明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

白線 13

あんたは、どんどん綺麗になる。
綺麗になる度に、あんたを独り占めしたくなる。
この部屋に閉じ込めて、どこにも出したくない。

普段選ばないような、見知らぬ服をきたあんたに、嫉妬しながら、衣服を一枚一枚脱がせていく。

これは、あの男からのプレゼント?
昨日は何をしていたの?
あの美しい男に抱かれたの?

あんたは、俺の事どう思ってるの?

全てをぶつけてしまいたいのに‥言葉を呑み込む。あんたを失わないために。

全てをはぎ取り、つくしの身体を視姦する。
イヤイヤと言うように、小さく首を振る。
あんたの身体は羞恥心で上気する。白い肌が桜色に染まる。首を振るたびに、長く伸ばした黒髪がサラサラと揺れる。

髪に口づけをする。あんたのじゃない香りがする。爽やかで艶かしい香りがする。それがあんたの情人の香り? 
いや、この2年、幾度も嗅いだ事のある香りだと思い出す。あの男とは2年も続いているの?
つくしの耳朶を舐(ねぶ)る。小さく吐息が零れたら、項を舐る。ゆっくりとゆっくりと、背を向かせ、一つ一つ確認する。つくしの肌に他の男の痕跡はないかと。
つくしを抱きしめ胸を強く揉みしだく。優しくそして強く揉みしだく。
つくしを膝立ちさせて、指をいれる。トロトロとした粘液が溢れ出す。指を抜き差しする。快楽にあんたの顔が歪む。逝きそうになる手前で、弄るのをやめ、口づけから繰り返す。何度も何度も執拗に。

「類‥」あんたが俺に懇願する。普段はつれないあんたが、俺に懇願する。「お願い‥逝かせて」

俺は、つくしにアイマスクを渡す。大きな濡れた瞳が俺を見る。幼子のように首をふる。「つけなきゃ逝かせてあげない」逡巡するあんたの胸の頂を舐り、花芯を弄ぶ。
「類‥お願い‥」
「つけなきゃダメ」

つくしは、身体の疼きに負けて,自らの手でアイマスクをつける。暗闇の中、あんたの神経は研ぎすまされる。もうトロトロになった身体は、次の刺激を求め、ひくついている。

つくしを腰掛けさせ、後ろ手を縛り上げる。目隠しをされ、拘束された彼女の身体‥透けるように白い肌。つくしの乳首を口に含ませ、強く噛む「痛っ」小さく彼女が呟く。だけどつくしは知っている。その後にくる快楽を。より敏感になった乳首を口に含み転がす。
「‥る‥るぅ‥るい‥もう‥ねぇ‥あっ‥うっぅ」つくしが喘ぐ。俺の名を呼びながら。つくしの身体が懇願している。だけどまだ逝かせはしない。

唇に口づけを落とす。普段は触れられない唇に。舌で唇をこじ開けて、つくしの舌と絡み合わせる。粘液が混ざりあい、糸を引く。

アイマスクと手の拘束をはずし、自らの手で俺を招き入れさせる。
俺が抱くんじゃない、つくしあんたが、俺を受け入れるんだ。

あんたが、俺のものを銜え込み、腰を振る。狂ったように腰を振る‥
「うぅっ‥」軽く絶頂に達したのだろうか、俺の胸にしなだれかかってくる。
これで終わりなどにはしない。身体の向きを変えさせ、俺はつくしの中に再び押入る。愛液がトロトロと流れ、太腿を伝わる。白い閃光が走る。

疲れ果て眠りに入るつくしの身体を、蒸しタオルで丹念に拭き上げ、仕上げに、紅い紅い花を再び咲かせる。
つくしの髪を撫でながら、ぐっすりお眠りと。呟いて抱きしめる。

朝になるなる前に‥あんたは出て行くのだろう。この部屋を。
俺一人を残して‥
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