白線 12
yasuに抱かれ、朝までぐっすりと眠る。
夢も見ないでぐっすりと。
yasuとベットで微睡みながら、今日の予定を話す。
「夕飯は、都内に帰ってからにしようか?みっちゃんスペイン料理食べたいって言ってたよね?フジモリでいい?」
「うん。あたしもフジモリがいい。」
にっこりとyasuが笑う。
続きのドアをノックする音がして、みっちゃんの声がする
「お腹空いた~ご飯食べに行こう」
3人で朝食を食べながら、さっき立てた予定をみっちゃんに話す。
「OK OK」トーストを頬張りながら、みっちゃんが返事をする。その顔が可笑しくて、yasuと2人で笑う。
♪♬♬♬♪
類からLINEが入る。今日の予定を問うてくる。
22時には行きます。 そう返信を打つ。
既読がついて、待ってる 4つの文字が返ってくる。
行かない その4文字が打てない。類と居ても幸せになれないと解っているのに、週に一度の逢瀬を自分に許してしまう。
爪をはじく。桜色に塗られた爪をはじく。明日は、紺色のフレンチネイルにしようかなぁと、思いながら爪をはじく。
yasuが、そっとあたしの手を握る。
***
エレベーターを待ちながら考える。
この部屋に週に一度通うようになって、もうどれ位経つのだろう?と。類に、抱かれたあの日から、出口が見えない暗闇の中、進む事も、戻る事も出来ないでいる。
類は、あたしの何を見ているのだろう?
高校時代の真っ直ぐでキラキラしていたあたし?
司と恋をしていたあたし?
あの日、大雪が降らなければ良かったのに‥そうすれば、友達でいられたのに。そう思う。
だけど、一度抱かれたあたしの身体は、執拗に執拗に類を求める。気が狂いそうな程、類を求める。
暗証番号を押し、指紋認証をして、ドアを開ける。
玄関に、類の靴を見つける。コルテのオーダーメイド。この靴一足で、優にあたしの3ヶ月分のお給料なんだろうな。
普通の人間なら、一生もんにするような靴。類にとっては、何十足ある内の一足。
ふっ、考えても仕方の無い事。類は、あちら側に生きる人。
あたしと類の間にあるのは、セックスだけ。
それだけでいい。それ以上なにも要らない。
部屋の扉を開ける。
蠱惑(こわく)的な表情で美しい男が立っている。
あたしの身体は、目の前の男を欲する。獣のように‥
夢も見ないでぐっすりと。
yasuとベットで微睡みながら、今日の予定を話す。
「夕飯は、都内に帰ってからにしようか?みっちゃんスペイン料理食べたいって言ってたよね?フジモリでいい?」
「うん。あたしもフジモリがいい。」
にっこりとyasuが笑う。
続きのドアをノックする音がして、みっちゃんの声がする
「お腹空いた~ご飯食べに行こう」
3人で朝食を食べながら、さっき立てた予定をみっちゃんに話す。
「OK OK」トーストを頬張りながら、みっちゃんが返事をする。その顔が可笑しくて、yasuと2人で笑う。
♪♬♬♬♪
類からLINEが入る。今日の予定を問うてくる。
22時には行きます。 そう返信を打つ。
既読がついて、待ってる 4つの文字が返ってくる。
行かない その4文字が打てない。類と居ても幸せになれないと解っているのに、週に一度の逢瀬を自分に許してしまう。
爪をはじく。桜色に塗られた爪をはじく。明日は、紺色のフレンチネイルにしようかなぁと、思いながら爪をはじく。
yasuが、そっとあたしの手を握る。
***
エレベーターを待ちながら考える。
この部屋に週に一度通うようになって、もうどれ位経つのだろう?と。類に、抱かれたあの日から、出口が見えない暗闇の中、進む事も、戻る事も出来ないでいる。
類は、あたしの何を見ているのだろう?
高校時代の真っ直ぐでキラキラしていたあたし?
司と恋をしていたあたし?
あの日、大雪が降らなければ良かったのに‥そうすれば、友達でいられたのに。そう思う。
だけど、一度抱かれたあたしの身体は、執拗に執拗に類を求める。気が狂いそうな程、類を求める。
暗証番号を押し、指紋認証をして、ドアを開ける。
玄関に、類の靴を見つける。コルテのオーダーメイド。この靴一足で、優にあたしの3ヶ月分のお給料なんだろうな。
普通の人間なら、一生もんにするような靴。類にとっては、何十足ある内の一足。
ふっ、考えても仕方の無い事。類は、あちら側に生きる人。
あたしと類の間にあるのは、セックスだけ。
それだけでいい。それ以上なにも要らない。
部屋の扉を開ける。
蠱惑(こわく)的な表情で美しい男が立っている。
あたしの身体は、目の前の男を欲する。獣のように‥
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