恋し焦がれてユニコーン 10 司つくし
「良く出来てるな、あとここな」
そんな言葉を貰った、瞬間‥ あたしの脳内にドバァッーっと、ドーパミンが出て来る。
我ながら単純だと思うほどに、幸せを感じる。
単純上等だ。アハハッ‥なんて思いながら。
あたしは、目の前の男に惚れている。いやって程に惚れている。
時折、涙が溢れちゃうくらいに惚れている‥
悔しいから、教えてあげないけどね。
「おいっ、聞いてっか?」
「あぁ、ゴメン」
「腹減ったんじゃねぇの?」
「減ってない‥」
否定の言葉と共に、なり出すお腹‥
「アハハッ」
「何か、持って来てもらうか?それとも何か食いに行くか?」
「‥あのね‥‥」
バックの中から、お弁当を取り出して、道明寺の前に置く。
「お口に合いますかーなのですが」
ツツッーーッと、差し出した瞬間
満面な笑みを浮かべて,受け取ってくれる。
嬉しそうに、包みを開けて‥
これなんだ?あれなんだ?と嬉しそうに聞いてくる。
一口食べては、ニンマリしながら‥
美味しい物など、いくらでも食べてるだろうに‥あたしの作ったお弁当を嬉しそうに食べてくれる。
ゴメン‥あたし‥嬉しすぎて、ちょっぴり泣きたい気持ちになちゃって
「お茶煎れてくるね〜」そう言いながら席を立つ。
お茶を煎れながら、幸せを噛みしめる。
道明寺と過ごす幸せを。って恥ずいな‥あたし
これじゃ、全くもって色ボケだ。
「アハハッ、それもヨシかな?」
「なにが、ヨシだよ?」
いつの間にやら、後ろに立っていた道明寺が聞いてくる。
「ナイショだよ〜だ」
あたしが答えると
いいから教えろと、ブチブチ言いながら後をついて来る。
こんな事が、涙が出る程幸せだなんて、絶対に教えない。
教えたら最後‥ずっと言いそうだしね。
「もう、食べないの?食べないんだったら片付けるよ」
「食うよ‥ったく」
ブツブツ言いながらも、綺麗に食べる。
感心しちゃうのは、お弁当一つ食べるのも、所作が美しいって事。
伊達に、英才教育受けてないね。と思うのがこんな時。
ちょっと前のあたしは、こんな事にナーバスになったけど、今は違うんだ。
これは、楓社長のお陰だ。
あたしが、学部を替えた切っ掛けは、楓社長の一言だった。
* **
RRRRRRR
見知らぬ番号からかかってきた一本の電話
「はい」
楓社長の電話だった。
あたしに会って話がしたいと。
何となく、許して貰えたような?そうじゃないようなそんな時だった。
ド緊張で出向いたあたしに‥
「牧野さん、ありがとう。」
そう言ってくれたんだ。
今までの人生で聞いた一番の「ありがとう」だった。
道明寺が、頑張っているのはあたしのお陰だって‥
「いえ、道明寺の頑張りは道明寺のものです」
そう返したら、あなたらしい答えねと笑ってくれた。
この日は、初めて見て、初めて知った、楓社長ばかりだった。
鉄の鎧を脱いだ楓社長を、あたしは好きになってしまった。
この人の側で働きたい。そう願い、口に出していた。
「あたしを弟子にして下さい」
「‥弟子?‥‥牧野さん‥あなたって‥」
盛大に笑われたのも、いまでは良い思い出だ。
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我ながら単純だと思うほどに、幸せを感じる。
単純上等だ。アハハッ‥なんて思いながら。
あたしは、目の前の男に惚れている。いやって程に惚れている。
時折、涙が溢れちゃうくらいに惚れている‥
悔しいから、教えてあげないけどね。
「おいっ、聞いてっか?」
「あぁ、ゴメン」
「腹減ったんじゃねぇの?」
「減ってない‥」
否定の言葉と共に、なり出すお腹‥
「アハハッ」
「何か、持って来てもらうか?それとも何か食いに行くか?」
「‥あのね‥‥」
バックの中から、お弁当を取り出して、道明寺の前に置く。
「お口に合いますかーなのですが」
ツツッーーッと、差し出した瞬間
満面な笑みを浮かべて,受け取ってくれる。
嬉しそうに、包みを開けて‥
これなんだ?あれなんだ?と嬉しそうに聞いてくる。
一口食べては、ニンマリしながら‥
美味しい物など、いくらでも食べてるだろうに‥あたしの作ったお弁当を嬉しそうに食べてくれる。
ゴメン‥あたし‥嬉しすぎて、ちょっぴり泣きたい気持ちになちゃって
「お茶煎れてくるね〜」そう言いながら席を立つ。
お茶を煎れながら、幸せを噛みしめる。
道明寺と過ごす幸せを。って恥ずいな‥あたし
これじゃ、全くもって色ボケだ。
「アハハッ、それもヨシかな?」
「なにが、ヨシだよ?」
いつの間にやら、後ろに立っていた道明寺が聞いてくる。
「ナイショだよ〜だ」
あたしが答えると
いいから教えろと、ブチブチ言いながら後をついて来る。
こんな事が、涙が出る程幸せだなんて、絶対に教えない。
教えたら最後‥ずっと言いそうだしね。
「もう、食べないの?食べないんだったら片付けるよ」
「食うよ‥ったく」
ブツブツ言いながらも、綺麗に食べる。
感心しちゃうのは、お弁当一つ食べるのも、所作が美しいって事。
伊達に、英才教育受けてないね。と思うのがこんな時。
ちょっと前のあたしは、こんな事にナーバスになったけど、今は違うんだ。
これは、楓社長のお陰だ。
あたしが、学部を替えた切っ掛けは、楓社長の一言だった。
* **
RRRRRRR
見知らぬ番号からかかってきた一本の電話
「はい」
楓社長の電話だった。
あたしに会って話がしたいと。
何となく、許して貰えたような?そうじゃないようなそんな時だった。
ド緊張で出向いたあたしに‥
「牧野さん、ありがとう。」
そう言ってくれたんだ。
今までの人生で聞いた一番の「ありがとう」だった。
道明寺が、頑張っているのはあたしのお陰だって‥
「いえ、道明寺の頑張りは道明寺のものです」
そう返したら、あなたらしい答えねと笑ってくれた。
この日は、初めて見て、初めて知った、楓社長ばかりだった。
鉄の鎧を脱いだ楓社長を、あたしは好きになってしまった。
この人の側で働きたい。そう願い、口に出していた。
「あたしを弟子にして下さい」
「‥弟子?‥‥牧野さん‥あなたって‥」
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