Tea for Two 17 司つく
天晴れというほどに、素早く支度が整えられていく。
いつの間にやら、用意されてた、あたしのワンピース。
メイクが施され、髪の毛をセットされたあたしは、「うわっ、可愛い」思わず自分で自分の顔を見て呟いたくらい変わってた。
椿お姉さんが、横から斜めからチェックを入れて「ううん、可愛い♪」そう言いながら、美しく整った顔を近づけてくる。毛穴一つ見えない、美しい肌。いい香りのするサラサラの髪の毛。
司さんに、なんとなく似ている容姿。
思わず、ぽわわぁ〜んとなりながら見つめてしまった。
ハッ,あまりにもバカ面をさらけ出していたのか、椿お姉さんと、専務が2人で微笑んでいる。会社で見た事のない、表情を浮かべる道明寺専務。
なんだか素敵かも‥なんて一瞬思ってしまった。
慌てて、首を振る。この人はあたしの直属の上司。そんな不埒な目では見てはいけないって。
「さぁ、行くわよ」手を取られ、車に揺られて、向った先には‥色とりどりのドレスが用意されていた。ドレスに合わせて、靴にバックにエトセトラ‥
キラキラキラキラ輝いている。あたしも女子の端くれだ。綺麗なものを見れば、心が躍る。
椿お姉さんが、大きなソファーに腰掛けながら、嬉しそうに一つ頷いて、お店の人にテキパキと指示を出している。あたしの話しかける隙なんて、1ミリもないほどに。
そんな、あたしはお人形さん?青息吐息状態で、次から次へと試着する。
視線を感じ、道明寺専務を見ると、目をそらす。
視線を外すと、視線を感じる。
視線を感じ見ると、逸らされて
そんな事を、幾度かか繰り返してしまった。
「あんた達、仲良くなにやってるの?」
「何もやってねぇ」
「なにもしてません」
呆れたように、椿お姉さんがクスリと笑う。
お店の人に向き直り、
「こっちの分は、全部届けてね。」
ぜ、全部? お姉さんを見上げると
「うんっ?足りなかった?」
ニッコリ笑う。
「いえいえ、そんなに着る機会もありませんし‥あの‥それに、そんな、買えません。」
「あら、専務秘書でしょ?これじゃ足りない位よ。買う?誰が?」
「あ、わ、私です。」
「コレは、私からのプレゼント。」
そんなの受け取れませんし、部屋に置ききれません。そう返答したらちょっと考え込んでから
「じゃぁ、これはレンタルって事で、道明寺邸に運んでおくわね。パーティーの前日は、邸にお泊まりって事でね」うんうん。なんてウィンクしながら、これまたテキパキテキパキ、決めていく。
道明寺専務に助けを求めようと後ろを振り向くと、大きく頷いて‥‥
「それだと助かるな‥」なんてふざけた‥いやいや‥やっぱり‥ふざけた事を言っている。
「うん。お前、それ業務命令。」
えっ、業務命令って何?
いでよ小人。
あたしは小人に助けを求める。
小人達は、ヒソヒソ話し込む
“つんちゃん、つんちゃん、業務命令は大切だよ” ワークちゃん
“そうそう。それにもしかしたら、出張手当も出るかもよ ”エコノちゃん
“もしかしたら、司さんにも会えるかもよ”“
そんな美味い話しはないないなんて思いつつも,ドリミィちゃんの一言が決め手になって‥
「解りました。では、出張手当をドレスのレンタル代金と言う事で‥‥」なんて、余計な事まで口走っていた。
「プッ、じゃぁ決まりな。」道明寺専務が可笑しそうに笑う。
あたし‥‥ も、も、もしや‥またまた失言? と思ったのは、あとの祭り。
椿お姉さんが、頬杖つきながら‥
「じゃぁ、色んなお祝いってことで、会社のスーツはプレゼントさせてね」なんて、笑いながら、テキパキと店員さんに指示を出している。
変に断ると、もっともっとドツボにはまりそうで、曖昧に笑ってしまった。
Yes、 Noは ハッキリと‥
この言葉末代までの教訓にしようと決意したのは、この先のお話しだ。
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いつの間にやら、用意されてた、あたしのワンピース。
メイクが施され、髪の毛をセットされたあたしは、「うわっ、可愛い」思わず自分で自分の顔を見て呟いたくらい変わってた。
椿お姉さんが、横から斜めからチェックを入れて「ううん、可愛い♪」そう言いながら、美しく整った顔を近づけてくる。毛穴一つ見えない、美しい肌。いい香りのするサラサラの髪の毛。
司さんに、なんとなく似ている容姿。
思わず、ぽわわぁ〜んとなりながら見つめてしまった。
ハッ,あまりにもバカ面をさらけ出していたのか、椿お姉さんと、専務が2人で微笑んでいる。会社で見た事のない、表情を浮かべる道明寺専務。
なんだか素敵かも‥なんて一瞬思ってしまった。
慌てて、首を振る。この人はあたしの直属の上司。そんな不埒な目では見てはいけないって。
「さぁ、行くわよ」手を取られ、車に揺られて、向った先には‥色とりどりのドレスが用意されていた。ドレスに合わせて、靴にバックにエトセトラ‥
キラキラキラキラ輝いている。あたしも女子の端くれだ。綺麗なものを見れば、心が躍る。
椿お姉さんが、大きなソファーに腰掛けながら、嬉しそうに一つ頷いて、お店の人にテキパキと指示を出している。あたしの話しかける隙なんて、1ミリもないほどに。
そんな、あたしはお人形さん?青息吐息状態で、次から次へと試着する。
視線を感じ、道明寺専務を見ると、目をそらす。
視線を外すと、視線を感じる。
視線を感じ見ると、逸らされて
そんな事を、幾度かか繰り返してしまった。
「あんた達、仲良くなにやってるの?」
「何もやってねぇ」
「なにもしてません」
呆れたように、椿お姉さんがクスリと笑う。
お店の人に向き直り、
「こっちの分は、全部届けてね。」
ぜ、全部? お姉さんを見上げると
「うんっ?足りなかった?」
ニッコリ笑う。
「いえいえ、そんなに着る機会もありませんし‥あの‥それに、そんな、買えません。」
「あら、専務秘書でしょ?これじゃ足りない位よ。買う?誰が?」
「あ、わ、私です。」
「コレは、私からのプレゼント。」
そんなの受け取れませんし、部屋に置ききれません。そう返答したらちょっと考え込んでから
「じゃぁ、これはレンタルって事で、道明寺邸に運んでおくわね。パーティーの前日は、邸にお泊まりって事でね」うんうん。なんてウィンクしながら、これまたテキパキテキパキ、決めていく。
道明寺専務に助けを求めようと後ろを振り向くと、大きく頷いて‥‥
「それだと助かるな‥」なんてふざけた‥いやいや‥やっぱり‥ふざけた事を言っている。
「うん。お前、それ業務命令。」
えっ、業務命令って何?
いでよ小人。
あたしは小人に助けを求める。
小人達は、ヒソヒソ話し込む
“つんちゃん、つんちゃん、業務命令は大切だよ” ワークちゃん
“そうそう。それにもしかしたら、出張手当も出るかもよ ”エコノちゃん
“もしかしたら、司さんにも会えるかもよ”“
そんな美味い話しはないないなんて思いつつも,ドリミィちゃんの一言が決め手になって‥
「解りました。では、出張手当をドレスのレンタル代金と言う事で‥‥」なんて、余計な事まで口走っていた。
「プッ、じゃぁ決まりな。」道明寺専務が可笑しそうに笑う。
あたし‥‥ も、も、もしや‥またまた失言? と思ったのは、あとの祭り。
椿お姉さんが、頬杖つきながら‥
「じゃぁ、色んなお祝いってことで、会社のスーツはプレゼントさせてね」なんて、笑いながら、テキパキと店員さんに指示を出している。
変に断ると、もっともっとドツボにはまりそうで、曖昧に笑ってしまった。
Yes、 Noは ハッキリと‥
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