恋し焦がれてユニコーン 08 司つく
驚かされる度に、グングン引き寄せられて、ドンドン好きになる。
でも‥いいのか?
「あっ、もう、なんでそんな顔するかなぁー?」
「もともとが、こう言う顔だっ」
「だからイヤだったんだよね‥言うの」
小さな声で呟く牧野。
なんだか胸がいっぱいで、ギュッと抱き締めていた。
「ごめん‥」
「っん?なんでゴメンかなぁー、道明寺は関係ないって言ってるじゃん」
クイッと顔をあげ
「もう一回、謝ったら怒るからね。わかった?」
返事の代わりに、キスをする。熱く蕩けるキスをする。
コイツを、幸せにする‥ いや、いつでも‥コイツに幸せを貰ってる。
俺の幸せ、俺の全てがこの腕の中にある‥‥
「牧野‥ありがとうな」
で、いちゃいちゃラブラブの展開になる筈だった。
なのになのにだ‥
「じゃぁっ、牧野つくし仕事に行って参ります」
敬礼しながら、出て行きやがった。
部屋にぽつんと残されて‥ 仕方ねぇから、一眠り。
幸せの微睡みで、一眠りだ‥
思った瞬間に、スマホがジャンジャン鳴り出して
次から次へとメッセが入る。
みんな同じ題名で‥
祝 チェリー だってよ。
ったくなぁー
あぁ、祝だな、祝。
だけども、一人部屋に残されて‥
くくっ、正しく 牧野クオリティ いいや、つくしクオリティ
あははっ、なんだか知んねぇけど、天井に向って拳をあげてた。
RRRRR‥‥
ベルが鳴る‥っん? 牧野からの着音だ。
慌てて手に取り、タップする。
「ごめん、寝てた?」
そんな言葉から始まって、夕方こっちに来るから部屋で待ってろと言ってきた。
幸せな気分で一眠りする。
***
コンッコンッ
牧野か? 慌てて飛び起きて、ドアを開ける。
「ゲッ」
思わず声が出ちまった。
「宜しいかしら?」
「あぁ」
立っていたのは、お袋で‥
牧野が、道明寺HDにインターンシップで働きだした事やら、
学部を変わった経緯を話してくれた。
「司さん、あなたは幸せ者ね」
そう締めくって、部屋を出て行った。
アイツを牧野を守っていくと決心してたのに、
いつでも守られてるのは俺の方だ。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

にほんブログ村

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
- 関連記事