私には雪月堂さんのご用事が済んだらお電話頂戴ね」
明日の約束をして、筒井の邸を後にした...
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久しぶりに受け取った道明寺からの電話 一息ついたところだったみたいで、久しぶりにのんびり会話が出来た。
パパの転勤、あたしの引っ越し、かおるちゃんの彼氏発覚 どこそこのケーキが美味しかったなんてくだらない事まで。
声を聞くだけで幸せいっぱい気分になるあたし、我ながら単純だなぁーーと思う。
単純上等!!
愛する男の声聞けて喜ばないバカいない
短歌詠ませて頂きました~ なんて 一人で惚けてみる。
ウフッ 今日のあたしは慈愛に満ちてる感じよ♪
足取り部屋を出る。ロビーでコンシェルジュの大槻さんが
「しぃ様 おはようございます。」
とても丁寧な美しい物腰で挨拶して下さる。
一流ホテルに負けないコンシェルジュを置くこのマンション
一体管理費はいくらなんだろう?
到底、あたしのお給料じゃ足りないはずだ。
空恐ろしくなってプルプルっと首を振った。
それにしても、此処のマンションはいったいどんな人が住んでるんだろう?
あたしの住む住居は、比較的小さ目な部屋らしいのだが…
30畳のリビング、主寝室、仕事室、クロゼット、ゲストルーム2つの
部屋のどこが小さな部屋に位置づけされるのか…
ド庶民のあたしには皆目見当もつかない。
気を取り直し、幸せ気分を思い出しジュエルに向かう。
いつもの様にいつもの如く地下から直通エレベータに乗る。
後期休みの間は毎日のように通っているのですっかり慣れた手順で
指紋認証を行い会長室に入る。
今日もどうやら一番乗りだ。
つぅ爺と柏木さんが来るまで、メールのチェックを行うと…
亜矢さんからのメールが届いていた。
明日の夜にこちらに着くとの連絡。
つぅ爺の家に行く予定なので、あたしにも来て欲しいと書かれていた。
うぅーーー今日はWで嬉しい日だ!!
「しぃちゃーーん お会いしたかったわぁ ひと月振りのこんにちはねっ」
「亜矢さーん お待ちしてました~」
やっぱり亜矢さんの周りには光が溢れている。温かく包まれる光、
触れたら最後手放せない。離れられない。温かな光。
あたし亜矢さんが好きだなぁーと再確認する。
「やっぱり似てるわね~」
雪乃さんが満面の笑みで小さく呟く。
「今ね、雪乃ちゃんと話していたのだけど、毎月お泊り会やってるんですって?今月のお泊り会は私と雪乃ちゃんも参加させて貰えるかしら?マンションのペントハウスでいかが?」
首降り人形の如く縦にブンブン頷いていた。
「みんな見てみたい入ってみたいって言ってたので、ものすごく嬉しがると思います!!」
あたしは、子犬のように亜矢さんの周りに纏わりつく。
「しぃちゃんが珍しいのぉーー 皆が見たら焼きもちやくぞ」
カッカッカッ 大きな声でつぅ爺が満足げに笑った。
「雪乃ちゃん、4月の初めに棗さんとあの子がこちら来れるみたいなの。久しぶりにお花見に行きましょう。…しぃちゃんニューヘイブンのお約束よ。」
ブンブン首をふるあたし。
「楽しみにしてました。・・・あのぉ 友達も誘っても宜しいですか?」
「勿論よ。大勢の方が孫も喜ぶわぁーー」
そう言って、可憐な笑顔で微笑む
「明日、雪月堂に行きたいのだけどしぃちゃんも付き合って下さる? 栄さん、しぃちゃんをお借りして宜しいかしら?」
つぅ爺にそう聞く亜矢さん
大仰に頷きながら
「では夜は、雪乃と儂も混ぜて貰って多神楽にでも参りましょうか?」
「ごめんなさいね。ありがとう。では明日しぃちゃんをお借りしますわね。」
雪乃さんが小さく微笑みながら
「亜矢ちゃんが、雪月堂さんに棗さんとルゥちゃん以外の誰かと行くなんて珍しいわねぇ...じゃあ私には雪月堂さんのご用事が済んだらお電話頂戴ね」
明日の約束をして、筒井の邸を後にした...
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