明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

君の天使  15 司つく

「‥き‥さん、牧野さん‥」
尾形に何度か名前を呼ばれ、つくしは、やっと我に返る。

「す、す、すみません‥読んでおりません。社会人として失格です‥よ‥ね‥」

「嫌々、でも、それで受付で手間を取っていたのですね。了解です。謎が解けました」
中々、チャーミングな笑顔で尾形が笑う。
「謎が‥‥ですか?」
「えぇ、あの中にこちらの部署名が載っていたのに、何故手間取ってるか不思議だったんです」

ホラッ、だから言ったじゃん。
消え入りそうな声で

「す、す、すみません‥」
「いやいや、もっと解りやすくしとけば良かったですよね営業推進と言っても、コメ印付きの営業推進は、専務付きなんですよ。何を隠そう僕もなんですよ」

「えっ‥尾形さんは、秘書では無いのですか?」

「あぁ、秘書ですけど‥
うーん、秘書の業務以外にもと申しましょうか‥‥
まぁ、取りあえず専務に挨拶した後にでも説明しますね」

コンコンッ 扉をノックして声を掛けている。
「あぁ、入れ」

中から、ご機嫌な司の声がする。

尾形が、一瞬‥ニンマリと笑ったあとに
「専務‥お連れしました」

太陽をバックに、満面の笑みの司が振り向いた。

「よっ」
「おはようございます。宜しくお願い致します」

「おっ、今日は随分ときちんとした挨拶だな」

至極ご機嫌だ。
尾形は、なにやら小さく一つ頷いてから‥‥

「専務、大変申し訳ございません‥本日のランチミーティングが先方の都合で延期にな‥」
尾形が言い終わる前に、
「そうか、じゃ‥牧野、昼飯はアチェロに付き合え」

つくしの目が大きく見開かれて
「そっそっ、それは‥」
「あっ?勿論業務命令‥尾形も一緒だ」

つくしが尾形を見れば、尾形はコクンと頷く。
頷かれれば、つくしは、了承するしかない。

「じゃぁ尾形、後は色々と説明してやってくれ‥あっ、牧野、悪りぃが、珈琲淹れてくれ」

ニッコリと笑ってつくしに頼む。

尾形、平常を装ってるが、もうワクワクが止まらないようて、さっきから頬が緩みっぱなしだ。

そんな中、孤軍奮闘しているのが、つくしだろう。
丁寧に司に答える。
「畏まりました」

専務室を抜け、尾形に給湯室を案内してもらう。
「尾形さんも、珈琲飲まれますか?」
「あっ、お願いします」

つくしは、一つ頷いた。

シュンシュンシュンシュン
お湯が沸く‥

コポコポッと珈琲を淹れて行く。
丁寧に、丁寧に珈琲を淹れて行く

お盆に載せて、司に持って行く。
司は、珈琲を一口啜り
「お前が淹れた珈琲はやっぱり旨いな」
嬉しそうに、片頬をあげる。


珈琲の芳しい香りが、オレの鼻腔も刺激した。





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6 Comments

asuhana  

ろんどさま

いやーん ルイルイ天使?
うわっ うわっ それ書きたいぃーー
番外編で(なんの?)いやいやなにかの折に是非書きたいです。

ひゃっ ろんどさん♪

2016/06/14 (Tue) 20:38 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

ぐみありさま

もちろん直伝です♪
うふっ

水着…はい。ないです。キリッ

2016/06/14 (Tue) 18:55 | EDIT | REPLY |   

asuhana  

yukikoさま

ですよね~
きちんと読まないとね。
ってか、読む前にサインしちゃってるけどね(笑)

2016/06/14 (Tue) 18:54 | EDIT | REPLY |   

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2016/06/14 (Tue) 15:00 | EDIT | REPLY |   

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2016/06/14 (Tue) 10:34 | EDIT | REPLY |   

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2016/06/14 (Tue) 10:08 | EDIT | REPLY |   

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