明日咲く花

花より男子の2次小説になります。

星に願いをかけるなら 2 類つく 空色様から

使用人頭の幸恵が準備してくれた、モコモコのケットに二人して包まり、
流れる星を待つ。


先程から、一つ二つと流れる星を見付けては笑顔が溢れる彼女を見て、
俺の笑顔も溢れる。


「今日は、寝ちゃったら勿体無いもん。」と、言って煎れてくれた濃い目の珈琲を啜りながら、
ずっと気になっていた事を聞いてみる。


「ねえ、牧野の願い事って、何?」


「え?……ふふ、ひ・み・つ。」


「じゃあ、一般的には、どんな事を願うの?」


何時になく、しつこく食い下がる俺に、
呆れ顔で、「一般的な願い事だからね。」と、前置きをして、
物語を語るように、教えてくれる。



宝くじが、当たります様に…。
美味しいものが、沢山食べられます様に…。
毎日、健康で過ごせます様に…。

素敵な彼が出来ます様に…。



!はっ?何それ!!



「説教、半日ね!!」


「だから、一般的な話しだってばっ!」


「ホントかな?」


「ふふ…、ホント、ホント。」


「じゃあさ。一つだけ、必ず願いが叶うなら。あんたは、何を願う?」


「……必ず?」


「うん。必ず。」


「一つ?」


「うん。一つ。」



……………つづく
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