被虐の花 11 あきつく
そんな事は、ちっとも頭には入らない。
類の手がつくしの髪に、愛おしげに触れる‥
それだけしか見えない。
「あきら君、早過ぎー‥お陰で類君の独り勝ちだよ」
「ホントだよな。ったく、あきら早過ぎ」
「たまには、先輩を自由を差し上げなければ、嫌気をさされますわよ」
桜子の言葉が、俺の心に刃を降らす。
「牧野、嫌になったらいつでも、美作辞めて、花沢においでよ」
つくしを見れば、困ったように微笑んでいる。
いや、微笑むしかないのだろう。
「わざわざ目の前で、俺の有能な秘書を、ヘッドハンティング?」
戯けて聞けば‥
「うん」
悪びれもせずに返事をしながら、つくしの髪に触れる。
「花沢類‥もう辞めて‥」
つくしが、小さく類に囁く声が聞こえる。
「じゃぁ、また来週一緒に食事しようよ。それで我慢するよ。あきら、いいよね?」
ニッコリと類が笑う‥‥
「あたし‥なにかと忙しいから‥‥」
目の前の女が、懸命に断っている。
桜子が、耳許で囁く
「美作さん、うかうかしていると先輩を攫われてしまいますわよ」
愉快気に微笑む。
時計は10時半をさしている。時計をチラッとみた仕草に
「そろそろ、あたし‥‥」
つくしが、そう言って立ち上がった。
「つくしー、まだいいじゃん」
滋の手が、つくしの腕を掴む。
瞬間、バランスを崩したつくしが、類の胸に抱かれる形になった。
ギリギリと俺の胸が痛む。
口の中がからからに渇いて、グラスに残っていたバーボンを一気に呷っていた。
帰る切っ掛けを失った俺達は、あれから1時間程、JINGSで過ごしてから席を立った。
車に乗り込んだ瞬間に、つくしが誤ってくる。
「遅くなちゃって‥ごめんなさい‥」
「別に構わない‥」
思いのほかに語気が上がったからか、つくしの肩がビクっと怯えた。
怯えたつくしを見て、悋気が襲う。
強く抱きしめ、唇を貪る‥
首元に舌を這わせる
「‥あっ‥あ‥き‥ら‥さん‥」
「普通にしてないと、松木から見えちゃうよ‥音は漏れないから大丈夫だけどね」
スカートをたくし上げ、ショーツの上に指を這わせる。
ビクンッと、つくしの身体が反応する。
耳許で
「何にもしてないのに、湿ってきてるよ?」
そう囁けば、恥ずかしげに顔を俯かせる。
「類に髪を触れられ、抱きしめられてどんな気分だった?淫乱なつくしは感じちゃったかな?」
嫌々するように、首を振る。
ショーツの中に指を挿れ、莟を弄る。
あっ‥ぁんっ‥
甘い吐息がつくしの口から出る。
「ほら、やっぱり淫乱だね。もう大きくなってきてるよ」
指を挿れれば、蜜が指を絡めとる。
指を抜き差しすれば、グチュグチュと音を立てる。
つくしの身体から、
蜜がドロリドロリと流れ出す。
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