明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

曇天  1 あきつく

曇天の空を眺める。傘を持とうか持つまいか‥…

曇天の空は、実らなかった恋を思い出す。
このまま雨が降るのだろうか?
いっそ、激しく雨が降ればいいと曇天の空を見上げ思う。
激しい雨は全ての気持ちを隠してくれるから。


あれから何年経ったのだろう? 
鏡に写ったあたしは、もう夢見る少女じゃない。
あれからの歳月、あたしは何を見て何を感じて過ごしてきたんだろう。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*-* -*-*-*-*-*-*-*-*-*

RRRR‥…
この電話は、きっとあの人。
あたしを心配してかけてきたのだろう

「つくし? 今日はやっぱりゆっくりしたいから、お前ん家に行って良いかな?」
優しいあきらは、雨の日の待ち合わせをあたしにさせない、本当に優しい人。

「うん。解った待ってるね。」
あきらの優しさに気づいてないふりをする。

「夕飯、何か買ってくか?」

「簡単なものでいいのなら家にあるから大丈夫だよ。」

「ありがとう。じゃぁこれから出るからあと30分くらいかな?」

「待ってるね、気をつけてきてね。」

あきらの優しさはあたしの心から少しずつ陰りをとっていく。



あいつと別れた後、経済的理由で高校を編入し、国立大に進んだあたしは、皆とは自然と疎遠になった。
‥ふふっ、自然じゃないね‥…携帯を替え、住んでる所も大学も教えず、自分から進んで疎遠にしたんだよね。

あきらと再会したのは、本当に偶然だった。
今にもひと雨来そうな曇天の空... そう今日みたいな日。あたしはあきらと再会したんだよね。


カランコロン…
偶然入った喫茶店で
”バッチン”
誰かが誰かに盛大に叩かれる音がした。

ヒャー中々痛そうな音だなぁー なんて思い、顔を上げると…
叩いた女性は席を立ち去り、叩かれた男だけが残っていた。
瞬間、叩かれた男と目が合う。

「ま、牧野?」
「み、美作さん?」



「アハハッ 相変わらず変わらないんだね…」
「アハハッ…」
もう笑うしかなくって、二人で笑いあい店を出た。


「随分と久しぶりだなぁー牧野元気だったか?今何やってんの?」
「ん?会社にお勤めしてるよ。」

「久しぶりに飯でも食いに行かね?奢るよ」
「ありがとう。でも割り勘でお願いします。」
「相変わらずだなぁー」

なんて言いあいながら、あたしの知っているイタリアンのお店に行く事にした。
カジュアルなお店だけど味は美味しい。そんじょそこらのお高く留まったお店の100万倍美味しいと思うお店。あたしのとっておきだ。

「ここ、美味いなぁー」
「でしょ。でしょ。あたしのとっておきのお店。」

「「で、」」
2人同時に声があってしまった。
お互いに譲り合い、先に話し出したのは美作さん。

「牧野はこの近くに勤めてるの?」 
「うん。そうだよ 五木商事に勤めてるんだ。」
「おっ、一流所じゃん。すげぇ頑張ったんだな」
「うふふっ ありがとう 美作さんの所とのプロジェクトが決まったからもしかしたら、そこで会うかなぁーとは思ってたんだ。一足先にコンニチハになっちゃったね」
「アハハッ とんだ所見られちゃったからな」
「まぁ、刺されないで良かったね」
「………」

俺の目の前にいる牧野は、10年前の幼かった少女ではなく
憂いを身に着けた大人の女に変貌を遂げていた。

「あれから10年だもんねー早いよね。」
「あぁー 早いよなぁー 双子も大きくなったぞ」
「懐かしいぃーー会いたいなぁー」
「久しぶりに会いにくればいいさ。お袋も喜ぶと思うよ」

そんな風に自然に俺達は次会う約束をしていた。



↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

にほんブログ村 小説ブログ 二次小説へ
にほんブログ村 

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥

関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Add your comment