明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

白線 15

「つくしさーん、つくしさーん」
北本君が大きく手を振りながら近づいて来る。
相変わらず元気だなぁーなんて思う。休み明けの朝。

「はい浅野屋のラスク。好きだったよね?」
「あっ、はい。って、軽井沢行ったんっすか?」
「うん。ちょっとリフレッシュしてきたよ。」
「やっぱ、彼氏とかと行ってきたんっすか?」
「あははっ、どうだろうね~」
「そうっすよね。つくしさん、彼氏の一人や二人居ますよね。うんうん。綺麗だもんなー」 

一人で、ノリ突っ込みをしてる北本君を置き去りにして、あたしは歩く。
あっ、待ってくださいよーとかなんとか言いながら、走って追いかけてくる。
北本君って、なんかワンコに似てるんだよねぇー ”ぷっ” 思わず笑みがこぼれる。
そうそう、あのコ、あのコ。前住んでた所にいたワンコ。 うーんなんて言ったけなぁ~? テル?ううん違う違う。タツ?違う。あっ、そうそうテツ。テツに似てるんだ。うふふっ類と2人で良く覗きに行ったけ。あたしと類が覗きに行くと、喜んでくるくる回るテツ。類ったら、テツの真似してクルクル回ったりしてたんだよね~ 

「‥さん‥つくしさん」
「あっ、ごめん、ごめん。で、何だっけ?」
「っと、ホラッ、前から噂のあった‥」

しばらく前から言われていた、ファインマンに吸収合併されると言う噂が、いよいよ本格的に決まるらしい。男性陣にとっては、大手本社に合併されるのは、痛し痒しとでも言う所なのかな‥
北本君は、案外出来がいいので心配ないのかな?なんて思いながら、話しを聞く。

「‥で、いよいよ来月かららしいですよ。噂では今週末にファインマンの会長が来るとかなんとか。」
「へぇー。リストラとかされちゃうかな?」
「うちの社は大丈夫みたいですよ。逆に福利厚生が良くなるかもってのが専らの噂っすよ。」

就業前に、珈琲を飲んでいると、笹尾課長がミーティングルームから手招きをしている。 返事をして、席を立つ。 って、まさかのリストラ? なんて‥ドキドキしながら、椅子に腰掛ける。

「就業前に悪い。ちょっと聞きたいんだけど、牧野お前ファインマンカッツの公式解るか?」
「あっ、はい。少しですけど。」
「それなら良かった。じゃぁ申し訳ないんだけど、週末の社屋案内は牧野に任せたから、宜しく頼む。」

リストラにはならなかったものの、何となく面倒な事を頼まれてしまって、ちょっぴり憂鬱な連休明けの朝。
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