明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

get back  7 類つく

恋人同士なら、幸せいっぱいの婚約発表の話し。
あたしには、他人事のように頭の上を過ぎていく。

だって、あたしは類の恋人じゃない。
だって、あたしは類と愛し合っていない。
だって、あたしは‥…

花沢社長と夫人に見送られ、類と車に乗り込む。

*****

「つくし‥… なにか怒ってる?」
「‥…‥…怒ってる?って、怒ってない方が普通じゃないよ‥」
類に一言言ってやるつもりだったのに‥…
あたしの目からは何故か涙が一粒零れてしまった。


「つくし‥…どうしたの?そんなに俺の事嫌いなの?」
「‥…嫌いなの?って、何? 嫌いも好きもないでしょ?」
「‥…」
「類はあたしを困らせて楽しいの?あたしの邪魔をして楽しいの?」

天使のような悪魔だった筈なのに、寂しげに目を伏せる類。
「俺は、ただ‥…」
「ただ何?あたし類になにかした?」

「俺は、俺は‥…」
「何?あたしは類の玩具じゃないし、暇つぶしでもないんだよ?」
「そ、そんなつもりはないよ‥…」

「類、結婚はね、好きな人とするもんなんだよ‥…」
ちゃんと言えた筈なのに、あたしの瞳からはまた涙が一粒零れ落ちる

「‥そんな事は知ってるよ。 ねぇ、俺は牧野つくしが好きなんだ。愛してる。つくし以外に愛せないし目に入らない。誰にも渡したくないし、誰にも渡さない。コレじゃ結婚する理由にはならないの?」

「‥…嘘。嘘だよ。そんなの嘘でしょ」

「嘘じゃないよ。 ‥…何回、本当だと言えば信じる?何回、つくしを好きだと言ったら信じてくれるの?」

「何回言われても信じられないよ‥… だ、だ、だって‥…そんな事この2年半一度も言われてないよ」

「俺、伝わってると思ってたよ。司と別れて、花沢に骨を埋める覚悟だって聞いてから、ずっと俺の気持ち、つくしに伝わってると思ってたし、つくしも俺との未来を考えてくれるって思ってたよ。」

「えっ 花沢に誘って下さったのは、花沢社長だよ。類じゃないよ‥」
「えっ‥  俺、前から言ってるよね? 俺がつくしを守るって‥…」

「‥…もう一度好きって、言ってくれたら信じてあげる

「何度でも何十回でも何百回何千回でも言う。俺はつくしが好きだ。つくしを愛してる。」
「つくし 俺と結婚して下さい。俺に幸せを与えて下さい。お願いします。」


リンゴーンカンコーン♡

あたしの頭の中に鐘が響く‥…
類をアイシテルって 類をスキだって

「つくし 答えは?」

「はい」
「‥類、あたしがあんたを幸せにしてあげる。」


類からの降り注ぐキス。
恋人として初めてのキス。
小鳥のように啄むようなキスの後は‥…
類の舌があたしの舌を絡めとる大人のキスに変わっていく


*****

だけど‥
「あたしがあんたを幸せにしてあげる」
この言葉、あたしは心底後悔する事になるとは‥…

うーーーん 大好きとか愛してる とか迄にしておくべきだった。

やっぱり、この美しい愛する男は、天使の顔をした悪魔だ。

「つくしーーー だめだめ。俺まだ幸せ感じてないよ。ねぇーねぇーもっとして♡」

あたしが弱い天使の笑顔で、この男は我が儘三昧

はぁっーー 
get back はい の返事の前に‥…

だけども、それ以上前には戻さないでね

類 あたしはあんたを愛してる。
あたしの幸せはここにあるよ。

*****

やっとやっとラブラブなカップルになった2人‥…
そっと 専務室を覗いてみると

つくし♡スキありーーー
キスをついばむ花沢専務

Get back to work! (さぼんないで仕事に戻れーーー)

相変わらず、つくしに怒られて、それでもすごく幸せな類。
満足そうに微笑んで、見るもの全てに幸せを運んでくれる。

願わくは、このままご機嫌でいてくれます様に‥…
願わくは、つくしちゃんが専務と未来永劫幸せでいてくれます様に

秘書課みんなの願いです。いえいえ花沢物産社員全員の願いです。



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Get Back
get back  次回は 新しい章 new beginning になります。


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