明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

new beginning 1 類つく

すったもんだの挙げ句、晴れて恋人同士になった2人。
ちょっと覗いてみましょうか?

*****

「専務 専務 專―務ーー起きてくださーい。花沢専務ーーー
仕事の時間ですよーー」

相変わらずの寝坊助ぶりのこの男。
夕寝って、あり得ないでしょ?
10分だけ寝せてーーー と、言って早20分。
仕事も溜まってる‥…
そろそろ起こさないと、今日のノルマが達成出来ない。

だけど‥このままだと、キスとか言い出してくるんだよね。この男は‥…
そぉーすると、押し倒されて、あんな事とかこんな事とか‥…
ひゃーーー ダメダメ ここは会社。

かくなる上は、先ずは直ぐに専務室を出れる様に
ドアに手をかけてっと、
「専務。進藤会長との会食、あたし先に出かけますねーー」

起きてたでしょ?って勢いで

がばっと、飛び起きる類。
「お、俺も行く‥…」
進藤会長は、すぐにつくしに触ろうとするエロ親父だ。
ふーっ 危ない危ない

「あっー、専務すみませーん。間違えてましたーー 会食は明後日でしたー」

むふふっ♪ 今日はあたしの作戦勝ち♡ あたしはほくそ笑む。



さてさて お後は原田さんにお任せしてーー と、見渡せば‥…
あたしのデスクに、原田 体調不良のため帰宅  のポストイットに書かれた文字を見つける

えっ” 第一秘書がそれでいいの? 呆然となるあたし。
ってか、原田さん‥… 朝もの凄く元気だったよね?
ってか、あたしが類を起こしに行く前までは、具合が悪いなんて話し一言も話してないよね?
今日、あたし直ぐに帰るって伝えたよね?

専務室からの内線がなる‥… RRRR RRRR
ひゃー出たくない‥…
恐る恐る電話に出る。

「牧野、電話に出るの遅過ぎ‥」
お冠の類の声
「す、す、すみません。」
「いいから、早く専務室に戻って来て。」
「えっ” あのぉー 私、今日6時には同期会があるので帰宅します。とお伝えしたかと思うのですが‥…」
「えっ じゃないよ。原田が帰ったんだから仕方ないでしょ。」

あっ、原田さんの帰宅って、絶対、絶対、類の差し金だ!! 

get back 類を起こしにいく前に‥…

はぁっーーーーーーーーーーーー
今日は、同期会だったのに‥… 久しぶりに同期の皆と会えるって喜んでたのに グスンっ

類のばかーーーーー

トントン
「入って。」
「失礼致します。」
思わずムスッとしてしまうあたし‥…

「何怒ってんの?」
「いえ、別に怒ってませんが‥」
「怒ってるでしょ?まぁっ怒っててもいいけど、仕事はきちんとこなしてよね。秘書さん」

キィーーーっ なんて嫌みな男なんだ。
絶対、絶対 同期会に行くの邪魔してるんだよね?

かくなる上は‥…戦うまでよ。

「専務、お言葉ですが、後は内勤ばかりですので私が補佐する事はないかと思いますが‥…」
「な、なにいってんの? 秘書が先に帰るなんてあり得ないでしょ?」
「はぁっー。原田さんは帰宅されましたけど‥…」
「は、原田は具合が悪いんでしょ? つくしとは違うんじゃないの?」
「すみません。仕事中ですので、牧野でお願いします。」
「じゃぁ、牧野もちゃんと仕事して。」

えっ” なんで類が揚げ足取るワケ? ってか、ちゃんと仕事してるよ。

「牧野さぁ なんか勘違いしてない?」
「はいー?」
思わず眉を顰めて返事をしてしまった。
「専務、失礼ですがどういう事でしょうか?」
「俺、別に牧野が同期会に参加する邪魔なんてしてないよ。」

ってか、やっぱりソレじゃんか。
散々、話したよね? で、類も納得したよね? 
一次会できちんと帰るし、連絡はきちんとする。お酒は1杯までにする。
帰りは類の家の車で帰るって‥… 納得してくれたよね? 
はぁっーーーーー 

「解りました。専務のお仕事が終えられるまでお待ちしております。」
「うん。解ってくれたら良いよ。」
ご機嫌に答える類。 

時計は10時をとうに過ぎた。同期会もすでに終わっている。
一次会が無理なら、せめて二次会にと思っていたが、それももう終わる時間だ。

はぁっーーーー  出るのはため息ばかりだ。

「さて、お疲れさん。そろそろ帰ろうか」
類の仕事も終わったようだ。
「はい。お疲れさまです‥」

類は、あたしが男性のいる場所に、あたしだけで行くのを極端に嫌がる。
花沢の社員であたしに手を出してくる人なんて、皆無だって知ってるのにも関わらずだ。

類と二人車に乗り込む。
「つくし、まだ怒ってる?」
「‥…別に怒ってませんけど。専務は私に怒られるような事なさったんですか?」
嫌な言い方だなーーと、思ったけど‥…楽しみにしていた同期会‥…気持ちが止まらなかった。
「ごめん‥」
「‥…‥…」

重い気分のまま家に着いた。
「専務、送って頂いてありがとうございました。お先に失礼致します。」

慇懃無礼なあたしの態度を、類が寂しそうに見つめていた。

 

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2 Comments

asuhana  

Re

s*or*nさま
こんにちは♡
あははっ、基本が寝てばかりなので‥詰めが甘い類くんです
この2人いつから両思いだったんでしょうかねーー?
ずっとずっとの NYそう思って読んで頂けたらめっちゃ嬉しいです。
昼ドラ制作班としては、光栄の至りでございます。

2015/11/23 (Mon) 15:35 | EDIT | REPLY |   

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2015/11/23 (Mon) 14:17 | EDIT | REPLY |   

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