君の天使 02 司つく
オレのしたイタズラは、些細な事だ。
彼女が見る時計の針、全てが1時間早くなる。ただ、それだけだ。
なんでそんな事したかって?
あははっ、それがミラクルを起こす小さなイタズラさ。
カチコチカチコチッ カチリッ
* **
ジリジリジリッ ベルがなる‥
「うぅーーーー眠いぃー」
つくしは、ベッドの上で暫くボォーッとなりながら、頭を目覚めさせている。
今日の算段を頭の中で立てているのだろうか、ブツブツと独り言を言いながら、起き上がる。
ガチャッ
冷蔵庫のドアを開け、水素水を取り出す。
お疲れの身体の隅々に、水素を取り入れよう‥先月彼女が手掛けた仕事だ。
ゴクゴクッ‥
「ふぅっーー身体に水素、取り入れたかな?脳までリフレッシュ。あははっ」
つくしは、クスクス笑いながら、ボトルをキッチンに置いて、バスルームに向かう。
熱いシャワーを浴びて目を覚まし、バスローブを身に纏い、トワレをつける。
ドライヤーで髪を乾かしながら、鏡の中の自分を見ながら自分に声をかけている。
「うん。今日も牧野つくしだ。おはよう、つくし。今日も一日元気で行こう」
この6年のつくしの不思議な習慣だ。
ボトルに残った水素水を飲む。ゴクゴクゴクゴクと音を立て、彼女の喉を通過する。
音楽を聴きながら、メイクを始める。
化粧水を丹念につけ、あずき粒大のクリームと化粧水を混ぜ合わせ、顔に叩き込む。
薄く薄く、ベースメイクを施していく。大きな刷毛でフェイスパウダーをのせていく。
綺麗に整えた眉毛に薄らと色をのせる。
チークを施し顔色を明るく見せたら、アイラインを細く細くひく。マスカラを目尻にたっぷりつけて、紅をひく。
あどけない表情は陰を潜めて、妙齢な女性が出来上がる。
つくしの戦闘体制が出来上がっていく。
今日のクライアントを頭で思い出しながら、クローゼットから、スーツを出して
「うーん、やっぱり、あっちよりこっちだよね‥」
うんうんそうよね‥なんて頷きながら、服を選んでいる。
ヒールを履いて
「ヨシッ」
自分自身にかけ声を掛けて、出て行った。
駅まで5分。中々好条件の物件につくしは住んでいる。
あんまり駅から遠いと危ないからね、これはオレがちょっとだけ手を貸した。
いつものように列に並びながら
「あれ〜、いつもの女子高生いないなぁ?今日はお休みかな〜」
時計を確かめながら、首を傾げている。
女子高生‥痴漢騒ぎの時に、知り合った女の子だ。
昔のつくしに良く似てるらしく、その子と会って、二言三言話すのを楽しみにしているようだ。
女子高生もつくしに会うと、ニッコリと微笑んで、嬉しそうに近づいて来るんだ。
男女だったら、恋が芽生えたかもね。
キョロキョロと周りを見回しては、首を傾げる。そりゃそうさ、いつものメンバーとは会わないさ。
牛乳兄ちゃんに、チョビン親父、プリマドンナさんに、背高のっぽ君‥‥
彼らはきっかり一時間後に、いつものようにココから、電車に乗るよ。
電車に揺られて、駅に着く‥‥いつものように、改札口を出る。
見慣れた風景なのに、見慣れない風景が目に入る。
たった一時間の差で、こんな大きな街でも様相を変えるんだ。
さぁ、そろそろ戻すよ。
カチコチカチコチ カチリッ
雑踏に混じり、つくしはもう一度時計を見る。
「えっ?えっ?なんで?えっ、なんで?あれぇーー」
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
彼女が見る時計の針、全てが1時間早くなる。ただ、それだけだ。
なんでそんな事したかって?
あははっ、それがミラクルを起こす小さなイタズラさ。
カチコチカチコチッ カチリッ
* **
ジリジリジリッ ベルがなる‥
「うぅーーーー眠いぃー」
つくしは、ベッドの上で暫くボォーッとなりながら、頭を目覚めさせている。
今日の算段を頭の中で立てているのだろうか、ブツブツと独り言を言いながら、起き上がる。
ガチャッ
冷蔵庫のドアを開け、水素水を取り出す。
お疲れの身体の隅々に、水素を取り入れよう‥先月彼女が手掛けた仕事だ。
ゴクゴクッ‥
「ふぅっーー身体に水素、取り入れたかな?脳までリフレッシュ。あははっ」
つくしは、クスクス笑いながら、ボトルをキッチンに置いて、バスルームに向かう。
熱いシャワーを浴びて目を覚まし、バスローブを身に纏い、トワレをつける。
ドライヤーで髪を乾かしながら、鏡の中の自分を見ながら自分に声をかけている。
「うん。今日も牧野つくしだ。おはよう、つくし。今日も一日元気で行こう」
この6年のつくしの不思議な習慣だ。
ボトルに残った水素水を飲む。ゴクゴクゴクゴクと音を立て、彼女の喉を通過する。
音楽を聴きながら、メイクを始める。
化粧水を丹念につけ、あずき粒大のクリームと化粧水を混ぜ合わせ、顔に叩き込む。
薄く薄く、ベースメイクを施していく。大きな刷毛でフェイスパウダーをのせていく。
綺麗に整えた眉毛に薄らと色をのせる。
チークを施し顔色を明るく見せたら、アイラインを細く細くひく。マスカラを目尻にたっぷりつけて、紅をひく。
あどけない表情は陰を潜めて、妙齢な女性が出来上がる。
つくしの戦闘体制が出来上がっていく。
今日のクライアントを頭で思い出しながら、クローゼットから、スーツを出して
「うーん、やっぱり、あっちよりこっちだよね‥」
うんうんそうよね‥なんて頷きながら、服を選んでいる。
ヒールを履いて
「ヨシッ」
自分自身にかけ声を掛けて、出て行った。
駅まで5分。中々好条件の物件につくしは住んでいる。
あんまり駅から遠いと危ないからね、これはオレがちょっとだけ手を貸した。
いつものように列に並びながら
「あれ〜、いつもの女子高生いないなぁ?今日はお休みかな〜」
時計を確かめながら、首を傾げている。
女子高生‥痴漢騒ぎの時に、知り合った女の子だ。
昔のつくしに良く似てるらしく、その子と会って、二言三言話すのを楽しみにしているようだ。
女子高生もつくしに会うと、ニッコリと微笑んで、嬉しそうに近づいて来るんだ。
男女だったら、恋が芽生えたかもね。
キョロキョロと周りを見回しては、首を傾げる。そりゃそうさ、いつものメンバーとは会わないさ。
牛乳兄ちゃんに、チョビン親父、プリマドンナさんに、背高のっぽ君‥‥
彼らはきっかり一時間後に、いつものようにココから、電車に乗るよ。
電車に揺られて、駅に着く‥‥いつものように、改札口を出る。
見慣れた風景なのに、見慣れない風景が目に入る。
たった一時間の差で、こんな大きな街でも様相を変えるんだ。
さぁ、そろそろ戻すよ。
カチコチカチコチ カチリッ
雑踏に混じり、つくしはもう一度時計を見る。
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