明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

Happy Halloween 後編 類つく

「類様 おはようございます」

「……田村は随分と晴れやかだけど、夕方には東京に着くように予定はちゃんと組みなおしたワケ?」

「その事でございますが、昨晩つくし様が類様とご一緒されたいとお電話がございまして‥…夜9時頃になるそうですが、こちらにお越しになられるとご連絡頂いたのですが…」

「えっ” つくし来るの? 昨日はそんな事言ってなかったけど」

「ハロウィンなので、類様をビックリさせたいとおしゃっておりました……仕事終わりの素敵な類様にお会いしたいとかなんとかもおしゃっておられましたが…」
「あっ、でも音様奏様とご一緒されたいようでしたら、つくし様にはお断りの連絡を入れまして、夕方には東京に着くように手配させて頂いた方がよろしいでしょうか?」

「何言ってんの? 仕事しなきゃでしょ。もう田村は何考えてんの? ちゃんと花沢の事考えなきゃダメでしょーー」

「承知いたしました。それでは今日の商談が上手くいかれましたら次の手を考える事もございませんので、つくし様もこちらにいらっしゃることですし、明日はごゆっくりなさって頂いて明後日の便で東京にお戻りになる様に手配させて頂きます。」

「たまには田村も気が利くじゃん。」

ヒュプノス(眠り)の神から、ヘルメス(商業)の神が乗り移ったかのように商談を次々とまとめあげる…

つくし様ありがとうございます… 限定品の数々、つくし様のお帰りになる時間帯に合わせてしかとお届け致します。

あんなに駄々をこねていらっしゃたのに、つくし様の来訪予定を聞いた途端、商談も会食もきっちりこなし、俺出来ますオーラをプンプンと醸し出す類様。
幾つになっても蕩けるような甘いマスクに、うっとりするような微笑みを浮かべつくし様を思い浮かべる類様。

田村の記憶が正しければ、これからの一か月はご機嫌な状態が続く事でしょうから…この一か月は、花沢物産も安泰でございます。膠着していた案件各種この期間に入れさせて頂きますね。

つくし様 くれぐれもくれぐれもよろしくお願い致します。花沢物産の為にも、日本の未来の為にも



ホテルのスウィートでつくしを待つ。ソワソワどきどきしながら。
結婚して20年以上になるのに、こんなにドキドキしてる俺は君からみたら滑稽じゃないかい?

変わらない君の華奢な身体つき、艶やかな黒髪、透き通るような白い肌
何よりも変わらないのは、黒曜石のような美しい瞳そして、見るもの全てを虜にするような笑顔
君の全てが愛おしい。
隣で眠る君を見る度に、君を得る事が出来た奇跡に感謝する。

呼び鈴の音がする。急いでドアを開ける

部屋に入り、薄手のコートを脱ぐ…突如天使が舞い降りる。

頬を赤く染めた俺の可愛い天使がそこに居た。

「Trick or Treat 」

「俺はね、こんなに可愛い天使には、お菓子はあげれないんだ…つくし俺にいたずらしてよ」

甘い夜が更けていく。ハロウィンの夜。



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