白線 27
どうして昔から、あたしの周りの男と言う種族は、あたしの気持ちなんておかまい無しに近づいてくるのだろうか?
「俺、普段は断然、車派なんだけど、歩くって言うのも中々良いもんだね。明日はさぁ、ちゃんと待ち合わせしてから来ようか?」
はぁっ?頭可笑しいんじゃないの?そう思って、チロッとみると
「ククッ、俺さぁー、牧野さん好きだって告白したじゃん?」そう言って笑う。
うーーーーん。やっぱり今日はやさぐれ月曜日だ。
反論しようと、京極さんを見ると、「あっ、そうそう‥」フランク・ゲーリー展の話しにうつる。実際の建物の感想なんて述べられた日には‥もう興味津々になってしまって、話しにのってしまう。
で、なぜか‥日曜日 世界の住宅プロジェクトを一緒に見に行く約束なんていうのをしてた。
「じゃっ、俺はこっちで受付してからだから、後でね」そんな風に、軽やかに去っていく。
流石 ”スケコマシ”は、違うと感心しながら、後ろ姿を見送る。
北本君が「つくしさーん」と手を振りながらやってくる。
北本君が、やけに好青年に思えるのは、京極さんの色気?毒気?にあてられたせいだろうか?
「おはよぉ」
「おはようございます。ファインマン本社から人が来るって今日でしたよね」なんて、ワンコテツの笑顔で言って来る。
「そうみたいだね。」
「トモに昨日聞いたんですけど、どうやら今日来るのって、ファインマンの本社部長みたいですよ。」
「そ、そ、そうなんだ。」
「つくしさんが案内役ですよね?」
あっ、そうだった。はぁっー
って、本社部長って‥あの年齢で?京極さんって何者?
眉間に皺が寄る。慌てて、人差し指で皺を伸ばしながら考える。
京極貴志についての、今現在あたしが知り得る情報を‥うーーん、ノンちゃんの幼なじみのお兄ちゃんで、トモの学生時代の先輩。学生時代って言っても、大学じゃないんだよね。
うーん
「トモって高校どこ?」
「あっ、あいつ帰国子女ですよ」
へぇっ こんだけ一緒に過ごしてたのに、知らない事って多いのね。
「つくしさんどこっすか?」
あぁ、そうか高校の事なんて話さないもんだよね。英徳って言うと何かと面倒だから、あたし自身だって、なるべく避けてる話題だったりするからかぁ。
「うーん。地方だから言っても知らないよぉー」
曖昧にぼかして答える。まだ聞きたそうにしている北本君に
「そう言えばさぁ‥ 」違う話をふる。素直な北本君は、すぐに食いついてくれる。
デスクに着くと、部長が慌ててやってきて、社長室に行ってくれと言って来る。何事?そう思い向う。
社長室の扉をノックする。
「牧野です。」社長室に入ると、社長と満面な笑みの、京極さん。
話しを要約すると、本日付けで、あたしはファインマン本社に、移動になるらしい。で、直属の上司が、今目の前に居る京極部長。
「あの、引き継ぎとかは?」流石に今日の今日はあり得ないだろうと、反旗を翻す。
「どうしてもの時は、本社に北本を向わせる‥」そんな返答が返って来る。
そう言う事かと諦めて、腹を括る。
「京極部長、どうぞ宜しくお願い致します。」挨拶をすると、嬉しそうに
「宜しくね。牧野さん」そう言って笑った後に、そうそう、引越しも宜しくね、なんて事を事もなげに言ってくる。
やさぐれ月曜日が、いつの間にか、波乱含みの月曜日に変わっていた。
「俺、普段は断然、車派なんだけど、歩くって言うのも中々良いもんだね。明日はさぁ、ちゃんと待ち合わせしてから来ようか?」
はぁっ?頭可笑しいんじゃないの?そう思って、チロッとみると
「ククッ、俺さぁー、牧野さん好きだって告白したじゃん?」そう言って笑う。
うーーーーん。やっぱり今日はやさぐれ月曜日だ。
反論しようと、京極さんを見ると、「あっ、そうそう‥」フランク・ゲーリー展の話しにうつる。実際の建物の感想なんて述べられた日には‥もう興味津々になってしまって、話しにのってしまう。
で、なぜか‥日曜日 世界の住宅プロジェクトを一緒に見に行く約束なんていうのをしてた。
「じゃっ、俺はこっちで受付してからだから、後でね」そんな風に、軽やかに去っていく。
流石 ”スケコマシ”は、違うと感心しながら、後ろ姿を見送る。
北本君が「つくしさーん」と手を振りながらやってくる。
北本君が、やけに好青年に思えるのは、京極さんの色気?毒気?にあてられたせいだろうか?
「おはよぉ」
「おはようございます。ファインマン本社から人が来るって今日でしたよね」なんて、ワンコテツの笑顔で言って来る。
「そうみたいだね。」
「トモに昨日聞いたんですけど、どうやら今日来るのって、ファインマンの本社部長みたいですよ。」
「そ、そ、そうなんだ。」
「つくしさんが案内役ですよね?」
あっ、そうだった。はぁっー
って、本社部長って‥あの年齢で?京極さんって何者?
眉間に皺が寄る。慌てて、人差し指で皺を伸ばしながら考える。
京極貴志についての、今現在あたしが知り得る情報を‥うーーん、ノンちゃんの幼なじみのお兄ちゃんで、トモの学生時代の先輩。学生時代って言っても、大学じゃないんだよね。
うーん
「トモって高校どこ?」
「あっ、あいつ帰国子女ですよ」
へぇっ こんだけ一緒に過ごしてたのに、知らない事って多いのね。
「つくしさんどこっすか?」
あぁ、そうか高校の事なんて話さないもんだよね。英徳って言うと何かと面倒だから、あたし自身だって、なるべく避けてる話題だったりするからかぁ。
「うーん。地方だから言っても知らないよぉー」
曖昧にぼかして答える。まだ聞きたそうにしている北本君に
「そう言えばさぁ‥ 」違う話をふる。素直な北本君は、すぐに食いついてくれる。
デスクに着くと、部長が慌ててやってきて、社長室に行ってくれと言って来る。何事?そう思い向う。
社長室の扉をノックする。
「牧野です。」社長室に入ると、社長と満面な笑みの、京極さん。
話しを要約すると、本日付けで、あたしはファインマン本社に、移動になるらしい。で、直属の上司が、今目の前に居る京極部長。
「あの、引き継ぎとかは?」流石に今日の今日はあり得ないだろうと、反旗を翻す。
「どうしてもの時は、本社に北本を向わせる‥」そんな返答が返って来る。
そう言う事かと諦めて、腹を括る。
「京極部長、どうぞ宜しくお願い致します。」挨拶をすると、嬉しそうに
「宜しくね。牧野さん」そう言って笑った後に、そうそう、引越しも宜しくね、なんて事を事もなげに言ってくる。
やさぐれ月曜日が、いつの間にか、波乱含みの月曜日に変わっていた。
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