白線 16
あぁーー失敗したなぁ~ ファインマンカッツの公式がわかるなんて言わなきゃ良かったなぁーー
本当に解るか?なんて問われたら難しいところだし‥でも、パートンのお話が楽しくって、楽しくって、 ご冗談でしょファインマンが、近頃の愛読書になっているから、嘘吐きたくなかったのも事実だし。
あーー、でもでも失敗したなぁーー ふぅっー でもでもファイナンスと物理は、切っても切れない関係に位置するんじゃないの?なんて思っているあたしとしては‥
あぁー でも所詮、付け焼き刃にしか過ぎないのだから、知らないって言っておけば良かったかなぁー なんて事をつらつら考える。
で、出した結論は、まっ良いかだった。
ちょっと位、失敗したからって、取って食われはしないし、沢山失敗した所で、死ぬわけじゃない。そん時はそん時だ。
時計を見ると、11時55分。トモにお昼一緒しようと声をかける。やりかけの資料を片付けて、2人でダッシュ。
「ったく、クソ親父」「あんだとバカ娘」
お店の外まで声がする。定食 大黒天 の名物親子喧嘩。最初見たときは驚いた。2度目見たときは、ちょっぴり慣れて、3度目見たときは、年中行事に微笑ましくなった。
ほらっ、もうじきすると
「いつも、いつもすいやせんねー」親父さんが言えば、「ホントにすみません」とノンちゃんが綺麗な笑顔で笑う。
それでもって、お味は天下一品と来てるから、お客さんは後を絶たない。
まぁ、若いOLさんは、あたしくらいだけどね。
だからなのか、バカ娘と呼ばれたノンちゃんと、何となく仲良くなって、何となく友達になって、今じゃ大黒天のお休みの日には、2人でショッピングに行くなんて事もある。
で、隣にいるトモは、ノンちゃんに惚れている。なにかーちゅうと、大黒天に行こうと誘って来る。見てて微笑ましいので、ちょっぴり応援なんてしてあげちゃってる。この頃は、なんとなーく良い感じだ。
「あっ、そうそう‥つんちゃん、金曜、いっぱいどう?ほら前に話してたとこ」
金曜の夜は、類と会う日。約束したワケじゃないけど、毎週金曜は類に会って、類に抱かれる。あたしの身体が疼くから。
「10時までだったらOKだよ。って、その後申し訳ないから、トモも一緒に行く?」
尻尾をふりそうな勢いで うんうん頷いてる。
北本君もそうだけど,トモも犬みたいだよね~ って、男子イヌ化現象? ぷぷっ
「折角の休日前だって言うのに、つくしさんって、金曜日いつも早く帰りますよね~」
トモが暢気そうに聞いてくる。
「そうかなあ?たまたまじゃない。」
ノンちゃんが
「つんちゃん謎多き美人だから」と笑う。
金曜の約束をして店を出る。何だか知らないけどトモが奢ってくれるらしいので、ラッキーと言いつつ、店の外でトモを待つ。
紺色に染まる指先を見る。頭上にかざして指を見る。きらめく太陽に紺色のフレンチネイルが美しい。
あたしがネイルをし出したのは、あの日から‥ 爪を噛まないためにあたしは、ネイルを施す。
うーーーーん 胸にいっぱいの空気を吸おう。
「つくしさんお待たせしました。」
「こっちこそゴチ!」
「いやいや、こちらこそサンキューです。」
こんな風に、穏やかに緩やかに、類と会わない日々は過ぎていく。だけど、だけど、あたしの女が少しずつ大きくなって、破裂しそうになる。
あたしの身体は、類の毒に囚われているから。
そうだ。
今度、yasuに類との関係を聞かれたら‥
迷うことなく 「肉体関係者です」って答えてみよう。
あははっ、友達でも、恋人でも、セフレでも なくて
肉体関係者 って 答えてみよう。
何それ?って笑うかな。それとも、悲しいねって言って抱きしめてくれるかな。
突風が吹く。春はそこまでやってきている。
本当に解るか?なんて問われたら難しいところだし‥でも、パートンのお話が楽しくって、楽しくって、 ご冗談でしょファインマンが、近頃の愛読書になっているから、嘘吐きたくなかったのも事実だし。
あーー、でもでも失敗したなぁーー ふぅっー でもでもファイナンスと物理は、切っても切れない関係に位置するんじゃないの?なんて思っているあたしとしては‥
あぁー でも所詮、付け焼き刃にしか過ぎないのだから、知らないって言っておけば良かったかなぁー なんて事をつらつら考える。
で、出した結論は、まっ良いかだった。
ちょっと位、失敗したからって、取って食われはしないし、沢山失敗した所で、死ぬわけじゃない。そん時はそん時だ。
時計を見ると、11時55分。トモにお昼一緒しようと声をかける。やりかけの資料を片付けて、2人でダッシュ。
「ったく、クソ親父」「あんだとバカ娘」
お店の外まで声がする。定食 大黒天 の名物親子喧嘩。最初見たときは驚いた。2度目見たときは、ちょっぴり慣れて、3度目見たときは、年中行事に微笑ましくなった。
ほらっ、もうじきすると
「いつも、いつもすいやせんねー」親父さんが言えば、「ホントにすみません」とノンちゃんが綺麗な笑顔で笑う。
それでもって、お味は天下一品と来てるから、お客さんは後を絶たない。
まぁ、若いOLさんは、あたしくらいだけどね。
だからなのか、バカ娘と呼ばれたノンちゃんと、何となく仲良くなって、何となく友達になって、今じゃ大黒天のお休みの日には、2人でショッピングに行くなんて事もある。
で、隣にいるトモは、ノンちゃんに惚れている。なにかーちゅうと、大黒天に行こうと誘って来る。見てて微笑ましいので、ちょっぴり応援なんてしてあげちゃってる。この頃は、なんとなーく良い感じだ。
「あっ、そうそう‥つんちゃん、金曜、いっぱいどう?ほら前に話してたとこ」
金曜の夜は、類と会う日。約束したワケじゃないけど、毎週金曜は類に会って、類に抱かれる。あたしの身体が疼くから。
「10時までだったらOKだよ。って、その後申し訳ないから、トモも一緒に行く?」
尻尾をふりそうな勢いで うんうん頷いてる。
北本君もそうだけど,トモも犬みたいだよね~ って、男子イヌ化現象? ぷぷっ
「折角の休日前だって言うのに、つくしさんって、金曜日いつも早く帰りますよね~」
トモが暢気そうに聞いてくる。
「そうかなあ?たまたまじゃない。」
ノンちゃんが
「つんちゃん謎多き美人だから」と笑う。
金曜の約束をして店を出る。何だか知らないけどトモが奢ってくれるらしいので、ラッキーと言いつつ、店の外でトモを待つ。
紺色に染まる指先を見る。頭上にかざして指を見る。きらめく太陽に紺色のフレンチネイルが美しい。
あたしがネイルをし出したのは、あの日から‥ 爪を噛まないためにあたしは、ネイルを施す。
うーーーーん 胸にいっぱいの空気を吸おう。
「つくしさんお待たせしました。」
「こっちこそゴチ!」
「いやいや、こちらこそサンキューです。」
こんな風に、穏やかに緩やかに、類と会わない日々は過ぎていく。だけど、だけど、あたしの女が少しずつ大きくなって、破裂しそうになる。
あたしの身体は、類の毒に囚われているから。
そうだ。
今度、yasuに類との関係を聞かれたら‥
迷うことなく 「肉体関係者です」って答えてみよう。
あははっ、友達でも、恋人でも、セフレでも なくて
肉体関係者 って 答えてみよう。
何それ?って笑うかな。それとも、悲しいねって言って抱きしめてくれるかな。
突風が吹く。春はそこまでやってきている。
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