紅蓮 37R つかつく
好きでもない男に‥夫という名の憎む男に。
あたしは、抱かれる。
「つくし‥綺麗だ‥」
宗谷の手が、あたしを縛り上げていく。
東屋の梁に、吊るされる‥
青い襦袢が、月夜に照らされる。
鞭が飛ぶ‥
あたしは、悲鳴を上げる‥
なのに‥あたしの身体は、
緊縛に鞭に、そして‥嫌いな男に劣情する。
汁が滴り落ちる。
梁から、降ろされバックから身体を貫かれる
あたしの身体は、宗谷の手に飼い馴らされ、激しく燃え盛る。
十八女のついた牝猫のように声を上げ、腰を振り全身で快楽を貪る。
自分自身が、おぞましい‥
余韻の残る身体に、宗谷の唇が、紅い花びらを咲かしていく。
足の指を一本一本口に含んで舐られる。
花芯を摘まれ、指を入れられる。
宗谷は、あたしを抱き上げ、浴室に連れて行く。
シャボンの泡を立て、あたしの全身を洗い上げて行く。
優しい指先が、あたしの秘部の中にも侵入してくる。
堪えても堪えても、声が出る。 与えられた快楽に声が出る。
「つくしの心は、私を嫌いだろうけど、つくしの身体は、私を好いてくれているね。ほらっ、つくしよく見てご覧。真っ赤に口を開け淫らに汁を垂らしながら男を誘うここをね」
形の良い薄い唇が、歪んでいる。
温室の中に設えられた、寝間の部屋に寝かされて
慈しむように、髪を撫でる
あたしにとって、一番の屈辱の時間が訪れる。
宗谷は、満足げに微笑みながら、あたしの髪を撫で続ける。
「つくし‥愛しているよ。私だけのつくし‥」
「やめて‥」
「あははっ、随分とつれない返事だね‥そうそう‥」
そう言って宗谷が語り出したのは、司の離縁の話だった。
「つくしも、私などに頼らずに総二郎君に頼っていたら、良かったのにね」
愉快そうに微笑んでから
‥‥いやいや違うね、そもそも他の誰かを頼る時点で、
君の人生は決まってたのかもしれないね。そんな風に言う。
「そうそう、いいことを一つ教えてあげよう」
あたしを、後ろから抱きすくめ
「司君の会社を窮地に追いつめたのは、宗谷の持ち駒の会社だよ」
宗谷の、笑い声が聞こえる。
「もう一つ‥‥君と私があったのは、西門が最初ではないのだよ」
低音で笑いながら
「君は、私の作った蜘蛛の巣に、きちんとかかってくれたんだよ」
あたしの精神は、崩れていく。
いっそ狂ってしまえば楽なのに‥
乱暴に組みし抱かれ、あたしは犯される。
ギリギリの精神は、大きな大きな快楽を産み落とす。
「つくし‥絶対に逃しはしないよ‥いいか、絶対にだ。勿論、離縁もしない。君は生涯、此処で生きていくんだよ」
そう言った後に
「明日、屋敷に司君が来るからそのつもりで居なさい」
そう言って,寝間を去って行く。
寝間の外側から鍵がかける音がする。
幾十にも、外側から鍵がかけられる。
あたしの瞳から、とめどなく涙が伝う。
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