小っこいの 幼稚園体験 司つく
小っこいのは、この頃忙しい。
朝からつくしと一緒にバタバタと行動を共にしている。
「おーたん あしゃですよー おちてくだしゃーい」
オイオイ、落ちてどうする？
「つばしゃー ねぇねはいっちくるからね。いい子いい子ちててねー」
すっかりお姉ちゃん気取りで翼に声をかけている。
‥…って、おい、どこ行くんだよ？
日曜日の朝、小っこいのに予定あったけか？
今日は珍しく俺も一日休みだ。
家族4人で、のんびりまったり過ごす筈だった気がすんだけど？？
つくしが、ひょっこり現れ俺の？？？を解決してくれた
「うふふっ、結ね、この前行った幼稚園の体験が余程楽しかったみたいで、お家でも幼稚園ごっこしてるんだよー」
今春から英徳幼稚園に通う結。先月から始まった体験教室が楽しくて楽しくて仕方がなかったようで、タマの部屋を幼稚園に見立て、そこに通っているんだとか‥… ってか、タマ迷惑じゃネーのか？
まぁ、つくしが見てるからそこは大丈夫か。
「あっ、今日一日お休みだったよね？うふふっ、覚悟しといた方がいいかもよーー」
楽しそうにつくしが笑う。
朝から、すげぇー輝いてるお前を見て、ぐいっと引き寄せてキスをしよ‥…しそこねた。
待ち構えていたみたいに、翼が泣き叫ぶ。
「翼ー お腹すいたかなー？ 男の子はやっぱりおっぱいよく飲むね〜」
アイツ‥…ぜってぇーわざとだ！ もう少しだけ待てねぇーかよ。
こんな事思ってるなんて、つくしに言ったらぜってぇー怒られるから言わねぇーようにしてんけど。
アイツ‥…ぜってぇー邪魔してる。
ハァッーーーー 結が赤ん坊の時はよぉー こんな風に感じなかったよな？
泣いても笑っても、つくしそっくりでよぉー んとに可愛くてよー まぁ今はもっともっと可愛いけどよ。
翼は、つくしにコレぽっちも似てねーでやんの。俺のコピーか？って位に俺にそっくしだ。
顔はまだいい。俺にそっくりだろうが何だろうが、つくしの腹ん中から出て来たのは間違えねーんだし。ただだアイツの性格がこれまた俺そっくりなのが問題だ。０歳児の癖して、つくしラブ♡結ラブ なんだぜ。
ハァッーーーー またライバルが増えちまった。
「おーたん♡」
背後から突如現れた結
「っん？どーした」
「あんね、おーたん いっちょあしょぼ」
つくしそっくりの目で上目使いに迫ってくる結‥…
断れるわけねー。
ってか、ソレ誰に教えて貰った？ 総二郎か？あきらか？
っんとに、彼奴等はろくな事教えねぇーんだよな
「飯食ってからでいいか？」
「うん。まってゆね。」
嬉しそうな笑顔を浮かべて、パタパタと走り去る小っこいの。
身支度を整え、ダイニングに向かう。
いつの間にか、つくしと結もちょこりんと座り、傍らの簡易なベビーベットに翼を寝かせ、俺の到着をまっていた。
「あれ、お前ら食ったんじゃねーの？」
時計は10時を指している。朝食をきちんと食べるこいつ等には全く持って遅い時間だ。
「食べたよー。うふっ、でも一人じゃ寂しいでしょ？ 丁度お十時の時間だから一緒に食べようかな〜と思って待ってたの。」
「あってたの。」
結も言葉尻だけ真似して、2人ソックリな花が咲いたような笑顔で笑う。
翼がもう少し大きくなったら、俺等2人このレディ2人にぜってぇー逆らえないんだろうな。
家族揃って飯を食う。小ちゃい俺が憧れて憧れて手に入れられなかった光景がココにある。
大きなダイニングは寂しいからと嫌だと、家族用の小さなダイニングを結婚してすぐに作ったんだったよな？
普段、無駄を嫌うお前にしちゃ珍しいなと感じたんだっけ。
20畳程の小さな小さなダイニングルーム。最初は４脚の椅子。俺とつくしとババァと親父。
結が増え、５脚になった。 小ちゃなダイニング。
もうちょっとしたら、翼の椅子も加わるんだろう。
全部、全部 俺のためなんだよな。
俺が手に入れたくても手に入れられなかったもんを、知ってたんだよな。
「おーたん はやくごはんたべてくだしゃい。」
「タマしゃんせんしぇいがまってましゅよ。」
隣で、つくしが
「今日はうさちゃんじゃなくて、おーたんがお友達？良かったわねぇー」
なんて事を話してる。
タマ先生？ 友達？ って、さっき言ってた。遊ぼうは幼稚園ごっこか？
ごっこ遊びって…
「頂きます」 「ご馳走様」 つくしと結婚して、特に結が生まれからは、食事の時に必ず使う言葉になった。
結はこの言葉を今か今かと待ち構えていたようで、俺が「ご馳走様」を言うが早いか、俺の手を引っ張り、タマの部屋へ連れて行く。
タマも、もういい年なんだから少し休ませてやんねーとダメなんじゃねーのかと思いつつ、タマの部屋を訪れる。
コンコン
「タマしゃんせんしぇい、おじゃましましゅ」
タマがとびっきりの笑顔で俺と結を迎える．．．
部屋の中には、いつの間にか用意されたのか、小さな文机が置かれている。
どうやらココが幼稚園の部屋で、タマが先生の役割で、その辺に置いてあるうさぎやらクマやらが友達らしい‥… で？俺は一体どうすりゃいいんだ。
＊＊オマケ＊＊
タマしゃんせんしぇいのおべんきょうがはじまりましゅ
きょうは、うさたんじゃなくって、おーたんがゆいのおともだちでしゅ。
はじめは、おうたのおべんきょー。
「オニのぱんちゅー」 のおうた。
おてて も あんよ もつけておどるんだよ。
おーたん じょうじゅにできるかにゃ？
えへへっ
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朝からつくしと一緒にバタバタと行動を共にしている。
「おーたん あしゃですよー おちてくだしゃーい」
オイオイ、落ちてどうする？
「つばしゃー ねぇねはいっちくるからね。いい子いい子ちててねー」
すっかりお姉ちゃん気取りで翼に声をかけている。
‥…って、おい、どこ行くんだよ？
日曜日の朝、小っこいのに予定あったけか？
今日は珍しく俺も一日休みだ。
家族4人で、のんびりまったり過ごす筈だった気がすんだけど？？
つくしが、ひょっこり現れ俺の？？？を解決してくれた
「うふふっ、結ね、この前行った幼稚園の体験が余程楽しかったみたいで、お家でも幼稚園ごっこしてるんだよー」
今春から英徳幼稚園に通う結。先月から始まった体験教室が楽しくて楽しくて仕方がなかったようで、タマの部屋を幼稚園に見立て、そこに通っているんだとか‥… ってか、タマ迷惑じゃネーのか？
まぁ、つくしが見てるからそこは大丈夫か。
「あっ、今日一日お休みだったよね？うふふっ、覚悟しといた方がいいかもよーー」
楽しそうにつくしが笑う。
朝から、すげぇー輝いてるお前を見て、ぐいっと引き寄せてキスをしよ‥…しそこねた。
待ち構えていたみたいに、翼が泣き叫ぶ。
「翼ー お腹すいたかなー？ 男の子はやっぱりおっぱいよく飲むね〜」
アイツ‥…ぜってぇーわざとだ！ もう少しだけ待てねぇーかよ。
こんな事思ってるなんて、つくしに言ったらぜってぇー怒られるから言わねぇーようにしてんけど。
アイツ‥…ぜってぇー邪魔してる。
ハァッーーーー 結が赤ん坊の時はよぉー こんな風に感じなかったよな？
泣いても笑っても、つくしそっくりでよぉー んとに可愛くてよー まぁ今はもっともっと可愛いけどよ。
翼は、つくしにコレぽっちも似てねーでやんの。俺のコピーか？って位に俺にそっくしだ。
顔はまだいい。俺にそっくりだろうが何だろうが、つくしの腹ん中から出て来たのは間違えねーんだし。ただだアイツの性格がこれまた俺そっくりなのが問題だ。０歳児の癖して、つくしラブ♡結ラブ なんだぜ。
ハァッーーーー またライバルが増えちまった。
「おーたん♡」
背後から突如現れた結
「っん？どーした」
「あんね、おーたん いっちょあしょぼ」
つくしそっくりの目で上目使いに迫ってくる結‥…
断れるわけねー。
ってか、ソレ誰に教えて貰った？ 総二郎か？あきらか？
っんとに、彼奴等はろくな事教えねぇーんだよな
「飯食ってからでいいか？」
「うん。まってゆね。」
嬉しそうな笑顔を浮かべて、パタパタと走り去る小っこいの。
身支度を整え、ダイニングに向かう。
いつの間にか、つくしと結もちょこりんと座り、傍らの簡易なベビーベットに翼を寝かせ、俺の到着をまっていた。
「あれ、お前ら食ったんじゃねーの？」
時計は10時を指している。朝食をきちんと食べるこいつ等には全く持って遅い時間だ。
「食べたよー。うふっ、でも一人じゃ寂しいでしょ？ 丁度お十時の時間だから一緒に食べようかな〜と思って待ってたの。」
「あってたの。」
結も言葉尻だけ真似して、2人ソックリな花が咲いたような笑顔で笑う。
翼がもう少し大きくなったら、俺等2人このレディ2人にぜってぇー逆らえないんだろうな。
家族揃って飯を食う。小ちゃい俺が憧れて憧れて手に入れられなかった光景がココにある。
大きなダイニングは寂しいからと嫌だと、家族用の小さなダイニングを結婚してすぐに作ったんだったよな？
普段、無駄を嫌うお前にしちゃ珍しいなと感じたんだっけ。
20畳程の小さな小さなダイニングルーム。最初は４脚の椅子。俺とつくしとババァと親父。
結が増え、５脚になった。 小ちゃなダイニング。
もうちょっとしたら、翼の椅子も加わるんだろう。
全部、全部 俺のためなんだよな。
俺が手に入れたくても手に入れられなかったもんを、知ってたんだよな。
「おーたん はやくごはんたべてくだしゃい。」
「タマしゃんせんしぇいがまってましゅよ。」
隣で、つくしが
「今日はうさちゃんじゃなくて、おーたんがお友達？良かったわねぇー」
なんて事を話してる。
タマ先生？ 友達？ って、さっき言ってた。遊ぼうは幼稚園ごっこか？
ごっこ遊びって…
「頂きます」 「ご馳走様」 つくしと結婚して、特に結が生まれからは、食事の時に必ず使う言葉になった。
結はこの言葉を今か今かと待ち構えていたようで、俺が「ご馳走様」を言うが早いか、俺の手を引っ張り、タマの部屋へ連れて行く。
タマも、もういい年なんだから少し休ませてやんねーとダメなんじゃねーのかと思いつつ、タマの部屋を訪れる。
コンコン
「タマしゃんせんしぇい、おじゃましましゅ」
タマがとびっきりの笑顔で俺と結を迎える．．．
部屋の中には、いつの間にか用意されたのか、小さな文机が置かれている。
どうやらココが幼稚園の部屋で、タマが先生の役割で、その辺に置いてあるうさぎやらクマやらが友達らしい‥… で？俺は一体どうすりゃいいんだ。
＊＊オマケ＊＊
タマしゃんせんしぇいのおべんきょうがはじまりましゅ
きょうは、うさたんじゃなくって、おーたんがゆいのおともだちでしゅ。
はじめは、おうたのおべんきょー。
「オニのぱんちゅー」 のおうた。
おてて も あんよ もつけておどるんだよ。
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