Tea for Two 22 司つく

どっきんドクドク、あたし‥どうしちゃったんだろう？
もしかして、食中毒？
えっ、えっ、
でもでも‥普段のあたし
賞味期限切れた卵食べても、牛乳飲んでもぴんぴんしてるよね？　
うーーん。

ドクドクどっくん

あたしの鼓動が音を立てている。
ぅうーーん。困ったなぁ‥これから朝ご飯なのに‥
グッスン‥‥なんだか、涙がポツリと頬を伝って。
ちょっぴり泣いたら、なんだかスッキリしたから、ビィ−ビイーエーンエーン泣いた。

いやいや、あたし‥なんだか変？　
うーん、なんか変‥‥

そうだ、そうだ、道明寺のせいだ。
うん。うん。そうそう。無駄に綺麗な顔してるせいだ。


ヨシッ、マジックペンを用意して‥‥っと
「ムフフッ」
あたしは、ほくそ笑む。

道明寺の顔に書いたるっと思ってペンを乗せた瞬間‥　
ガシッ　手を掴まれた。

＊＊＊

唇から、指先を離したと思ったら‥
百面相しながら、あーじゃないこーじゃないしてやがる女がいる。

って、おまっ、どうした？な、なに泣いてる。
俺が慌てて、起き上がろうとしたら、大号泣が始まった。
ガキみたいに、ビィービィーエンエン泣いてやがって、思わず観察しちまった。

いやいや、ここはだな、観察じゃなくて優しく胸に抱き寄せっか？　
グシシッと思った、次の瞬間‥

牧野の手に握られた、油性のマジックが目に入る。
やべっ、コイツ絶対に変な事考えてやがる。
あ、あんなんで何か書かれたら、お、お、落ちねぇよ

ガシッ　細っこい女の手を掴む。

パチッ　
「牧野、それなんだ」
「あははっ」
「あははっじゃねぇーよ、お前の右手にあんのは、なんだって聞いてんの」
「うーーん、これはねマジックって言うもの。道明寺知ってる？知らないんじゃない？えへへっ」

あんまり可愛くて、つい笑いそうになっちまうが、
小学生じゃねぇんだから、そんなん使って顔にイタズラ書きされたら大変だろうよ。ったく

「で、その　マ・ジッ・クがなんで、お前の手に握られてて、俺の顔に乗ってんだ？」

イタズラ見つかった天使が笑ってやがる‥‥　
ってか、こんな何しでかすかわかんねぇ女が天使に見えるって俺ヤバいよな‥

出よ　司さん！　ゲッ　俺まで脳みそがイカレテきやがった　




↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥









♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥