明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

ずっとずっと 30

「亜矢さーん おはようざいます」

「しぃちゃん おはよう。今日はお付き合いありがとうね。」

亜矢さんは朝から可愛すぎる... って、あたし亜矢さんフリーク? 

「しぃちゃんは、いつも明るくて可愛いわよね。私しぃちゃんダーイ好き」
う、嬉し過ぎる亜矢さんからの 告白♪
ついつい子犬のように亜矢さんに纏わりついてしまう あたし。


決めた!!
今度、尻尾ブンブンふってあたしに纏わりつく、道明寺みたら、こんな風に道明寺にも 好き って言ってあげよぉっと♪ 
って、あたし尻尾ブンブン?してる感じになってるよね ヒョォー



亜矢さんが、雪月堂の店主とお話してる間に、店内を見て回る。

みんなと別れた帰り道、なんとなく人淋しくて、真っ直ぐ帰りたくなくて、ここ雪月堂さんによったんだっけなぁー
あれから...雪月堂さんには皆に手紙を出す度に訪れている。
訪れる度に、とても素敵な和紙達が出迎えてくれる...落ち着く空間。

もうすぐ、類の誕生日、お誕生日をメッセージをのせて送ろうと、棚を見る。
類にぴったりの 淡い淡いラベンダー色のレターセットを発見。 
ラッピング用の和紙も複数枚選び、会計を済ませた。

亜矢さんは、桜色のレターセットを大切そうに持っていた。

……そう言えば、去年この色のレターセットを買ってお店を出たら、慌てて追いかけて来た人に、“譲ってください” て言われたんだっけなぁ。
一生懸命息せききって走ってきた人は、頬が上気してレターセットと同じ桜色になっていたのがとても印象的な、なんだかとても可愛らしい人だったなぁーと思い出し、クスッと笑みが零れた。

「しぃちゃん お待たせ」
亜矢さんに声を掛けられ、意識が現実に戻る。

雪月堂を後にして、雪乃さんとの待ち合わせ場所に向かう。

「しぃちゃんは どこに居ても何をしていても、しぃちゃんねーーー」
きょとんとしているあたしに

「あのね、それってね、とても大事な事なのよ...自分は、自分以外何物にも成れないからね。」
そういっていつもの様に微笑みを浮かべる。

待ち合わせ場所には既に雪乃さんが来ていて
「ここよぉ~」
なんて言いながら手を振っている。
亜矢さんと2人で大きく手を振りかえす。
女3人かしまし娘で沢山のお喋りをする。




『うわぁっーーーー 綺麗ーー』
直通エレベーターを降りた瞬間… 緑が溢れ花が咲きほこり、なんともまぁ幻想的な空間が訪れる。
一面窓に囲まれたリビングには、夜景がおもてなしをしてくれる。
ルーフバルコニーにはこれまた花が咲き乱れ。ライトアップされている。

一体何部屋あるのかわからないほどの広さ。 最上階のワンフロア―全体がこのペントハウスなのだから広いのは当たり前なのだけど、あたしの脳みその範疇を想像を軽々超えているので、感嘆の声しかあがらない。

なるほど、あたしの部屋が小さい部屋 って言っていた意味がよく解かった。


 雪乃さんも今日は私邸ではないのでパジャマで参戦。
聞けばいつもあたし達が羨ましくてしょうがなかったらしく、チャンスを窺っていたらしい
『一人だと、いじけちゃう人がいるからねー中々ね…』 
なんて言いながらクスクス笑っている。

そんな、つぅ爺は今日から火曜日まで香港に出張中だ。
行くまで散々ごねて
「大切な客人に会うのだから、しぃちゃんも…」
「なんならお泊り会メンバー全員で香港にいけばよい」
終いには
「儂は香港にはいかん」
と臍を曲げ柏木さんを困らせ、雪乃さんに窘められ、渋々と本当に渋々と香港に旅立った。


かくしてあたし達はこの夜を手に入れた。
美味しい食事に楽しい語らい。気のおけない異世代の友達。

雪乃さんも亜矢さんも語学が堪能で、かおるちゃんはそりゃー大喜びで話してる。
飛び交う異国の言葉、咲き誇る花に囲まれ、異空間に漂っている気持ちになった。

異空間に漂い酔いしれて
2人で行った、NYの屋上レストランを思い出し道明寺を思う。
会いたいなー あいつに 会って、触れて、キスしたい 刹那に思う。

 
春菜ちゃんは万理さんに促され10時にはベッドルームに向かった。

大人たちの Bar Time
酔っぱらった頭には、他の外国語はまだ辛く、まだまだガンガン話したかったので、お願いして英語のみの会話にして貰う。
沢山話して沢山笑う。

かおるちゃんと悠斗の事を先週初めてしりました。発言には…

『しぃちゃんって…奥手?』
なんて真面目な顔で万理さんが聞いてくる。

祥子さんは自慢げに
『私はね、この子達が出会った瞬間にこの子達は恋に落ちるって解ったわよ』
なんて、話をして、かおるちゃんを大いに照れさせていた。

双方の両親に快く認めて貰い愛をきっちりと育んでいる2人。
共に過ごし、共に成長し合える関係。
なんて素敵なんだろうと、2人の関係がちょっとだけちょっとだけ羨ましくなる。

『…祥子おば様、ユト君としぃちゃんって、すごく似てる所がありませんか?』
祥子さんがクスクス笑いながら
『えぇ。時折ビックリするくらい。』
『ですよね~  で、ユト君と話してたんですけど、絶対にルゥさんはしぃちゃんを気に入るし、しぃちゃんも絶対にルゥさんを気に入るって…』
『あらホントね… 今からそれを考えると楽しみね~』
なんて話しながら笑っている。

ルゥさんかぁー 一体どんな人なんだろう? 早くあってみたいなぁーー
まだ見ぬ人に、思いを馳せながら…
いつの間にか…いつの間にか

すぅすぅすぅ……
皆の会話を子守唄にソファーにもたれ掛かり、寝入ってしまったあたし。



『似てると言えば、亜矢さんとしぃちゃんって同じような温かな空気を醸し出してはりますな~』
『蓉子さんもそう思った?』
万理、祥子、かおるの声が重なる。

『うふふっ、それだけじゃなくって、しぃちゃん亜矢ちゃんの若い頃とよく似てるの。』
雪乃の言葉に

『あら~ 嬉しい』 
満面の笑みで微笑む亜矢



こうして夜は更けていく。




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