明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

舞い落ちる空の下

大河原の結婚式に呼ばれる。
一瞬、躊躇したが田村がそろそろ日本に戻られる時期とも重なるので、顔見せの為に出席して下さい。と五月蝿い‥ とかく、あぁしろこうしろと、昼寝をする時間もとれやしない。

胸は痛むかもしれないけれど、牧野に会えるそう思うと、少しだけワクワクする自分がいる。
相変わらず女々しい。そう思う。

片頬で笑って、窓辺に腰掛けながら、牧野を思う。



**

「つくし~」
相変わらずの勢いで、滋さんが抱きついて‥桜子がひっぺり返してくれる。
「滋さん、桜子久しぶり。」
「来月からは、頻繁に会えるね~」
滋さんが笑いながら言う。

そう‥ 一生この地で生きていこうと決心していたあたし。
何故か、来月から滋さんのダーリンの新しく作る美術館の一員として、日本に戻る事が決まっているのだ。


「宜しくお願い致します。社長夫人」
あたしは、大仰に頭を下げる。 
「うふふっ、それも来月からだよ。」
滋さんが幸せそうに笑う。


そうだった、そうだったと言って出したのが、結婚式の招待状。出席の返事もしてあるのに今更ですか?のあたしの視線に
「だって、つくしには直接渡したかったんだもん」
可愛く拗ねながら言う。
あたしは、滋さんに思いっきり抱きついて
「ありがとう。おめでとう。」そう言う。

3人で、あたしの住むアパートメントに帰って、飲んだくれる。いやいや女子会をする。
「桜子は、10月だっけ?」
「えぇ、ようやく事業も軌道に乗りましたので。」
待たせて待たせてようやっと、絶世美形のガーバンと結婚するのだ。
「ガーバン喜んだでしょ?」
あたしの問いに、桜子には珍しく照れ笑いをしながら、「ええ」と答える。

可愛いなぁ~、素直にそう思う。

「司も、本決まりみたいだね~」
「えぇ、そうみたいですわね。先輩も結婚式はお出になられるんですよね?」
「うん。結婚式には是非来て欲しいって、連絡を貰ったよ。幸せだって、おのろけ付きでね。」

三人で、ここにいない道明寺に祝杯をあげる。
道明寺の結婚が決まって、心底嬉しく感じる。心の奥に巣食った滓が溶けていく。
道明寺との別れを決めた時、類に恋をしてしまったあたしがいた事を、やっと許された気がした。

「先輩は、ご結婚なさらないのですか?」
ブッ、飲んでいたワインを吹き出しそうになる。
「汚いですわよ。」
いやいや、桜子がいきなり変なこと言うからであって…
「結婚もなにも、先ずは恋愛でしょ。恋愛。相手が居なかったらいつでも紹介するって、ダーリンが言ってたよ~」
滋さんがワクテカな表情をしながら、話しを振って来る。
桜子は、なんだか不敵な笑みを浮かべている。

仕方がない。
グビグビグビッ ワイングラスを一気に空ける。一気にアルコールがあたしの身体を駆け巡る。

うん。この後の事は覚えていない。
ただ、幸せそうな2人に囲まれてなんだか幸せそうな気分で眠りについた。


クルックルゥー 窓の外の鳩が鳴いている。うーん朝から働きますなぁー鳩さんも、なんて事を思いながら目を覚ます。女友達2人は、まだまだ夢の中。


結婚か‥あたしには一生縁のない言葉かもしれない。この7年間でいやと言う程、思い知った。あたしは類以外に愛せないんだと。

桜の花びらと共に、全てを呑み込んだ筈なのに、それなのに‥それなのに‥こうして時折、あの日の桜の花びらが、類が、あたしの心の中に、舞い落ちる。

ひらり、ひらひら 舞い落ちる。

ひらひら積もった桜の花びらは、類への気持ちを深めてく。7年経っても思い切れないあたしの心。ううん。違う7年じゃない。気が付けば、類に2度目の恋をして、それからずっとずっとのあたしの心。

大切な、目の前の女友達2人にもひた隠しにしている、あたしの恋心。
一生誰にも打ち明けない。そう決心した恋心。

窓を開ける。冷たい風が部屋に入ってくる。
ひらりひらひら何かが、舞い降りて来る
桜? そんなワケないのに、目をこらす
ひらりひらひら舞い降りてきたのは‥桜ではなくて、

雪。

真っ白な真っ白な雪だった。



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2 Comments

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2016/03/30 (Wed) 10:55 | EDIT | REPLY |   

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2016/03/30 (Wed) 09:13 | EDIT | REPLY |   

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