明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

刹那 07 総つく

チリーン

木蓮の木の下で、ルタが言った言葉を不意に思い出す

「そうとはね、またいつかあえるんだよ」
小さかった俺は、この言葉が不思議だった。毎日会ってんのになぁーって。

木蓮の花が落ちたあの日、この言葉の意味を理解したんだったけな。

ルタは、寂しかった俺が作った幻だったんだろうか?
時折、そんな風に考える‥

チリーン

「総、もうまたボォーっとしてるよ。あっ,若宗匠だった」
つくしが、ペロッと舌を出している。
「牧野さん、未だ宜しいですよ」
佐川がニコヤカに笑う。
鬼の佐川が、仏の佐川に変わって幾年(とせ)だろうか?
これも、つくしがここに通い出してからの変化だよな。

そりゃぁ、つくし争奪に、佐川だけじゃなく周りのもんも躍起になるわな。
勝手に、皆を巻き込んで行く。
佐川も、和尚も‥それだけじゃねぇ…
すげぇよな‥コイツ。


「では、若宗匠参りましょうか」

会館の前に停めてあった車に、二人して乗り込む

今日の打ち合わせは、打ち合わせと言うなの、
【つくし会】の会合だ。
ふっ、流石だよな、

「ねぇねぇ、今日も紅谷?」
「おぉっ、そう言ってたぜ」
「西門は、凄いね。打ち合わせに紅谷を使うなんて」
いやいや、紅谷を使うのは、お前が喜ぶからだよ。
そう言ったら、ビックリするだろうな。

「ねぇねぇ、今日は東雲様がいらっしゃるんでしょ?」
「あぁ、夫人と一緒にな」
そう、うるさ方で有名な東雲夫人も一緒にだ

つくしが嫌な思いをしなきゃいいやなと思う。


女将に部屋に案内される。
部屋までの道程、女将と楽しそうに話している。
でもって、何やらクスクス笑い合っている。
ふーん、紅谷の女将も、こんな柔らかな顔すんだ。と感心する。

東雲ご一行を待つ間、つくしに聞く
「なぁつくし、お前いつから女将とあんな仲良くなったんだ?」
「あぁ、うふふっ 内緒」
「内緒?」
「うん。内緒」
なんだよ内緒って、と言いかけた刹那

声がして、東雲ご一行が到着した。
「つくしちゃーーーん 元気だった?」
って、東雲夫人キャラ違くねぇか?
チラッと横を見ると
「杏子さん、こんにちは」
西門の所作で、美しく笑う。


チリーン

どこからか。鈴の音が聞こえる






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4 Comments

asuhana  

Re: タイトルなし

Gipさま

間違いなく豪華な事でしょう。

2016/05/05 (Thu) 17:37 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

Re: 引き続き🎵

yukikoさま
うふふっ、みんなに可愛がられて幸せ♪


おっ、元気いっぱいで居てくれるといいですね。

2016/05/05 (Thu) 17:36 | EDIT | REPLY |   

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2016/05/05 (Thu) 10:25 | EDIT | REPLY |   

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/05/05 (Thu) 10:13 | EDIT | REPLY |   

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