明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

白線 3

綺麗に包まれた貴腐ワインを自社宛に送って貰う手筈を整えて、
店を出ようとした所で‥

「つくしさん、つくしさん 見て見て、」 
北本君が興奮して、顔を上げて前を見ろと言う。

っん?何を見ろと? 

そう言えば、周りがざわめいている‥気がする。
なんだろう? なんかの撮影?

「うわっ、うわっ、つくしさん、つくしさん、大変、大変」
北本君が興奮している。

顔を上げ前を見る。あと数メートル先に、お偉いさん方に囲まれた類が立っていた。 類があたしを見つけ、嬉しそうな顔をして、近づいてこようとしている。

そうか、花沢物産のワイン‥ここのワイン売り場にも卸してあったんだ‥
でも、まさかいるなんて‥

あたしは、周りに気が付かれないように、類を睨みつける。

あんたはあちら側の人間だ。 あたしの生活を脅かすな。そんな気持ちを込めて、あたしはあんたを睨み、踵を返す。

「北本君、ゴメン。あたしちょっと具合が悪くなちゃったから、先に帰ってもいいかな?」
「あっ、はい。って、大丈夫っすか?」
「っん。ごめんね。」

あたしは、類の視線を避けるように店を出る。
これだけ、あからさまな態度を取れば、追いかけてこないよね?


スマホの着信音がなる。画面を見れば、類の名前‥
何度も何度も着信音が鳴り響く。マナーモードにして、この後の予定を考がえる。
真っ直ぐに帰ったら、類が自宅に来てしまいそうで‥

あたしは、桜色に塗られた指先を見て思案にくれる。

ポンッ
そうだ‥今日は、yasuに寄ってから帰ろう。
yasuなら、あたしを夜のしじまに隠してくれる筈。

地下鉄に乗り、yasuに向う‥
関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Add your comment