get back 1 類つく
「専務 専務 專―務ーー起きてくださーい。花沢専務ーーー
仕事の時間ですよーー」
全く起きやしないこの男...
チッラ
「牧野ぉーー 王子様はお姫様のキスで目覚めました…だよ」
「…っつーか、起きてるでしょうが!ホラホラ 仕事です仕事!!
次の予定が沢山詰まってるので、冗談抜きに仕事始めて下さい。」
「ぅうーーん キスしてくれたら一発で起きるんだけどなぁー
あぁー今日も残業になっちゃうかもよぉ…俺、知らなっいっと♪」
はぁっ! もしやこの男それが目的…
「専務、ご存じだとは思いますが…
本日私6時には退社させて頂く予定でおります。」
「えぇーーー聞いてないよぉー でもさぁ何の用か知らないけどさぁー
俺より、牧野が先に帰るって、秘書としてどうなの?」
「あぁあー 花沢の秘書課の評判も牧野のせいで地に落ちるね・・・」
はぁっあ? あたしのせいじゃないだろう。あたしのせいじゃ
仕事しないのは誰だっつーの
「はぁあ 専務大変失礼ですが、本日の件は神部室長に伝えてありまして… きちんと了解もとってあります。私の代わりには青山が付く事になっておりますし、第一秘書の原田もおりますので、何の支障もない筈ですが…」
「え”っ 無理無理 俺聞いてないもん」
ないもんって、もんじゃない!!もんじゃ… お前は女子高生かっ
「それにさぁー 6時からの予定でなんで、午後から違う人間が俺につくかなぁ」
「専務にもきちんとお伝えしたかと思うのですが…」
「専務頷いていらっしゃいましたよね? 了承も頂いたと思うのですが…」
エヘヘッ 帰り際の慌ただしい時に言ったんだよね。
「聞いたっけなぁー? 聞いてないんじゃない? 牧野勘違いしてんじゃないかなぁ?」
「それにさぁ、聞いた聞いてないじゃなくて、 青山が俺に同行するなんて、業務に支障がでたらどうすんのさぁ。 あぁーあ、どっかの秘書さんのせいで今日のプレゼン負けちゃうかもね…寝る間も惜しんで皆頑張って来たのにねぇ~ 海外事業部のみんな今日のプレゼンの為に、何日寝てないのかぁなぁー 可哀想にねぇー 俺知らないっと」
あまりの身勝手な言い分に頭に来た。
っつーか、あたしのせいで負けるって何いってんのかなぁー あんた仮にも花沢の専務でしょーが
いやいや…
外では氷の貴公子やらなんちゃらあだ名のついた敏腕専務でしょーが
「…先ほどから申し上げおりますが、私は本日は6時には退社しなければなりません。午後からは専務とは別行動になります。」
きっぱりハッキリ言い切った。
「牧野…冷たいね」
ソファーに寝転んだ状態で、吸い込まれそうなビー玉のような瞳であたしを見上げる。
いいいや、今日は今日こそはあたしはこの男に騙されはしない。
この美しい瞳にも勝つんだからね。
「専務、しっかりと起きられたようですので、青山と交代しますね。」
「今日は負けないんだ…なんだか強くなっちゃったよねー」
「では失礼いたします。」
踵を返し専務室を跡にした。
はぁっーーーー 一気に疲れたなぁ 今日は無事にこのまま帰れますように。
ってか、帰るぞあたし。
それにしても、何であたしが類をキスして起こさなきゃいけない?
毎回毎回あの人はふざけた事ばかり言ってるよね。
確かに確かに 卒業間近に司と別れて、
就職活動してこなかったボロボロのあたしを救ってくれたのは 「花沢物産の花沢社長」
確かに、確かに、 花沢物産には感謝してる。社長にも大感謝だ。
社長には恩義があるのだ。一生花沢物産に骨を埋める覚悟は出来ている。
だけどだ、だけど
秘書課の面々が、類に纏わる七面倒くさい仕事は全部あたしに回せばいいと思ってるのはどういうワケだろう。
専務素敵ぃ~ だの、あの瞳に見つめられたい だの黄色い声出して、言ってたよね?言ってるよね?
な、な、なのに…秘書課一同で、専務の秘書は牧野さん とは、コレ如何に?
しかも、第一秘書の原田さんに至っては
「牧野さんのお陰で、やっと僕にも春が訪れそうだよ。ありがとう牧野さ~ん」 だよ。
原田先輩、あたしの幸せは何処ですか???
類に至っては、他人の土俵で相撲をとる状態だ。
あたしが感謝してるのは、花沢社長だよ。類じゃないよ。
まぁ、確かに花沢物産御曹司跡取り息子の花沢専務だから
全く関係ないとは言わないけどさぁーー
はぁっー 何かっつぅと、あたしをからかったり、はたまた行動を制約したり
激務を押し付けたりしてくる。
土日だって、類に同行するパーティで潰れるのなんて日常茶飯事…
お陰であたしの自由時間なんてものはありゃしない。
はぁーーー これじゃ彼氏の一人も出来やしない。
そんなあたしを心配してくれた 滋さんと桜子から
嬉し恥ずかし 異文化交流会と銘打った 合コンのお誘い♪
ぐふっ 持つべきものは女友達よねぇ~
しかもしかも、滋さんったら
「類君がしったら絶対邪魔しそうだもんねー」
なんて気を利かせて、類には内緒で室長に
「牧野つくし」 とアポをとってくれた。
うふっ 流石! 大河原財閥の一人娘。
室長だって、大河原滋 のネームバリューには逆らえないもんね♪
あはっ、楽しみ♪♪
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
仕事の時間ですよーー」
全く起きやしないこの男...
チッラ
「牧野ぉーー 王子様はお姫様のキスで目覚めました…だよ」
「…っつーか、起きてるでしょうが!ホラホラ 仕事です仕事!!
次の予定が沢山詰まってるので、冗談抜きに仕事始めて下さい。」
「ぅうーーん キスしてくれたら一発で起きるんだけどなぁー
あぁー今日も残業になっちゃうかもよぉ…俺、知らなっいっと♪」
はぁっ! もしやこの男それが目的…
「専務、ご存じだとは思いますが…
本日私6時には退社させて頂く予定でおります。」
「えぇーーー聞いてないよぉー でもさぁ何の用か知らないけどさぁー
俺より、牧野が先に帰るって、秘書としてどうなの?」
「あぁあー 花沢の秘書課の評判も牧野のせいで地に落ちるね・・・」
はぁっあ? あたしのせいじゃないだろう。あたしのせいじゃ
仕事しないのは誰だっつーの
「はぁあ 専務大変失礼ですが、本日の件は神部室長に伝えてありまして… きちんと了解もとってあります。私の代わりには青山が付く事になっておりますし、第一秘書の原田もおりますので、何の支障もない筈ですが…」
「え”っ 無理無理 俺聞いてないもん」
ないもんって、もんじゃない!!もんじゃ… お前は女子高生かっ
「それにさぁー 6時からの予定でなんで、午後から違う人間が俺につくかなぁ」
「専務にもきちんとお伝えしたかと思うのですが…」
「専務頷いていらっしゃいましたよね? 了承も頂いたと思うのですが…」
エヘヘッ 帰り際の慌ただしい時に言ったんだよね。
「聞いたっけなぁー? 聞いてないんじゃない? 牧野勘違いしてんじゃないかなぁ?」
「それにさぁ、聞いた聞いてないじゃなくて、 青山が俺に同行するなんて、業務に支障がでたらどうすんのさぁ。 あぁーあ、どっかの秘書さんのせいで今日のプレゼン負けちゃうかもね…寝る間も惜しんで皆頑張って来たのにねぇ~ 海外事業部のみんな今日のプレゼンの為に、何日寝てないのかぁなぁー 可哀想にねぇー 俺知らないっと」
あまりの身勝手な言い分に頭に来た。
っつーか、あたしのせいで負けるって何いってんのかなぁー あんた仮にも花沢の専務でしょーが
いやいや…
外では氷の貴公子やらなんちゃらあだ名のついた敏腕専務でしょーが
「…先ほどから申し上げおりますが、私は本日は6時には退社しなければなりません。午後からは専務とは別行動になります。」
きっぱりハッキリ言い切った。
「牧野…冷たいね」
ソファーに寝転んだ状態で、吸い込まれそうなビー玉のような瞳であたしを見上げる。
いいいや、今日は今日こそはあたしはこの男に騙されはしない。
この美しい瞳にも勝つんだからね。
「専務、しっかりと起きられたようですので、青山と交代しますね。」
「今日は負けないんだ…なんだか強くなっちゃったよねー」
「では失礼いたします。」
踵を返し専務室を跡にした。
はぁっーーーー 一気に疲れたなぁ 今日は無事にこのまま帰れますように。
ってか、帰るぞあたし。
それにしても、何であたしが類をキスして起こさなきゃいけない?
毎回毎回あの人はふざけた事ばかり言ってるよね。
確かに確かに 卒業間近に司と別れて、
就職活動してこなかったボロボロのあたしを救ってくれたのは 「花沢物産の花沢社長」
確かに、確かに、 花沢物産には感謝してる。社長にも大感謝だ。
社長には恩義があるのだ。一生花沢物産に骨を埋める覚悟は出来ている。
だけどだ、だけど
秘書課の面々が、類に纏わる七面倒くさい仕事は全部あたしに回せばいいと思ってるのはどういうワケだろう。
専務素敵ぃ~ だの、あの瞳に見つめられたい だの黄色い声出して、言ってたよね?言ってるよね?
な、な、なのに…秘書課一同で、専務の秘書は牧野さん とは、コレ如何に?
しかも、第一秘書の原田さんに至っては
「牧野さんのお陰で、やっと僕にも春が訪れそうだよ。ありがとう牧野さ~ん」 だよ。
原田先輩、あたしの幸せは何処ですか???
類に至っては、他人の土俵で相撲をとる状態だ。
あたしが感謝してるのは、花沢社長だよ。類じゃないよ。
まぁ、確かに花沢物産御曹司跡取り息子の花沢専務だから
全く関係ないとは言わないけどさぁーー
はぁっー 何かっつぅと、あたしをからかったり、はたまた行動を制約したり
激務を押し付けたりしてくる。
土日だって、類に同行するパーティで潰れるのなんて日常茶飯事…
お陰であたしの自由時間なんてものはありゃしない。
はぁーーー これじゃ彼氏の一人も出来やしない。
そんなあたしを心配してくれた 滋さんと桜子から
嬉し恥ずかし 異文化交流会と銘打った 合コンのお誘い♪
ぐふっ 持つべきものは女友達よねぇ~
しかもしかも、滋さんったら
「類君がしったら絶対邪魔しそうだもんねー」
なんて気を利かせて、類には内緒で室長に
「牧野つくし」 とアポをとってくれた。
うふっ 流石! 大河原財閥の一人娘。
室長だって、大河原滋 のネームバリューには逆らえないもんね♪
あはっ、楽しみ♪♪
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