明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

白線 17

「つんちゃーーん、こっちこっち」ノンちゃんが呼んでいる方を振り向き、トモと2人で、手を振って近づく。

ノンちゃんは、いつものストリート系じゃなくて、会社帰りのあたし達に合わせて、スマートカジュアル系の洋服をガーリー仕立てに着ている。
うふっ、春っていいね♪ なんて,ノンちゃんとトモを見て思う。

「あっ、もう一人来る事になったのだけど良いかな?実はね、トモ君の知り合いらしくて~」なんてことをいう。
良いも悪いも、もう来るんじゃ?なんて思いながら、コクンと頷く。

「あっ、来た来た~」後ろを振り返る。人垣をかいくぐってやって来る人が見える。周りに居る人よりも頭一つ分くらい大きな人。

彼は、ノンちゃんの幼なじみのお兄ちゃんで、なんとトモの学生時代の先輩だったのだ。それだけ説明されて、2人は前を歩いていく。

なんなんだろうか? このWデートのような展開は?と前を見れば、トモはノンちゃんに既にデレデレ中。


「うんと、ツンちゃんだよね?」人懐こい顔でそう聞いてくる。あたしが頷くと

「俺は、京極貴志。ツンちゃんのことは、ノンからすげぇー聞かされてる。」
「えっ、それって、もしかして、もしかして?口煩いタカちゃん?」
「あぁんっ、あいつ口煩いとか言ってんの?ったく~、まぁ、それは置いといて、そうそう、そのタカちゃん」
「「ぷっ」」
お互いに、胸に去来する思いを抱え、しばし苦笑する。


「ツンちゃんとこ、ファインマンの傘下から、本格的に吸収合併になるんでしょ?」
一応、会社の秘密事項なので、曖昧に笑うと
「あっ、俺ファインマン本社の社員。来月から、ツンちゃん達と同僚。先月までNYで、今は東京支社、来週始めにツンちゃんの会社に行く予定だよ。」
へっ、あぁ それでぇなのかと納得して、改めて挨拶をした。

「牧野つくしです。社のご案内の時、同行させて頂くかと。」
「へぇ~ そりゃそりゃ、って物理好き?」
あたしは曖昧に笑う。

そうこうしている内に、目的の場所 CIRCUS につく。
話題の空間 CIRCUS ここも、ファインマンの経営だ。

「いらっしゃいませ京極様」GMから声がかかる。タカちゃんこと京極さんが、プライベートなのでと返事を返している。

目の前に広がるのは、ここはどこ?の異空間。こんな仕事が出来たら楽しいだろうと感じさせる空間。


あたしは京極さんを見る。
「ここはどなたの監修ですか?」
「っん?気に入った?」
「写真で見てた時よりも‥驚いてます。中々予約がとれないのも納得です。」
「ありがとう。」
ありがとう? きょとんとして京極さんを見れば
ノンちゃんとトモが2人揃って
「ここ、京極さんのデザイン監修なんですよ。」

その一言で、あたしのありったけの尊敬は京極さんに降り注ぐ。

聞きたい事が色々で、ワクワクが止まらない。あたしは京極さんに張り付いて、質問攻めに合わせる。瞬く間に時間が過ぎていく。

あたしは、3年間ではじめて類に待ち合わせの時間に遅れる旨をメールを入れた。

その時、類が ” CIRCUS ” に居たなんてことを知る由もなく。
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