明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

刹那 23 総つく

チリチリチリーン
鈴の音が響き渡る。


「総、おはよう」
つくしが、俺を起こにやってくる。
朝が待ち遠しいほどに、嬉しい瞬間だ。


1週間の約束もあと1日。


この6日間‥
西門は、一家団欒の毎日だ‥
お袋はもちろんの事、親父も光三郎も夕飯時に間に合わせて、早く帰宅する。
何故か‥朝飯も、つくしに会わせるかの様にみんなが起きてくる。

笑いが絶えない‥‥
明るい家庭って奴にいつの間にやらなっている。



だけど‥今朝はちょっと朝から騒がしい‥


「だからさぁ、つくしちゃんここに住んじゃいなよ」

「光ちゃん‥‥それは‥む、む、無理」

「あらっ、何が無理なの?」
「何が無理なんだい?」

何が無理なの‥お袋と親父の言葉が合わさって、
瞬間、二人仲良く見つめ合い、つくしに詰め寄っている‥


つくしが、俺に助けを求める‥

「まだ、足が直らないから‥取りあえず居て欲しいんだが」

俺は姑息な手段に打って出る。

「そうよね。うんそう」

そんな風に、頷いたお袋は‥その後に
朝茶事の半東さんを努めるのを決めたなら、
取りあえず夏が終わる迄は、ここで暮らせと詰め寄った。

「決定だね」
親父の最後の一言に

頼るものなどないと思ったのか?
コクンと一つ頷いた。





**

朝起きて‥身支度を整え終えたら総を迎えに行く‥
幸せを噛みしめながら‥

この6日間‥あたしにとっての非日常が、日常の光景になっている。

寝起きの総は、いつもの総よりもあどけなくて‥
ギュッと抱きしめたくなってしまう。


「総、おはよう」

「つくし、おはよう」

2人のおはようから始まる幸せな一日。

こんな幸せも明日で最後か‥
ちょっぴり、哀愁に浸りながら、総と一緒に、廊下を歩く。


朝陽が、総の顔でキラキラ光っている。
まるで、日本画のように美しい。
心臓がギュッと鷲掴みされるような、幸福感に酔いしれる。

この光景を良く覚えておけるように、心に刻む。




西門家三男坊の光ちゃんが、朝からのほほんと爆弾発言中。

「だからさぁ、つくしちゃんここに住んじゃいなよ」

あたしは、慌てて首を振る。そんなのは無理だと首を振る。
なんで無理なのだと、美智さんにも詰め寄られ‥

総に助けを求めたら、まだ足が痛むからなんて言われて
美智さんからは、
朝茶事の半東を努めるのだから、夏が終わるまで屋敷で暮らせと詰め寄られ

「決定だね」
家元の‥おじ様の一声に‥

あたしは、コクンと頷いていた。




チリーン 
鈴の音が美しく響き渡る‥



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4 Comments

asuhana  

空さま

ねぇ~(*^^*)
いっちゃいないっちゃいなだよね~

2016/05/23 (Mon) 17:43 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

yukikoさま

うふっ、本当に頑張れ~だよね

2016/05/23 (Mon) 17:39 | EDIT | REPLY |   

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2016/05/23 (Mon) 10:39 | EDIT | REPLY |   

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管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2016/05/23 (Mon) 09:13 | EDIT | REPLY |   

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