明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

ずっとずっと 31

「ねぇ しぃちゃんお願いがあるのだけど…」
なんて、可愛く亜矢さんが聞いてくる。

「あのね、私一人ってあんまり慣れてなくてねとても寂しいの。もしも迷惑じゃなかったら...棗さんがこちらに来る前の間、此処に泊まってくれると嬉しいのだけど...半月程だと思うのだけどダメかしら?」

「喜んで泊まらせて頂きます  ……逆に良いんですか? あたしが此処に居ても?」

「良いも悪いも私がお願いしてるのよ。無理言ってごめんなさいね。 でもでも嬉しぃ~ ありがとうねしぃちゃん」
期間限定の2人の共同生活が始まった。


朝起きて、ジュエルに向かうあたし。
亜矢さんは部屋で仕事をこなしたり、雪乃さんやお友達と遊びに行ったりしているようだ。

夕飯は、女子会メンバーの誰かがやってきたり、つぅ爺が引き連れてきたつぅ爺ズの誰かと(つぅ爺の友人達を秘かにつぅ爺ズと呼んでいるあたし)で食事を頂く。

驚いた事に つぅ爺ズメンバーと、亜矢さんは、旧知の仲らしく皆嬉しそうに楽しそうに訪れ、亜矢さんと語らっていく。 
祥子サロンに居る時もつぅ爺ズはたのしそうなのだけど、それとはまた違い、亜矢さんの放つ光に癒され活力を貰いにくる感じだ。つぅ爺ズは、時折奥方達も引き連れてやって来る。 あたしは、つぅ爺ズメンバーの奥方達とは筒井邸で開かれるパーティでお会いするくらいで、後は接触もなかったのだが…

「こちらね、私の大切な大切なお友達のしぃちゃん。どうぞよろしくね」
なんて、紹介してくれるので皆さんとたちまち仲良くなる。

特に京社長と東雲会長の奥方は、熱烈な亜矢さんファンらしく…
「しぃちゃん 亜矢さんの秘密教えてね~」
ウィンクしながら可愛らしく言うお二人。
亜矢さんフリークのあたしと妙にウマが合ってしまい、なぜかメル友になる約束をしていた。

此処に来られる奥方達は
生まれた時に銀のスプーンを持って生まれたような正統派のお嬢様方で、
現在もかなりの地位と財力を持つ夫の妻として、また自らも会社を成している人々なのだが
何の垣根もなくあたしと接して、可愛がってくれる。

そして口ぐちに
「亜矢さんとしぃちゃんって、本当は血の繋がりがあるんじゃなくて?お孫さんじゃなくてもご兄弟のお孫さんとか?」
なんて聞いてくる。

「いやいや無いです無いです。そうでしたらもっと美人になってます…私、ド庶民ですし…」
あたしの返答に

「うーーーーん でも…しぃちゃんと亜矢さんって同じ空気を醸し出してるのよねぇ~お顔云々よりもとにかく2人似てらっしゃるのよ。」
などと亜矢さんフリークのあたしにとって最大級のお世辞を下さる。

「うふっ ありがとう。嬉しいわ」
亜矢さんが艶然と微笑えまれ、皆一様に見惚れてしまう。

「お孫さんと言えば、いつ日本に帰っていらっしゃるの?」
「しぃちゃんは、もうお会いになられたの?」

「お花見会に合わせて一旦帰国するようには言ってあるのよ。卒業式が5月の半ばにあるから正式にこちらへ帰って来るのはそれが終わってからね~」
「しぃちゃんとは残念な事にまだなのよ。
 しぃちゃんがニューヘイブンに遊びに来た時、あの子ちょうど仕事で日本で入れ違いだったから。」

「そう。それなら楽しみね。 ...ところでお花見って??」

お花見会の言葉に皆一様に反応をしめし...
いつの間にやら、皆が来たいと言い出していた。


4月
棗さんも日本に到着し、週末には皆でお花見会を行うという事になった。
つぅ爺ズのメンバーも棗さんとは旧知の仲で、
奥方同様お花見会をそれはそれは楽しみにしているようだ。

嵐山にある筒井の別邸にて、お花見会は行われることになった。
折角なので、蓉子先生による野点も執り行われる事になった。

あたしとかおるちゃんは準備の為、蓉子先生とご一緒に
筒井の別邸に一足先にお邪魔する事になった。

桜がはらはらと舞い散る。
お客様が一人二人増えていき、楽しい宴が始まる
宴も中盤が過ぎ、それぞれがそれぞれのペースで寛ぎ出す

刹那...

 一陣の風が吹き荒れる

見上げた先にいたのは...あの人だった





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