目覚めよユニコーン 04 司つく
ブラボー牧野は、にこやかに親父と一緒に話してる。
姉ちゃんが、俺の横に来て涙ぐみながら
「司、もう一回言うよ。」
俺は神妙に頷いて姉ちゃんの話を聞く。
「あんたは、幸せもんだ。つくしちゃん、いい女だ。以上」
姉ちゃん‥以上って‥以上じゃわかんねぇよ‥
牧野を褒められて、悪い気はしねぇ‥
いいや、嬉しい。盛大に嬉しい。
「あぁ、俺は重宝者だ‥」
姉ちゃんはキョトンとした後に、笑い出し(意味がわかんねぇ)
ババァもといお袋に至っては‥
「司さん、あなたはもう一度小学校からやり直した方がいいかもしれませんね‥」
親父に至っては
「牧野さん、あんなので後悔しない?」
あんなの 呼ばわりだ。
「あんなんが良いんです」
俺のミューズが大きく笑って、その後に
「日本語は訓練して欲しいですけど」
ペロッと舌を出す。
日本語?日本人の俺が?
お茶を淹れ変えにきたタマが、小声で
「坊ちゃん、重宝者じゃなくて、果報者ですよ。かほう‥」
そう言って去って行く。
あははっ、俺立つ瀬無しって奴だ。
牧野を見れば、ケラケラ笑ってる。
ニッコリと親父とお袋が微笑んでいる。
笑いは笑いを連れてきて、皆が幸せになっていく。
牧野は、幸せを連れてくる。
俺に、俺の家族に‥キラキラとした幸せを連れてくる。
和やかに時間は過ぎて行く。
帰りの車の中で‥
親父の鬘ってなんだ?そう聞けば‥
「っん?鬘を被って、おじ様が会いにきて下さったの」
くすりと笑ったあとに
「おじ様が、いらっしゃらなかったら、あたし‥道明寺の事諦めてたかもしれないよ」
小さな小さな声で呟いた。
俺を諦める?
お前が?
慌てて振り向けば‥‥
「えへへっ、ゴメンね‥あたしこれでも恋する乙女だ。自信がなくて、揺れ動く事だってあるさー」
ニッコリ笑う。
牧野が話してくれたのは‥
お袋に、道明寺HDでインターンシップをしないかと打診された時‥親父に相談してたらしい。
で、とうの親父との出会いは、遡る事‥1年半前で、バイト先のお得意先として出会ったんだと。
顔はそんなに似てないが‥髪の毛も、体型も親父譲りだ‥
そのままじゃバレると思った親父は、鬘を被って牧野の前に現れたらしい。
「どんな風に現れたんだよ?」
「超クレーマーのお客様」
クスリと笑う。
「あたしなりに、精一杯対応したの‥その甲斐あって、納得して頂いて、お得意様になって下さったの」
思い出したのか‥ケラケラ笑って
「もうね、凄く理不尽なクレーマーなの。モンスタークレーマー」
力説しながら、
「でもね、よくよく聞くと、その製品に愛があって、美学があるの。これまたごもっともでね‥」
その内、毎日のクレームが嫌じゃなくなって、
牧野の気持ちが通じたのか、相手が穏やかになって‥その後会ったんだと。
「あははっ、実はね‥おじ様の下でバイトもしてたの‥」
えっ!
牧野‥ お前‥ 謎がいっぱいだ
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姉ちゃんが、俺の横に来て涙ぐみながら
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俺は神妙に頷いて姉ちゃんの話を聞く。
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姉ちゃん‥以上って‥以上じゃわかんねぇよ‥
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いいや、嬉しい。盛大に嬉しい。
「あぁ、俺は重宝者だ‥」
姉ちゃんはキョトンとした後に、笑い出し(意味がわかんねぇ)
ババァもといお袋に至っては‥
「司さん、あなたはもう一度小学校からやり直した方がいいかもしれませんね‥」
親父に至っては
「牧野さん、あんなので後悔しない?」
あんなの 呼ばわりだ。
「あんなんが良いんです」
俺のミューズが大きく笑って、その後に
「日本語は訓練して欲しいですけど」
ペロッと舌を出す。
日本語?日本人の俺が?
お茶を淹れ変えにきたタマが、小声で
「坊ちゃん、重宝者じゃなくて、果報者ですよ。かほう‥」
そう言って去って行く。
あははっ、俺立つ瀬無しって奴だ。
牧野を見れば、ケラケラ笑ってる。
ニッコリと親父とお袋が微笑んでいる。
笑いは笑いを連れてきて、皆が幸せになっていく。
牧野は、幸せを連れてくる。
俺に、俺の家族に‥キラキラとした幸せを連れてくる。
和やかに時間は過ぎて行く。
帰りの車の中で‥
親父の鬘ってなんだ?そう聞けば‥
「っん?鬘を被って、おじ様が会いにきて下さったの」
くすりと笑ったあとに
「おじ様が、いらっしゃらなかったら、あたし‥道明寺の事諦めてたかもしれないよ」
小さな小さな声で呟いた。
俺を諦める?
お前が?
慌てて振り向けば‥‥
「えへへっ、ゴメンね‥あたしこれでも恋する乙女だ。自信がなくて、揺れ動く事だってあるさー」
ニッコリ笑う。
牧野が話してくれたのは‥
お袋に、道明寺HDでインターンシップをしないかと打診された時‥親父に相談してたらしい。
で、とうの親父との出会いは、遡る事‥1年半前で、バイト先のお得意先として出会ったんだと。
顔はそんなに似てないが‥髪の毛も、体型も親父譲りだ‥
そのままじゃバレると思った親父は、鬘を被って牧野の前に現れたらしい。
「どんな風に現れたんだよ?」
「超クレーマーのお客様」
クスリと笑う。
「あたしなりに、精一杯対応したの‥その甲斐あって、納得して頂いて、お得意様になって下さったの」
思い出したのか‥ケラケラ笑って
「もうね、凄く理不尽なクレーマーなの。モンスタークレーマー」
力説しながら、
「でもね、よくよく聞くと、その製品に愛があって、美学があるの。これまたごもっともでね‥」
その内、毎日のクレームが嫌じゃなくなって、
牧野の気持ちが通じたのか、相手が穏やかになって‥その後会ったんだと。
「あははっ、実はね‥おじ様の下でバイトもしてたの‥」
えっ!
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