被虐の花 05 あきつく
決定的に、破滅の一歩を踏み出したのは、2年前からだと話しだした。
「両親はすっかり働かなくなっていたの‥それなのに‥借金を繰り返して、気がつけば、闇金にも借金していたの‥」
壊れてしまった人形のように、女が笑う。
「闇金ね、さっきの一社じゃないの‥他にもまだあるみたい‥うふふっ、あたしってどこまでもついてないみたいでね」
壊れた女は、美しく笑い続ける。
「あたしね、とある坊っちゃんから、強烈に愛されたの‥俺の女になれって‥執拗に執拗に迫られて、断り続けていたら‥あははっ‥両親が歯牙にかかっていたの‥」
「あと幾らあるんだ?」
「1億だって‥‥一生かかっても返せないよね」
「そんなの違法だって、突っぱねた所で‥ね‥‥それでも‥手荒な真似はされないからって‥‥これだけしか返せませんって‥言い続けてきたの。相手もとうとう痺れをきらしたみたいで‥」
女の肩が小さく小さく震え続けていた。
「俺が何とかする‥」
つくしは首を振り続けていた。
「そんなこと‥‥お願い出来ないよ‥2千万だっていつお返し出来るか解らないのに‥」
「じゃぁ、お前はどうするんだ?」
そう問えば‥ 数十秒の沈黙の後に
「美作さん‥あたしを抱いてくれないかな?そうしたら踏ん切りがつくかも‥」
そう言って笑ったんだ。
あの日、あの時、俺はつくしに手を出してはいけなかったんだ
‥だけど‥‥笑った顔があまりにも儚くて、美しくて‥
つくしを抱きしめ、口づけを交わしていた。
舌を,首筋に這わせて、指先を背に這わせた。女の身体がビクンビクンと小さく揺れた。
甘い切ない吐息を聞いた時、俺は理性を失った。
服を脱がせ、露になった胸を、揉みしだく‥
円を描くように、乳輪をなぞる。頂きが主張を始める。指先で弄って、口に食む。
全身を愛撫する。指で唇で舌で愛撫する。
太腿を、ツツッ−ツーと指の腹で、撫で上げる。
女の身体がビクビクと小刻みに揺れている。
夕陽が窓辺にさして、女の白い肌をオレンジ色に染めていた‥
女の全身に、もう一度、ゆっくりとゆっくりと指先と、舌を這わせた。
乳首をチロチロと舌で転がす。
太腿を指で撫で上げる。ビクンビクンと身体を震わす。
花芯を指で嬲りながら、女の花びらを優しく口に含ませ味わった。
花芯を舌先で刺激する。舌で蕾をこじ開けていく。ゆっくりとゆっくりと‥
蜜が溢れ出してくる。トロトロとした蜜が‥太腿を伝わってくる。
俺は、我慢出来ずに一気に貫き、腰を動かした。
あの時、つくしは必死に痛みに耐えていたのだろう。
何度も何度も貫いた。
痛いと叫びたかった筈だ‥それなのに‥
俺は、不覚にも‥感度の良い身体に、初めてだなんて思いもよらなかったんだ‥
いいや違う‥‥つくしのあそこは、きつかった。
あいつの身体に溺れて、あいつの痛みに耐える顔に劣情して、とまらなかったんだ。
シーツには、純血を報せる赤い花が咲いていた。
愛する女の純潔を踏みにじった後悔。
愛する女の初めてを手に入れた感動。
2つの思いがこみ上げた。
女を抱き上げ、シャワーを浴びさせて、眠りにつかせた。
女は、俺の隣で昏々と眠り続けた。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
- 関連記事
-
- 被虐の花 08 あきつく
- 被虐の花 07 あきつく
- 被虐の花 06 あきつく
- 被虐の花 05 あきつく
- 被虐の花 04 あきつく
- 被虐の花 03 あきつく
- 被虐の花 02 あきつく