あのさぁ 類つく
ねぇ牧野、俺あんたのこと好きだよ。
うたた寝している牧野にそう呟きながら、一緒に寝転んだ。
あんたは、いつも子供みたいに無防備で、その無防備さが俺を悩ませる。
「ふわぁ~」
いつの間にか、類のベットでうたた寝していたあたし。
隣には、いつものように可愛い子猫ちゃん。いやいや大きな天使くん
陽の光でキラキラ光る類の髪の毛を、ゆっくりと撫でてみる。
ねぇ類、あたし類が好きだよ。
小さく囁く
友達以上、恋人未満。
それ以上でもそれ以下でもない関係。
あたしじゃ、類はドキドキしない?
あたしはドキドキするよ。
類が言う「牧野好き」の言葉にドキドキしてるのはあたしだけ?
こんなに近くにいるのに、遠い所にいるみたいで‥…
胸がキュンと痛くなる。
冬うららの日差しに照らされた、類の幸せそうな寝顔を見ながら、あたしはもう一度眠りにつく。
「牧野、牧野」
類が呼んでる夢を見‥… ????? っん? 夢じゃなくって?
「牧野あんたバイトじゃないの?」
はっと慌てて時計を見て気付く。
今日は、類と一緒に過ごしたくてお休みを取ったんだった。
あのさぁ~類、クリスマスって本当は24日の日没から始まって25日の日没までだって知ってた?
お祝いムードの24日じゃなければ、少しは誤魔化せるかなと思って、25日にお休みをとったんだよ。
「今日はお休みだよ~」
牧野が眠そうな目をしながら、返事を返す。
あのさぁ~牧野、俺にとっての何よりのプレゼントは、牧野との時間だって知ってる?
「う~ん……いま何時?」
「3時になるところだよ」
日没まであとちょっと……
「類、出掛けよう!」
あたしは類を誘って、二人の思い出の場所に出かけよう。
「牧野、どこに行くの?」
グダグダしてないで付いてきな~なんて言えないから、人差し指をクイッとさせて……耳元に囁く。
「ナイショ。まずは支度して。」
突然、飛び起きて、出掛けようと言う牧野。
いつも突拍子がなくて、いつまで経っても変わらなくて……俺の心のど真ん中に居座り続ける女。
急いで支度を整えて、牧野の指示に従う俺。
あのさぁ牧野、俺が人に従うなんて、牧野にくらいだって知ってた?
連れて来られた場所は、英徳で……クリスマスに、この場所?
大概の事には驚かない俺も、何だかビックリして牧野を見ると、どうよ?と、言わんばかりに得意げな表情で‥‥堪えよう堪えようと思っても、笑いが漏れて
クックック 肩を震わせ類が笑う。
ホントに失礼なんだよね‥
笑い続ける類の手を引っ張り、あたし達の思い出の場所に行く。
あと5分で日が暮れる。
急いで非常階段を登る。あたしと類の思い出の場所。
赤い夕陽と黒い空が混ざり合う‥…
曖昧な時間から夜の時間に移るその瞬間、あたしは後ろを振り向く‥…
牧野に急かされ、階段を登る。
赤い夕陽に夜の帳が降りてくる‥…
帳が降りた瞬間、牧野の肩を掴んで胸に抱く‥‥
「牧野が好きだ」
「類が好き」
クリスマスが終わった瞬間に、曖昧な時間は終わりを告げて、俺達の時間の始まりを告げた。
愛してる永遠に
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
うたた寝している牧野にそう呟きながら、一緒に寝転んだ。
あんたは、いつも子供みたいに無防備で、その無防備さが俺を悩ませる。
「ふわぁ~」
いつの間にか、類のベットでうたた寝していたあたし。
隣には、いつものように可愛い子猫ちゃん。いやいや大きな天使くん
陽の光でキラキラ光る類の髪の毛を、ゆっくりと撫でてみる。
ねぇ類、あたし類が好きだよ。
小さく囁く
友達以上、恋人未満。
それ以上でもそれ以下でもない関係。
あたしじゃ、類はドキドキしない?
あたしはドキドキするよ。
類が言う「牧野好き」の言葉にドキドキしてるのはあたしだけ?
こんなに近くにいるのに、遠い所にいるみたいで‥…
胸がキュンと痛くなる。
冬うららの日差しに照らされた、類の幸せそうな寝顔を見ながら、あたしはもう一度眠りにつく。
「牧野、牧野」
類が呼んでる夢を見‥… ????? っん? 夢じゃなくって?
「牧野あんたバイトじゃないの?」
はっと慌てて時計を見て気付く。
今日は、類と一緒に過ごしたくてお休みを取ったんだった。
あのさぁ~類、クリスマスって本当は24日の日没から始まって25日の日没までだって知ってた?
お祝いムードの24日じゃなければ、少しは誤魔化せるかなと思って、25日にお休みをとったんだよ。
「今日はお休みだよ~」
牧野が眠そうな目をしながら、返事を返す。
あのさぁ~牧野、俺にとっての何よりのプレゼントは、牧野との時間だって知ってる?
「う~ん……いま何時?」
「3時になるところだよ」
日没まであとちょっと……
「類、出掛けよう!」
あたしは類を誘って、二人の思い出の場所に出かけよう。
「牧野、どこに行くの?」
グダグダしてないで付いてきな~なんて言えないから、人差し指をクイッとさせて……耳元に囁く。
「ナイショ。まずは支度して。」
突然、飛び起きて、出掛けようと言う牧野。
いつも突拍子がなくて、いつまで経っても変わらなくて……俺の心のど真ん中に居座り続ける女。
急いで支度を整えて、牧野の指示に従う俺。
あのさぁ牧野、俺が人に従うなんて、牧野にくらいだって知ってた?
連れて来られた場所は、英徳で……クリスマスに、この場所?
大概の事には驚かない俺も、何だかビックリして牧野を見ると、どうよ?と、言わんばかりに得意げな表情で‥‥堪えよう堪えようと思っても、笑いが漏れて
クックック 肩を震わせ類が笑う。
ホントに失礼なんだよね‥
笑い続ける類の手を引っ張り、あたし達の思い出の場所に行く。
あと5分で日が暮れる。
急いで非常階段を登る。あたしと類の思い出の場所。
赤い夕陽と黒い空が混ざり合う‥…
曖昧な時間から夜の時間に移るその瞬間、あたしは後ろを振り向く‥…
牧野に急かされ、階段を登る。
赤い夕陽に夜の帳が降りてくる‥…
帳が降りた瞬間、牧野の肩を掴んで胸に抱く‥‥
「牧野が好きだ」
「類が好き」
クリスマスが終わった瞬間に、曖昧な時間は終わりを告げて、俺達の時間の始まりを告げた。
愛してる永遠に
↓ランキングのご協力よろしくお願い致します♥

♥ありがとうございます。とっても嬉しいです♥
スポンサーサイト