紅蓮 18R つかつく
宗谷は、驚くほど丁重に、パパやママを扱う。
見ているあたしは、滑稽に感じる。
頻繁にこれない事を、丁寧に謝ったあと‥
周りで変わった事は、無かったか。必要なものは無いかを確認する。
パパは、始終卑屈な笑みを浮かべ、おもねる眼差しで。
「つくしを、どうぞ宜しくお願い致します」
そう言って,使用人の淹れてくれたお茶を勧める。
宗谷は、優雅にソファーに腰掛け、茶を啜る。
病室とは思えない程の、豪奢な空間で、優雅に茶を啜る。
感心する程に、美しい男だと思う。
気の遠くなる程に美しい‥…宗谷のために存在する言葉だ
なのにこの美しい男は,あたしの形(なり)を愛する。偏執的に‥
あたしの形は、今は亡き宗谷の異母姉に似ていたのだ。
宗谷がどんなに思いを馳せても実らなかった、いいえ実る筈のなかった恋の相手。
決して愛してはいけなかった珠玉の人に。
宗谷との出会いは5年前
西門の茶会で出会い、あたしを一目見て気に入った宗谷は、
何くれと無く用事を言いつけてきた。
この美しい男に、あたしは、司を、決して得る事の出来ない最愛の男を重ねた。
あたしの形だけを愛でる、宗谷と居るのは居心地が良かった。
心を求められない開放感に浸った。
用事を言付けられる以外にも、会うよ うになった。
お互いに求めて止まないものを、お互いの姿の中に重ね合わせたのだろう。
パパの借金、ママの入院‥‥
西門さんに、両親の事を頼っては、いけないと決断を下した時‥
一番身近に居た宗谷が、手を差し伸べてくれた。その手をあたしは、掴んだ。
見返りは、何も求められなかった。
いや、一つだけ懇願された‥二人で会うときの装いだった。
それ以外は、何も望まれなかった。
宗谷好みの出立ちで、時折会って、食事をする。
だから…抱かせてあげた。宗谷は、愛する女性の名を呼び果てた。
身代わりのあたしは、伽藍堂のままで居られた。
いいえ、宗谷の中に司を重ね束の間の幸せを感じた。
あれよあれよという間に、婚儀が決まった時‥
伽藍堂のままでいられるのなら、別に構わないそう思った。
引き返すのは、あの瞬間しかなかった筈なのに‥
あの時の宗谷は、あたしの形だけを愛していたから。
伽藍堂のまま生きていける‥と思ってしまった。
空っぽのまま、束の間の幸せを得る。素敵だとさえ思った。
なのに‥一緒に暮らし始めた宗谷は、
あたしの形だけではなく心まで支配したがるようになった。
最初は、西門の屋敷へ通っていたお茶のお稽古も、西門さんの事を、どこからか聞いた宗谷が、自宅で稽古を付けてもらえと言うようになった。
時を同じくして、女友達と外で会うのでさえいい顔をしなくなった。
屋敷の中で会えと。理由を問えば
「つくしは、すぐに男を誘うから」と
あまりにもバカらしい言い草に、わざと反抗して外出を続けていた。
その度に、叱られた。だけど、怖くなどなかった。
あの地下牢に、連れられるまでは‥‥
牢で、初めての鞭打ちを受けたのは、何が原因だったのだろう?
さして重要なことではなく、切っ掛けは些細な事だったような気がする。
そう確か、伸びた髪をいつもよりも短くして貰ったのが原因だ。
髪をいつもより短くしてふわりと巻いてもらった。
髪型に合わせ、ワンピースに着替え宗谷を出迎えた。
帰ってきた宗谷は、血相を変えてあたしの手首を掴み、無言で歩き出した。
無言で、二の丸の地下に連れて行かれた時‥怖くは無かった。
宗谷好みの豪奢なお部屋だな‥‥暢気にそんな事を思っていた。
地下なのに、燦々と光が降り注がれ‥美しいもので溢れかえった部屋。
「わぁ綺麗」
そう言葉を放ったくらいだ。
ベッドに倒され、無言の侭に、手足を縛られ、鞭を受けた。
自由の利かない身体に、一本鞭が容赦なく飛んで来た。
あまりの痛さに、あたしは泣き叫び気絶した。
頬を叩かれ目を覚ましたあたしは、宗谷に逆らう気力などなくなっていた。
幾つかの約束事が書かれた紙を渡され、後ろ手に縛られたまま、正座させられた。
約束事を、音読させられた。何度も音読させられた。
最後には、一字一句間違えずに暗唱出来る程までになった。
屈辱的だった‥だけど‥逆らえば鞭打ちが待っている。
そう思うと何も言えなかった。
恐怖のあとは、快楽を与えられた。
気も狂うばかりの快楽。
鞭打ちの後の身体は、敏感に男を求め、身体が火照る。
秘部は、汁を垂れ流し続ける。
あたしの足を高々とあげた宗谷は、あたしの中に乱暴に侵入してきた。
宗谷の与える快楽を享受した。
幾度も幾度も、快楽の淵を彷徨った。
地下牢を出たあたしに、施されたのは、胸へのピアスだった。
ピアスを感じる度に、一本鞭と快楽の屈辱を思い出す。
それでも、何度もミスをした。何度も地下牢に連れて行かれ、
鞭打ちをされ、狂うばかりの快楽を与えられた。
何度目かの地下牢のあとに施されたのが、
無毛の恥丘に、蓮の花を咲かせる事と、花芯へのピアスだった。
全ての施術が終わり、うっとりとあたしの恥丘を撫でる宗谷を見た時、
吐き気がしたのは、施術の後の痛さの為ではなかった。
あたしの身体は、醜くなってしまった‥‥
もう司に、抱かれることは叶わない。
心に閉じ込めた筈の、紅蓮の恋が溢れ出した。
あの日から、あたしは宗谷を少しずつ憎み出した。
裏腹に、花芯のピアスは、あたしの感度を著しく向上させた。
ほんの少し触れられただけで、逝ってしまいそうになるくらいに‥
心とは反対に、あたしの身体はどんどん淫らになっていく。
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥


♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
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頻繁にこれない事を、丁寧に謝ったあと‥
周りで変わった事は、無かったか。必要なものは無いかを確認する。
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「つくしを、どうぞ宜しくお願い致します」
そう言って,使用人の淹れてくれたお茶を勧める。
宗谷は、優雅にソファーに腰掛け、茶を啜る。
病室とは思えない程の、豪奢な空間で、優雅に茶を啜る。
感心する程に、美しい男だと思う。
気の遠くなる程に美しい‥…宗谷のために存在する言葉だ
なのにこの美しい男は,あたしの形(なり)を愛する。偏執的に‥
あたしの形は、今は亡き宗谷の異母姉に似ていたのだ。
宗谷がどんなに思いを馳せても実らなかった、いいえ実る筈のなかった恋の相手。
決して愛してはいけなかった珠玉の人に。
宗谷との出会いは5年前
西門の茶会で出会い、あたしを一目見て気に入った宗谷は、
何くれと無く用事を言いつけてきた。
この美しい男に、あたしは、司を、決して得る事の出来ない最愛の男を重ねた。
あたしの形だけを愛でる、宗谷と居るのは居心地が良かった。
心を求められない開放感に浸った。
用事を言付けられる以外にも、会うよ うになった。
お互いに求めて止まないものを、お互いの姿の中に重ね合わせたのだろう。
パパの借金、ママの入院‥‥
西門さんに、両親の事を頼っては、いけないと決断を下した時‥
一番身近に居た宗谷が、手を差し伸べてくれた。その手をあたしは、掴んだ。
見返りは、何も求められなかった。
いや、一つだけ懇願された‥二人で会うときの装いだった。
それ以外は、何も望まれなかった。
宗谷好みの出立ちで、時折会って、食事をする。
だから…抱かせてあげた。宗谷は、愛する女性の名を呼び果てた。
身代わりのあたしは、伽藍堂のままで居られた。
いいえ、宗谷の中に司を重ね束の間の幸せを感じた。
あれよあれよという間に、婚儀が決まった時‥
伽藍堂のままでいられるのなら、別に構わないそう思った。
引き返すのは、あの瞬間しかなかった筈なのに‥
あの時の宗谷は、あたしの形だけを愛していたから。
伽藍堂のまま生きていける‥と思ってしまった。
空っぽのまま、束の間の幸せを得る。素敵だとさえ思った。
なのに‥一緒に暮らし始めた宗谷は、
あたしの形だけではなく心まで支配したがるようになった。
最初は、西門の屋敷へ通っていたお茶のお稽古も、西門さんの事を、どこからか聞いた宗谷が、自宅で稽古を付けてもらえと言うようになった。
時を同じくして、女友達と外で会うのでさえいい顔をしなくなった。
屋敷の中で会えと。理由を問えば
「つくしは、すぐに男を誘うから」と
あまりにもバカらしい言い草に、わざと反抗して外出を続けていた。
その度に、叱られた。だけど、怖くなどなかった。
あの地下牢に、連れられるまでは‥‥
牢で、初めての鞭打ちを受けたのは、何が原因だったのだろう?
さして重要なことではなく、切っ掛けは些細な事だったような気がする。
そう確か、伸びた髪をいつもよりも短くして貰ったのが原因だ。
髪をいつもより短くしてふわりと巻いてもらった。
髪型に合わせ、ワンピースに着替え宗谷を出迎えた。
帰ってきた宗谷は、血相を変えてあたしの手首を掴み、無言で歩き出した。
無言で、二の丸の地下に連れて行かれた時‥怖くは無かった。
宗谷好みの豪奢なお部屋だな‥‥暢気にそんな事を思っていた。
地下なのに、燦々と光が降り注がれ‥美しいもので溢れかえった部屋。
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そう言葉を放ったくらいだ。
ベッドに倒され、無言の侭に、手足を縛られ、鞭を受けた。
自由の利かない身体に、一本鞭が容赦なく飛んで来た。
あまりの痛さに、あたしは泣き叫び気絶した。
頬を叩かれ目を覚ましたあたしは、宗谷に逆らう気力などなくなっていた。
幾つかの約束事が書かれた紙を渡され、後ろ手に縛られたまま、正座させられた。
約束事を、音読させられた。何度も音読させられた。
最後には、一字一句間違えずに暗唱出来る程までになった。
屈辱的だった‥だけど‥逆らえば鞭打ちが待っている。
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恐怖のあとは、快楽を与えられた。
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鞭打ちの後の身体は、敏感に男を求め、身体が火照る。
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あたしの足を高々とあげた宗谷は、あたしの中に乱暴に侵入してきた。
宗谷の与える快楽を享受した。
幾度も幾度も、快楽の淵を彷徨った。
地下牢を出たあたしに、施されたのは、胸へのピアスだった。
ピアスを感じる度に、一本鞭と快楽の屈辱を思い出す。
それでも、何度もミスをした。何度も地下牢に連れて行かれ、
鞭打ちをされ、狂うばかりの快楽を与えられた。
何度目かの地下牢のあとに施されたのが、
無毛の恥丘に、蓮の花を咲かせる事と、花芯へのピアスだった。
全ての施術が終わり、うっとりとあたしの恥丘を撫でる宗谷を見た時、
吐き気がしたのは、施術の後の痛さの為ではなかった。
あたしの身体は、醜くなってしまった‥‥
もう司に、抱かれることは叶わない。
心に閉じ込めた筈の、紅蓮の恋が溢れ出した。
あの日から、あたしは宗谷を少しずつ憎み出した。
裏腹に、花芯のピアスは、あたしの感度を著しく向上させた。
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