get back 4 類つく
あれよあれよと言う間に 燦然と輝くダイヤはあたしの薬指にすっぽり嵌ってた‥…
「あ、あ、あのさぁ‥…類」
流されてはいけないと‥… 必死の抵抗を試みて
慌てて薬指から指輪を外そうとした瞬間
「牧野ー 光にかざしてご覧、ダイヤがキラキラ光ってすごく綺麗なんだよ。」
一向に手のひらをあげようとしないあたしに、しびれを切らしたのか
ムンズっと 手をとり、光に無理矢理かざす。
「ねっ、綺麗でしょ‥…」
この男が熟知してるであろう、あたしが弱い王子様スマイルを携え、妖艶に微笑む
「うっ、うん 凄い綺麗。」
あぁーー逆らえない魔性の微笑み‥…
ダイヤがキラキラ光ってとても綺麗だ。
ニヤリと類の目が光る。
「でしょ。母さんが持って行けって。花沢に伝わる代々の指輪らしいよ。」
「えっ””」
慌ててもう一度外そうとすると
「あっ、それね牧野が貰ってくれないなら、捨ててこいって」
「そ、そ、そんなー」
「俺じゃなくて、母さんの言葉だから。無理にとは言わないけどね‥…」
あどけない振りをして微笑む この男
「で、で、でも 貰えないよ。こんな大切な指輪‥…」
「‥…牧野が貰ってくれないならその辺に捨ててくから貸して」
この男、やるといったらやる。絶対に‥…
専務秘書を努めてきたあたしが言うのだから間違いない。
「‥…と、と、取りあえず預からせて頂きます。」
「うん♪」
あたしを乗せた車は音もなく静かに進む‥…
???って、何処に進んでるの?
「あ、あのさぁ、これから何処行くのかな〜?」
「っん?花沢の邸 父さんが牧野に会いたいって。来週の記念パーティの事で聞きたい事があるみだいだよ。」
し、し、仕事の話し??? 本当にそれだけ?
交流会の会場からの今までの流れを思い出すんだ。思い出せつくし!! 頑張れあたし!!
願い虚しく、あまりの流れに何も思い出せず気がつけば‥…
武家邸の様な花沢邸に到着する。
「はい。どうぞ」
軽やかなステップを踏む様に車の外に降り立った類は、そっとあたしに手を差し伸べてくる。
一連の作業は、息を呑む程に美しく、まるで地上に舞い降りた天使のようだ。
為されるまま、されるがままに手を取られ、邸の中に連れて行かれる。
口々に 「類様 つくし様 おめでとうございます」
と、挨拶をしてくる。
いつも無表情の類が微笑んでいる。
こ、こ、怖い‥…
ってか、てか、 おめでとう って??? 何? 何? why? Qu'est?
女中頭の松木さんにいたっては、目に涙を浮かべながら
「類様、本当にようございました。つくし様ありがとうございます」
なんて事を言ってくるじゃないか‥…
ど、ど、どうしよう。
パッケラマの唄があたしの頭の中を駆け巡るーーーー
あー 結局全部の音が出ないのよねぇー と、思い至った所で
目の前のドアが開く。
満面の笑みで待ち構えていたのは、花沢社長と奥様のお二人。
あたしが言葉を発するよりも早く‥…
「指輪受け取って頂けたのね。 つくしさんありがとう」
喜びで泣き崩れる 花沢夫人‥…横で手をとり頷く花沢社長
え”っ 横を見ると‥…したり顔でニヤリっと微笑む天使のような悪魔
あぁぁぁーーー ここまで来たのも、ま、ま、ま、さか 罠???
天使のような悪魔のこの男
「母さん 父さん 今日はありがとう」
「牧野、あっ、つくしは花沢に骨を埋めるって、一緒に花沢を大きくしたいとまで言ってくれてたよ」
た、た、確かに公言したけど、それは類と結婚するとか関係ないないなーい。
「つくしさん‥… 本当に有り難う。親としても花沢の社長としてもこんなに喜ばしい事はないよ。」
しゃ、社長‥… た、確かにあたし牧野つくし24才 花沢に骨を埋める覚悟は出来ておりますし、花沢を大きくする事に一役かえたら幸せ で、で、ですが‥…
恩義ある花沢社長が宜しく頼むと深々とあたしに向かってお辞儀をしてくるじゃないか。
「花沢社長、頭をあげて下さい。頭を下げるのは私の方です。こちらこそどうぞ宜しくお願い致します」
なんて事を口走っていた。
ひゃーーー ど、ど、どうするあたし
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
「あ、あ、あのさぁ‥…類」
流されてはいけないと‥… 必死の抵抗を試みて
慌てて薬指から指輪を外そうとした瞬間
「牧野ー 光にかざしてご覧、ダイヤがキラキラ光ってすごく綺麗なんだよ。」
一向に手のひらをあげようとしないあたしに、しびれを切らしたのか
ムンズっと 手をとり、光に無理矢理かざす。
「ねっ、綺麗でしょ‥…」
この男が熟知してるであろう、あたしが弱い王子様スマイルを携え、妖艶に微笑む
「うっ、うん 凄い綺麗。」
あぁーー逆らえない魔性の微笑み‥…
ダイヤがキラキラ光ってとても綺麗だ。
ニヤリと類の目が光る。
「でしょ。母さんが持って行けって。花沢に伝わる代々の指輪らしいよ。」
「えっ””」
慌ててもう一度外そうとすると
「あっ、それね牧野が貰ってくれないなら、捨ててこいって」
「そ、そ、そんなー」
「俺じゃなくて、母さんの言葉だから。無理にとは言わないけどね‥…」
あどけない振りをして微笑む この男
「で、で、でも 貰えないよ。こんな大切な指輪‥…」
「‥…牧野が貰ってくれないならその辺に捨ててくから貸して」
この男、やるといったらやる。絶対に‥…
専務秘書を努めてきたあたしが言うのだから間違いない。
「‥…と、と、取りあえず預からせて頂きます。」
「うん♪」
あたしを乗せた車は音もなく静かに進む‥…
???って、何処に進んでるの?
「あ、あのさぁ、これから何処行くのかな〜?」
「っん?花沢の邸 父さんが牧野に会いたいって。来週の記念パーティの事で聞きたい事があるみだいだよ。」
し、し、仕事の話し??? 本当にそれだけ?
交流会の会場からの今までの流れを思い出すんだ。思い出せつくし!! 頑張れあたし!!
願い虚しく、あまりの流れに何も思い出せず気がつけば‥…
武家邸の様な花沢邸に到着する。
「はい。どうぞ」
軽やかなステップを踏む様に車の外に降り立った類は、そっとあたしに手を差し伸べてくる。
一連の作業は、息を呑む程に美しく、まるで地上に舞い降りた天使のようだ。
為されるまま、されるがままに手を取られ、邸の中に連れて行かれる。
口々に 「類様 つくし様 おめでとうございます」
と、挨拶をしてくる。
いつも無表情の類が微笑んでいる。
こ、こ、怖い‥…
ってか、てか、 おめでとう って??? 何? 何? why? Qu'est?
女中頭の松木さんにいたっては、目に涙を浮かべながら
「類様、本当にようございました。つくし様ありがとうございます」
なんて事を言ってくるじゃないか‥…
ど、ど、どうしよう。
パッケラマの唄があたしの頭の中を駆け巡るーーーー
あー 結局全部の音が出ないのよねぇー と、思い至った所で
目の前のドアが開く。
満面の笑みで待ち構えていたのは、花沢社長と奥様のお二人。
あたしが言葉を発するよりも早く‥…
「指輪受け取って頂けたのね。 つくしさんありがとう」
喜びで泣き崩れる 花沢夫人‥…横で手をとり頷く花沢社長
え”っ 横を見ると‥…したり顔でニヤリっと微笑む天使のような悪魔
あぁぁぁーーー ここまで来たのも、ま、ま、ま、さか 罠???
天使のような悪魔のこの男
「母さん 父さん 今日はありがとう」
「牧野、あっ、つくしは花沢に骨を埋めるって、一緒に花沢を大きくしたいとまで言ってくれてたよ」
た、た、確かに公言したけど、それは類と結婚するとか関係ないないなーい。
「つくしさん‥… 本当に有り難う。親としても花沢の社長としてもこんなに喜ばしい事はないよ。」
しゃ、社長‥… た、確かにあたし牧野つくし24才 花沢に骨を埋める覚悟は出来ておりますし、花沢を大きくする事に一役かえたら幸せ で、で、ですが‥…
恩義ある花沢社長が宜しく頼むと深々とあたしに向かってお辞儀をしてくるじゃないか。
「花沢社長、頭をあげて下さい。頭を下げるのは私の方です。こちらこそどうぞ宜しくお願い致します」
なんて事を口走っていた。
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